大島資生

東京都豊島区駒込、JR山手線駒込駅北口正面にある小さなお社・大國(だいこく)神社の神職…

大島資生

東京都豊島区駒込、JR山手線駒込駅北口正面にある小さなお社・大國(だいこく)神社の神職をしています。 もともとの専門は日本語学(現代日本語文法論・意味論)です。多摩地区某所で二足目のわらじを履いています。 音楽・美術、特に現代の作品に関心があります。

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  • 音楽所感

    聴いたものについて所感を記しています。現代曲が多め。

  • あやなさん

    綾凰華さん関連

  • 展覧会所感

    展覧会の所感を記しています。

  • サントリーホール サマーフェスティバル2023

    サントリーホールで毎年開催されている現代音楽祭、2023年の「プロデューサー・シリーズ」は作曲家、三輪眞弘氏のプロデュースにより、「ありえるかもしれない、ガムラン」をテーマに展開。また、テーマ作曲家としてオルガ・ノイヴィルト氏を迎え、トーク&作曲ワークショップ、オーケストラ作品、室内楽作品それぞれの個展が開催されました。

最近の記事

綾凰華 AYA OKA Solo Live ep2

出演 綾凰華 (vo) 堀 倉彰 (p) 加藤 聡 (ds,per) 原口 梓 (vc) 綾凰華(あやな)さんは「Feel so good」で登場。昨年のディナーショーで森優貴先生とダンスを披露したナンバーで、ぜひ歌ってみたかったという。続く「プレイバックpart2」の、凄みのある声に唸る。男役から繋がる気風の良い歌いぶりと、よく通る高音の両方をものにしつつある。宝塚での研鑽があってこそ到達した境地である。そして、あやなさんの歌は今さらに変化を遂げようとしている。 「イエ

    • 初夏の演奏会 2024Concert at Honen-in temple, Kyoto

      出演 mama!milk 生駒祐子 アコーディオン 清水恒輔 コントラバス 照明 | 魚森理恵 (kehaiworks) エッセイ | 村松美賀子 (月ノ座) 宣伝美術 | かなもりゆうこ, hand saw press Kyoto 協力 | David Blouin 制作協力 | (株)アクティブ ケイ 主催 | MUSICA MOSCHATA 題字 | 竹村愛 (竹村活版室) 前奏・本奏の2部構成の演奏会。 前奏はお二人とも庭のほうを向いて演奏する。み仏の領域に対し

      • 〈コンポージアム2024〉マーク=アンソニー・ターネジの音楽

        出演 ポール・ダニエル(指揮) 東京都交響楽団 曲目 ストラヴィンスキー:管楽器のサンフォニー(1920年版) シベリウス(ストラヴィンスキー編):カンツォネッタ op.62a ターネジ:ラスト・ソング・フォー・オリー(2018)[日本初演] ターネジ:ビーコンズ(2023)[日本初演] ターネジ:リメンバリング(2014-15)[日本初演] ストラヴィンスキー作品…ドビュッシー追悼のための作とのこと。木管楽器群の極端に細かく忙しい動きは春の祭典からの繋がりを感じる。後の

        • 第26回東京大学教養学部室内楽演奏会 プリペアード・ピアノのからくり|井上郷子

          主催:東京大学大学院総合文化研究科 教養学部 ピアノ委員会 協賛:東大駒場友の会協力:先進融合{アヴァンギャルド・アート}部会 プログラム○リンダ・カトリン・スミス(1992) ○近藤譲《間奏曲》(2017) ○ジョン・ケージ(ソナタとインターリュード)(1946-48) ピアノ委員会委員長を務める中井悠氏による企画。初めに井上氏、中井氏による短いトークがあった。 スミス作品・近藤作品スミス作品…音数が少なく、淡い色調で描かれる水彩画のよう。協和音が続くようでいて次の瞬

        綾凰華 AYA OKA Solo Live ep2

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          C×C 作曲家が作曲家を訪ねる旅Vol.6 酒井健治×クロード・ドビュッシー

          クロード・ドビュッシー:「牧神の午後への前奏曲」(1894/2014/パオロ・フラディアーニ編曲版 日本初演) cond. fl. ob. cl. hr. hp. 2vns. va. vc. cb. ドビュッシー:「ピアノのための12の練習曲より」(1915)pf.(三浦氏)  ・第10番「対比的な響きのための」  ・第6番「8本の指のための」  ・第11番「組み合わされたアルペジオのための」 酒井健治 :「青のリトルネッロ」(2018) fl. ob. cl. 酒井健治 :

          C×C 作曲家が作曲家を訪ねる旅Vol.6 酒井健治×クロード・ドビュッシー

          現代奏造Tokyo第9回定期演奏会 管打楽器合奏の限界と可能性~シェーンベルク以降の種々相

          <出演> 指揮 / 板倉康明 独奏フルート / 石田彩子 コンピュータプログラミング&オペレート / 福澤龍一 音響 / 富 正和(M-AQUA) 演奏 / 現代奏造Tokyo <プログラム> ・ピエール・ブーレーズ / イニシャル(1987) ・武満徹 / ガーデン・レイン(1974) ・西岡龍彦 / 独奏フルートとコンピュータ、ウインド・オーケストラのための『夢のかたち』(2024・改訂初演) ・白岩優拓 / INVITATION Ⅶ〈祈りと魔法〉(世界初演)(2024

          現代奏造Tokyo第9回定期演奏会 管打楽器合奏の限界と可能性~シェーンベルク以降の種々相

          ジョン・ケージの四季

          プログラム ジョン・ケージ:《4分33秒》 小杉武久:《 INSTRUMENTAL MUSIC 》 ジョン・ケージ:《ある風景の中で》 小杉武久:《 ANIMA 7》 水面下: 《A-Un》(世界初演) ジョン・ケージ:《四季》 小杉武久:《 MICRO I 》 出演者 ピアノ=横山博 コンテンポラリーダンス=水面下(Osono、青沼沙季) 音響: 成田章太郎 舞台美術: 福田真太郎 照明: 植村真 撮影: まがたまCINEMA アシスタント:川口桂生(Instrumen

          ジョン・ケージの四季

          音の始源を求めてPresents 電子音楽の個展 「松平頼暁」=電子音楽VS環境音楽=NHK電子音楽スタジオ70周年記念事業Vol.3

          主催:大阪芸術大学音楽工学OB有志の会  協賛:株式会社ジェネレックジャパン  協力:スリーシェルズ 助成:公益財団法人かけはし芸術文化振興財団 <曲目> トランジェント '64 1964 テープのための「アッセンブリッジス」1969  大阪万博12チャンネル作品 お祭り広場 1970 「おはようの音楽」Theatre piece ver. with bulb lighting by Takeshi Mukai テープのための「アッセンブリッジス」1969 Concept

          音の始源を求めてPresents 電子音楽の個展 「松平頼暁」=電子音楽VS環境音楽=NHK電子音楽スタジオ70周年記念事業Vol.3

          〈解〉の庭園 Garden of “Unraveling“ 山本和智+柿崎麻莉子

          ダンス:柿崎麻莉子・蛸島由芽 打楽器:篠田浩美・彌永和沙 会場:都立長沼公園内 トーク「人と芸術と自然の境界で」山本和智×落合俊也 会場:鎌田鳥山・峠の美術館 主催:パレイドリアン、緑の森のアート 峠の美術館春祭り 助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[地域芸術文化活動応援助成] 協力:公益財団法人東京都公園協会、株式会社しろばら百藝社 プロデューサー:佐藤康子(緑の森のアート 峠の美術館春祭り) 制作:鐘ケ江織代(パレイドリアン/株式会社しろば

          〈解〉の庭園 Garden of “Unraveling“ 山本和智+柿崎麻莉子

          低音デュオ第16回演奏会 ちちんぷいぷい

          松平頼暁:ローテーションI(2020)訳詩:猿田長春 篠田昌伸:怪獣、その他(2024 委嘱初演)詩:廿楽順治 三輪眞弘:お母さんがねたのでー高校生のテキストによるー(2014) 向井航:アイム・ヒア(2024 委嘱初演) 村上りの:ちちんぷいぷい(2020 日本初演) 松平頼暁:ローテーションIII(2020)詩:松井茂 丁仁愛:おならうた(2024 委嘱初演)詩:谷川俊太郎 低音デュオ:松平敬(バリトン、声) 橋本晋哉(チューバ、セルパン) 主催:低音デュオ 制作協力

          低音デュオ第16回演奏会 ちちんぷいぷい

          in C in Buddy

          ■出演 工藤あかね (Sop) 木村雄太 (Bar) 内山貴博 (Fl etc) 安里昌悟 (Ob etc) 山根孝司 (Cl etc) 西村薫 (Cl etc) 村田厚生 (Tb) 橋本晋哉 (Tub etc) 横島礼理 (Vn) 大鹿由希 (Vn) 亀井庸州 (Vn/尺八) 迫田圭 (Va) 竹本聖子 (Vc) 會田瑞樹 (Vib etc) 大沼弘基 (Key etc) 「ミニマル音楽の大作、テリー・ライリー作曲のin C(1964)を、初演から60年の節目の年に15名

          TIME 坂本龍一 + 高谷史郎

          ※作品をまだご覧になっていないかたへ 以下の所感は、作品についてある程度細かい記述を含みますので、ご留意いただけますと幸いです。 2021年6月にホランド・フェスティバルにおいて初演された舞台作品の、日本初演である。 舞台の中央には全体の1/3ほどの幅をとって、奥から手前までごく浅く水が張られている。舞台奥の壁面は大きなディスプレイとなっており、さまざまな映像が投影される。 冒頭、宮田氏が笙を奏しつつ、下手袖からあらわれ、ゆっくりと水を横切り、上手袖へと消える。宮田氏は

          TIME 坂本龍一 + 高谷史郎

          流態 ルタイ ~Crossings × accoustic × fluid × space~

          東 俊介(作曲・パフォーマンス)  森 紀明(作曲・パフォーマンス)  黒田 崇宏(作曲・パフォーマンス)  中村 光男(制作・映像)  山田 聖(美術・演出) 山田 岳(ギター)  安藤 巴(打楽器)  亀井 庸州(ヴァイオリン)  磯部 英彬(音響)  麗乃(照明)  坂田 尚也(身体) 主催:Crossings デザイン:山田聖 助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】 公益財団法人朝日新聞文化財団 音楽、ダンス、アー

          流態 ルタイ ~Crossings × accoustic × fluid × space~

          オペラシアターこんにゃく座 オペラ「神々の国の首都」

          ハーンは冒頭で「自分は今夢の国にいる」と語る。これがこの作品を貫く主題かと思う。 ハーンは幼くして生地ギリシャを離れて以降、フランス、アメリカ、西インド諸島と、さまざまな土地を転々としている。だが、自身の人種的・文化的ルーツへの拘りのない人だったのではないかと、舞台を観つつ想像した。キリスト教への嫌悪感をはじめ、自身の生来の属性に繋がる文物に対して違和感を抱えており、自身が収まるべき場所を絶えず探していたのではないか。そしてたどり着いた日本でようやくその場所を見つけたのでは

          オペラシアターこんにゃく座 オペラ「神々の国の首都」

          東京現音計画#20~コンポーザーズセレクション7:野平一郎〜回想のイティネレールと「飽和」(サチュラシオン)

          プログラム監修:野平一郎 プログラム ◯ラファエル・センド《バッドランズ》打楽器のための(2014) ◯ヤン・マレシュ《ティチューブ》チューバのための(2001) ◯ユーグ・デュフール《マティスによる「赤いアトリエ」》エレクトリック・ギター、サクソフォン、ピアノ、打楽器のための(2020) ◯フランソワ・ブーシュ《エコー分裂》エレクトリック・ギターのための(1986) ◯ミカエル・レヴィナス《空間ピアノのエチュード》(1977/2010) ◯ヤン・ロバン《5つのミクロリュー

          東京現音計画#20~コンポーザーズセレクション7:野平一郎〜回想のイティネレールと「飽和」(サチュラシオン)

          夜の海辺の組曲ZOU-NO-HANA NIGHT CONCERT

          Music by mama!milk 出演 生駒祐子 アコーディオン 清水恒輔 コントラバス Gak Sato 音効、テルミン 照  明:山本周平 宣伝美術:stompdesign 記録写真:野田昌志 技術協力:吹田哲二郎 協  力:イトウ音楽社、NOREN MUZIC 企画制作:MUSICA MOSCHATA 主  催:象の鼻テラス 明かりが落とされると、小さくオルゴールの音が聴こえてくる。音がだんだんはっきり聴こえるようになり、オルゴールを手にした生駒氏と清水氏が

          夜の海辺の組曲ZOU-NO-HANA NIGHT CONCERT