「伝説を今に伝える」 亀棲山 長泉寺 1/2
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「伝説を今に伝える」 亀棲山 長泉寺 1/2

葬儀本来の意味を

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未来に繋ぐ 長泉寺の開創は永禄年間(1558〜1569年)といわれ、令和まで約460年余の歴史があります。現在のご住職は22世である結城俊道老師。檀家は新庄市内外に点在しています。

 結城住職は、曹洞宗宗議会議員という要職に就いています。平成30年10月から2年間は、東京の宗務庁で出版部長の役職に就かれていました。全国の状況を知る結城住職は、「自宅葬から葬儀場で行う葬儀が増えたことも大きな変化ですが、もうひとつ、近年小規模な葬儀が全国的に広がっています。コロナ禍よりもっと前に、家族葬が多くなりました。人に迷惑をかけずに小規模な葬儀をするのが美徳であるという現代の価値観から生まれたものです」といいます。お通夜をしない1日葬、また火葬のみで済ませる直葬も、都会を中心に増えていて、地方にもその流れがきているそうです。

 コロナ禍では、緊急事態宣言の出ている都市部からは身内が亡くなったとしても帰省ができず、親や兄弟とのお別れにも来ることができない状況が続いています。

「感染対策をした上で家族の葬儀に出席することは不要不急にはあたらないとされていますが、もしクラスターを発生させてしまったらとご家族が自粛してしまっているようです。コロナ禍があけた時、昔のようにみんなが集まって故人を弔えるような葬儀の形に戻せるよう、働きかけていくのが、我々の一番大きな課題であり、使命だと思っています」

 葬儀で集まる遠い親戚とお通夜で再会し、葬儀で行われる会食等で思い出話をしながら、故人を通じて人々を結び、改めて関係性を深める。少し前には当たり前だった葬儀のあるべき形を取り戻していきたい、と結城住職は願っています。


亀退治伝説

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平成16年度 「風流 亀棲山長泉寺」 鉄砲町若連

伝説によると、開山の南叟芳薫和尚の代、新庄の大きな沼地に棲んでいた大きな亀が、ときおり人を襲って困らせていたといいます。そこを通りかかった芳薫和尚が、亀をさいど済度し、庵を結び、山号を亀棲山、寺号を長泉寺と称したといわれています。亀退治伝説は、新庄祭りでも現代まで「風流 亀棲山長泉寺」として幾度も山車の題目に登場しています。

済度… 仏語。救うこと、彼岸に導くという意


「いのち」に感謝をして手を合わせるのがお盆

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亀棲山 長泉寺 結城俊道 老師
昭和30年生まれ。駒澤大学仏教学部卒。昭和52年、大本山永平寺にて修行。修行後すぐ副住職に。平成10年、住職となる。

 お盆とは、サンスクリット語(梵語)の「ウラバンナ」という言葉が語源とされ「盂蘭盆会」と言われています。

 お釈迦様の弟子の一人である目連尊者のお母さまが、迷いの世界で苦しんでいるのをお釈迦様の教えによって救済し供養を重ね無事に成仏させたというお経に由来します。

 日本ではその地方によって様々ですが、一般的に7月13日〜16日、8月13日〜16日の期間で行われ、年に一度代々受け継がれて来たご先祖様の御霊が帰って来るとされ、お迎えして、ご供養する行事です。新庄地区では8月の月遅れのお盆で、昔からの慣習によって8月12日から13日にお迎えをして、16日にお送りするという習わしになっています。

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 私達一人一人には多くのご先祖様がいらっしゃいます。私達は父・母の両親からいのちを頂戴いたしました。その両親には、またそれぞれに両親がおります。この両親を十代さかのぼれば1024人という多くのご先祖様の数になり私達に受け継がれております。そのご先祖様にこの頂いた「いのち」に感謝して手を合わせるのもお盆の行事でもあります。

 時にお仏壇の前にて、心安らかに手を合わせ静かな時を過ごしてみましょう。



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未だ収束の見えないコロナ禍で、リモート化だけでなく葬儀そのものが簡略化されつつあります。そんな今だからこそ使命を持って「供養」の本質に立ち返る時に来たと感じています。受け継がれてきたこの「祈りの文化」を絶やさぬよう、お寺と人々の架け橋となるコンテンツとなれば幸いです。