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「Hallelujah」でシュレックを思い出した話
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窓の外を見ると、春の嵐というべき暴風雨が吹き荒れていた。
荒い風と、それに交わる雨粒とに身をさらされていた木の葉がぺったりと窓に張り付いている。ようやくどこかに止まることができたのだろう。
こんな天気の日は家にいることを決め、洋楽を漁っていたとき。
久しぶりに「Hallelujah」を聴いた。
私にとって「Hallelujah」は「シュレック」の挿入歌という印象
SS【生命維持活動】
太陽は平等に照らしていた。
「あ、少し離脱します。」
そう言って彼は、zoomミーティングから一時的に抜けた。
同僚たちは朗らかに彼に労いの言葉をかけ、会話を続行している。
彼は同僚たちの飛び交う声を背中で聞きながら、やや小走りでその場を後にした。
気持ちが落ち着かない。
血走った眼からは緊張感が感じられ、すれ違う人々は必然的に道を譲る。
彼の道を塞ぎ続けていたら舌打ちされそうだ。
SS【画家のよりどころ】
時はxxxx年ーー。
彼女はある新聞の単独インタビューに応じた。
なぜなら、彼女は世界最高齢記録を更新したからだ。
このニュースに世界中が彼女の噂で持ちきりになり、メディア関係者が彼女の元に押し寄せた。
医学の進歩と社会情勢の発展が、平均寿命の延長をもたらしたのだ。
さらに、歳を取るにつれ衰えていく体の部位があれば、臓器や血液、骨格、筋肉諸々を人工のソレに取り換えれば良い。
もっとも、
SS【ブラックな旅人】
彼は今、黒色の草原にいた。
じんわりと温かい気温、重たい匂いが漂う場所だった。
地平線が金色に輝き、辺りが明るくなっていく。
黒色から金色の草原へと変貌していくその合図で、彼は朝の訪れを悟る。
凛と背筋を伸ばし、絶え間なく足を動かし続けるその姿からは、
生き生きとした活気が伺えた。
彼はどんな困難でも打開策を模索し、挑戦を諦めることはない。
生まれたときからそういう奴だったのだ。
そ