キモオタ

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最近の記事

電話代行業者について(専門業者の必要性)

はじめに 事務所の郵便受けに士業事務所専門の電話代行業者の勧誘DMが入っていました。私が利用している業者と比較して基本料金が4倍くらいしました。この金額が士業専門の業者として高額なのかはよく分かりませんが、私は普通の電話代行業者で特に不自由していません。独立に際して、または、事務員の負担軽減に導入を検討している方も多いと思いますので、7か月利用した感想を記載します。 私が利用している電話代行CUBEを利用しています。電話代行で検索すると割と上位に出てくるので知名度は高いと思

    • 独立準備でやってはいけないこと

      はじめに 前所に退職意思を表明し、本格的に独立準備をしてから丁度1年ほどになります。今振り返って独立準備を進めるうえで「絶対に回避しなければならないこと」をまとめました。  なお、この記事では非推奨というレベルではなく知人友人から相談を受けたら絶対にやめろと回答する内容を記載しています。例として、私は内装工事は非推奨、必要な物件は選択肢から外すべきと考えていますが、私が内装工事を回避できたのは運がよかっただけであり、初期費用や立地次第で絶対に回避しろとも言えないのでここでは記

      • 取り扱い分野について

        ワンオペで業務をこなすとなると、事務員に任せる範囲が広い業務を扱うことは困難になります。 また、人の目が無いため嫌いな分野だと一瞬で事件放置になります。 そのため、ワンオペでの取り扱い分野は①複数件持ってもこなせる作業量であること、②少なくとも嫌いではないことの2点が必要になります。 私の好みやキャパシティでこれをクリアする分野は離婚・刑事・交通事故あたりになります。離婚は前所、交通事故は前々所で取り扱いが多かった分野です。 刑事事件は元々事務員に任せられる範囲が少ないですし

        • 記録袋の導入(ワンオペ事務作業の省力化)

           弁護士の記録の管理はファイリングが多数派だと思います。  修習や実務で見た限り、記録袋を用いているのは1割以下であるように感じます。私も初めて記録袋を見たときにはメリットが分かりませんでした。 必要な書面や証拠を探しにくくないのだろうかとか耐久性どうなんだろうかとか実用性を疑問視していました。  登録してから所属した2つの事務所でもファイルに綴じて記録を管理していました。しかしながら、なんの書類だったかは忘れましたが事務員さんに穴開けていいかを確認されたときに記録袋には原本

        電話代行業者について(専門業者の必要性)

          4か月経過時点での経過報告

          はじめにネタが思いつかず数か月更新していませんでしたが連休中にため込んでいた経費やら売り上げの入力を大体済ませたのでここで一度経過報告として経費と売り上げを公開します。 経費と売り上げ 4か月経過時点での売り上げと経費はこんな感じです。細かい入力ミスや漏れはあると思いますが大きなずれもないはずです。3月と4月は経費用のクレジットカードとの連携ができていませんが、いずれも引き落とし額は8万円程度です。そのため、経費はそれぞれプラス8万円です。固定経費は30~35万円でしょ

          4か月経過時点での経過報告

          ホームページを作ろう

          初めに大晦日か元旦あたりから四苦八苦して作ったホームページがやっと検索に乗るようになりました。母に「キモオタ法律事務所で検索して出るか、アクセスできるか試してほしい」と依頼したところ無事できたようなので一安心です。 私の場合、顧問は一つもなく、前所にいたときの個人事件もココナラ経由できているので、ホームページを作らない選択肢はありませんでした。 しかし、その他の作業や準備であわただしく、ホームページ作成を完全に後回しにしていました。業者に頼む費用も時間もケチりたかったので自分

          ホームページを作ろう

          買ってよかったもの

          今回は買ってよかった備品を列挙したいと思います。相談室のデスクや椅子など不可欠なものは除外しています。 いい椅子私はエルゴヒューマンを選びましたが、極端な安物じゃなければお好みでいいと思います。安物でも一度買ってしまうと捨てるのも大変ですし、腰を痛めたりしたらとても辛いです。オットマンの有無、ファブリックかメッシュか革張りか、デザイン、後傾姿勢と前傾姿勢どちらを重視するか、ゲーミングチェアかオフィスチェアかといった様々な視点がありますので、できれば実際に座ってみて決めるとい

          買ってよかったもの

          そもそも開業するべきだったのか

          なぜ独立したのかⅩでもポストしましたが、時折TLに流れてくる「〇年目なら所得いくらは行く」「独立するなら個人事件いくら」「売上3000万円が許されるのは小学生までだよねー」という言説に示される金額をクリアしていたことがありません。 また、前所からの報酬は高くはないですが安すぎというほどでもありませんでした(一昨年は実働が10か月であり昨年は事務所事件に注力していなかったので前所でガチったときの収入は結局よくわかりません)。少なくとも生活には困っていませんでした。 所詮5年目に

          そもそも開業するべきだったのか

          開業地域の選定から物件選びまで

          初めに開業地域の選定と物件選びは当初別記事にする予定でしたが、深く考えずに開業地域を決めていたので分量が少なくなってしまい、ひとまとめにしました。 開業地域の選定結論から言えば現在住んでいる場所でそのまま開業しました。 私は大学卒業まで出身地に住み、2年半東京でロースクールに通い、修習以降は地元に帰ってきました。前々所も出身の市(本庁所在地)にあります。 その後ニート期間を経て前所に入所し、現在住んでいる場所(都道府県は地元と同じ、支部管轄、以下「当地」といいます)に異動と

          開業地域の選定から物件選びまで

          私の開業費用

          1.初めに先の記事にも記載した通り、開業費用としては300万円を見込んでいました。物件の初期費用で100万円、内装工事で数十万円から100万円(これ以上の工事費用がかかりそうな物件は選択肢から除外する予定でした)、什器備品で50万円、予備費50万円という感じです。ホームページ作成費用を完全に忘れていますが結局Googleサイトで作ったので一旦良しとします。 2.総額おおよそ130万円となりました。何か見落としはあると思いますが、150万円は超えないはずです。 要因としては借

          私の開業費用

          独立資金調達編

          1.はじめにⅩにもポストしましたが、日本政策金融公庫に申し込んだ結果、400万円の借り入れができました。これにて開業資金と当面の運転資金の調達はすべて終了しました。 そのため、このタイミングで資金調達編として記事にしたいと思います。 なお以下の記載は弁護士1名で開業することを想定しています。 2.目標額の設定(そもそも開業にはいくら必要か)世にある独立について語る書籍やブログなどを見ると、開業資金+経費の数か月分は用意しようという記載が多い印象です。 じゃあそれはいくらな

          独立資金調達編

          独立までのタイムスケジュールと各時期の思考・行動

          独立までの過程をかなり細かく区切ったつもりです。また、各項目について詳述する別記事を書くことがあります。 本文中では以下の用語を用いますのでご了承ください。 前々所:登録から2021年10月末まで所属していた事務所。損保系事務所でボスは30期代。事務所名を言うと「いいところじゃん」と言われる系事務所。ボスから懲戒請求するぞと言われましたがまだされていません。 前所:2022年3月~2023年12月まで所属。いわゆる新興系。代表の思想が強い。 1.独立を決める前(2022年

          独立までのタイムスケジュールと各時期の思考・行動

          独立のあれこれ書きます宣言(自己紹介もあり)

          2024年1月1日にキモオタ法律事務所が爆誕しました。 私は72期、現在30歳の独身男性です。彼女も彼氏も居ません(独立を検討する際の身軽さに関係する情報なので記載しています)。 登録から丸4年といったところですが、登録を維持したままニートをしていた期間があるので一般的な72期よりも経験は少ないと思います。現預金も少ないです。 無罪や判例獲得などの実績も当然ありません。ロー卒後そのまま弁護士になったので前職も無ければ他業種の知見もありません。また、外国語も全くできません。

          独立のあれこれ書きます宣言(自己紹介もあり)