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ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない

私、小学生のころから、数か月おきに田中圭さん熱がふつふつとわいてくるんですよ。

だから、この暇な時間に過去作を観ようと思い、観たのがこちら。

「ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない」

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2009年公開の作品で、今から10年も前の作品。

確か、当時宣伝とかでタイトルは耳にしたことあった気はするけど、観たことなかった。


これね、今観るとすごい考えさせられるというか。

当時観てても、思うことはたくさんだったと思うけど。


主人公は、小池徹平さん演じるマ男。

高校の時にいじめを受けたのがきっかけで、高校を中退してニートだった彼の最終学歴は中卒で。

そんな彼がやっと就職できた会社が、いわゆるブラック会社。

その会社に勤める人たちも、厄介人が多くて。

様々なプロジェクトを統率するリーダーの上司(品川祐)は、仕事をせず、新人のマ男をいびりたおすし、その部下(池田鉄洋)はリーダーにひっつき虫のいわゆる役立たずで。

マ男が新人社員としてこの会社に入ってきた初日、さっそく仕事を押し付けるリーダーと部下。やり方も教えず、聞いても「バーカ」「使えない」と言われるだけ。

極めつけは、「定時に帰れるなんて、都市伝説だ」という、上司の言葉。

入社初日からでもわかる、このブラック会社っぷり。

たまったもんじゃないですよね。


ところでこの会社は、大手企業の下請け会社で、プログラミングを行ったりするんですけど、その納期が早いこと…。

仕事は押し付けられるわ、やり方を教えてもらえないわ、けど納期は守れというお達しで、マ男が会社にこもる日々が続きます。

もうね、観てるだけで、やめとけ!!??休んだ方がいいよ!!!っていう気持ちになる…。

というか、同じ会社に勤める、上原さん(中村靖日)という人がいるんですけど、その人もいいようにこき使われてて。

もうね、その人は顔が死んでるんですよね。

よくもまあ、耐えて働いてるなあという気持ち。


こんな感じで、THEブラック会社の実態を、観ることができます。


ただこの会社で、マ男がどうにかやっていけているのは、藤田さん(田辺誠一)という先輩のおかげで。

いつも優しく接してくれ、困ったときは助けてくれる、マ男からすると救世主!

マ男が、リーダーに攻められたりすると、時々助けてくれます。

ステキ!!


けれどもこうやって、マ男を助けたりするから、それが気に食わなくて、リーダーの部下がマ男に、「藤田さんはホモなんだよ」と嘘を伝えたりしちゃったりして。

実際は、ホモでもなく嘘なんだけど、一瞬藤田さんを警戒してしまうマ男がいて…。

というかね、ホモとかどうとかで騒ぐとか幼稚すぎんか(笑)

でも、10年前とかだったら、まだまだこういうしょうもないいりじとかはたくさんあったんだろうなあ、と思うわ。


それからしばらくして、やっと登場するのが田中圭さんなのです。

彼は木村っていう名前なんですけど、、大手企業から転職してやってきたんです。

なぜこの小さな下請け企業にやってきたか。

それは、自分が起業をするために、のし上がりたいからだそう。

すごいな考えること…。

にしても、また悪いやつで。

マ男が中卒とわかった瞬間の見下しようと言ったら。

リーダーとかにも媚を売るじゃないけど、自分を売っておいて、その後は指図して、いわゆる会社の全員を自分の支配下に置こうとしたりして。

もうね、この会社にいる人たち、闇が深いわほんと(笑)


映画の終盤で、藤田さんが会社を辞めることを知ったマ男は、限界がきていたこともあって、会社の人たちに、「こんな会社辞めてやる!」と叫ぶんですね。

しかし、その時期にちょうど発注を受けた仕事の納期が短くなり、あの仕事をしなかったリーダーやその部下が働くようになり、みんなが一致団結していくんですよ。

部下なんて、正直プログラミングのいろはもわからない「使えない奴」なのに、それでも頑張ってやっていましたよ。


最後に、マ男がどうなったかまで詳細に描かれてはいなかったけど、マ男は会社に残り、今も頑張って働いているんでしょう…。


私、この映画を観るまで、実話をもとにしているとは知らなくて。

2chに投稿された内容がもとになっているそう。

私も社会人になって、働くことが映画が公開された10年前より身近になったので、ほんとにこんな会社があったんだなあ、というか今もあるんじゃないかなあ、と、いろんな感情、考えがわいてきます。


10年前と比べて、マ男さんが仕事に楽しさを見出して、働くことができている時代になったかなあ。

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