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2024年8月の記事一覧
マドンナとの同居生活は大変です 30話
美月:しばらくうちでかっきーの事預かる事にしたから。
○○:はっ?
美月:あんた彼女出来たんでしょ?
○○:なんで知ってんの?
美月:かっきーから聞いた。
○○:けど姉ちゃんのとこに居るとしてもいつまで?
美月:そこはまだ決めてないよ。
けど学校とか始まったらちゃんと行かせるし、最低限の事は私が何とかするから○○は気にしないで。
○○:…分かった。賀喜の事頼むな。
美月:○○何か変
マドンナとの同居生活は大変です 31話
しばらく日も進み
○○:んん…うるせぇ…
部屋に鳴り響くアラーム。
○○:はぁ…もう夏休み終わりかよ…
めんどくせぇな。
寝ぼけ眼を擦りながらベットを降り、制服に着替えリビングへ降りる。
○○:…あいつが居なくなってからほんと静かになったな。
数週間前は考えられなかった日常。
求め続けていたはずの日々。
○○:…つまんねぇな。
けれど○○はそんな事を呟いた。
○○:さっさと学校
マドンナとの同居生活は大変です 32話
時間も進み放課後。
担任:夏休み明けの初日おつかれさん。
まだまだ暑いし、体もなまったままだろうが毎日来るようにな。
んじゃ今日は終わりだからさっさと帰れよ。
田村:かっきー帰ろ〜?
賀喜:ごめん、この後行くところがあってさ。
明日なら一緒に帰れるよ。
田村:そっかぁ…なら山下君は…
と○○の先に視線を向けるが
賀喜:もう帰っちゃってるね。
田村:仕方ない…1人で帰ろ…
賀喜:ごめ
マドンナとの同居生活は大変です 33話
それから時刻も進み6時。
店長:2人ともお疲れ様。
今日はもうお客さんも来ないだろうし終わりにしようか。
○○:なら俺床の掃除するんで史緒里さんは机お願いしてもいいですか?
久保:うん。大丈夫だよ。
とそれぞれ取り掛かる。
数分後
○○:史緒里さん終わりました?
久保:ちょうど終わったところだよ。
店長:それじゃ後はやっとくから2人は気をつけて帰りな。
○○:はい。お疲れ様でした
マドンナとの同居生活は大変です 34話
それからしばらくし
久保:○○君出来たよ〜。
皿に綺麗に盛られ、程よい焼き加減のギョーザを運んでくる史緒里。
○○:おぉ、めっちゃ美味そうですね。
久保:でしょ?
○○:それじゃ冷める前に食べましょっか。
久保:だね。
と2人はダイニングテーブルに向かい合うように座り
"いただきます"
食べ始める。
久保:どう?
○○:ん!めっちゃ美味いです!
これ中に入ってるのなんですか?
マドンナとの同居生活は大変です 35話
家の近くのブランコに腰掛け小さく呟く。
すると
??:あれ?先輩?
○○:ん?って"さくらちゃん"か。
遠藤:先輩おはようございます。
○○:おはよ。
遠藤:この感じ前もありましたね。
○○:そういやそうだね。
遠藤:朝からこんな所でどうしたんですか?
○○:ちょっと悩みがあってさ。
遠藤:そうだったんですね。
私で良かったらお話聞きますよ?
○○:それは申し訳ないよ。さくら
マドンナとの同居生活は大変です 36話
中学1年生の4月。
"聖来ちゃんおはよ〜。"
??:おはよ〜!
入学式から2週間ちょっとが過ぎ、仲のいいグループが少しずつ出来上がっていく中
"聖来"
と呼ばれる女子生徒はほとんどの生徒から挨拶されては笑顔で返していた。
名前を【早川聖来】。
小学校まで関西に居たらしく、中学進学と同時に親の仕事の都合で越してきて友達も居ないはずだが、底知れない明るさと愛嬌の良さでわずか数日でクラスの中
マドンナとの同居生活は大変です 37話
美月:これが○○の過去。
賀喜:じゃあさっき居たあの人が…
美月:聖来ちゃんを殺した犯人。
賀喜:それ…○○君は何も悪くないですよね…?
美月:むしろ○○も被害者よ。
けどあの男は異常者だから○○のせいにしてるの。
賀喜:…
美月:今の話を聞いて色々思うことがあると思う。
だけど○○の味方でい続けてあげて欲しいの。
賀喜:はい…
美月:それとこの事を知ってるのは私達だけだから、誰に
マドンナとの同居生活は大変です 38話
翌朝。
"ピンポーン"
7時半にも関わらず鳴るインターホン。
○○:こんな時間に誰だ?
○○は不思議がりながら玄関へ向かう。
○○:はい?
そこに居たのは
美月:○○おはよ。
美月と
賀喜:ちゃんと起きてるんだね?
賀喜の姿。
○○:朝からなに?
美月:かっきーを連れてくんだったら○○もついでに迎えに行こうと思ってさ?
○○:別に俺はいいのに。
賀喜:そんな事言わないで
マドンナとの同居生活は大変です 39話
久保:行かないで…一緒に帰ろ…?
美月:○○…早く…!
迫られる最後の選択。
○○の答えは…
○○:史緒里さん…ごめんなさい…
小さく謝り美月の車へ乗り込む。
そしてそのまま去っていく。
久保:どうして私だけを見てくれないの…
史緒里の悲しい声を耳にすることなく。
○○:はぁ…くそが…
美月:○○、絶対に無茶だけはしないで。
○○:分かってる…けどもしもの時は無理やりでも俺を
マドンナとの同居生活は大変です 40話
………
沈黙が流れる車内。
○○:…
○○は黙って震える賀喜の手を握る。
○○:怖い思いさせてごめん。
もっと早く助けてやれれば良かったのにな…
賀喜:そんなこと無い…すごく怖かったけど…美月さんと○○君が来てくれて本当に安心したよ…
美月:正直○○が居なかったらどうなってたかわかんなかったよ。
賀喜:…○○君…
○○:なんだよ?
賀喜:さっきさ…"大事な奴"って言ってたじゃん…
マドンナとの同居生活は大変です 最終話
机に置かれた賀喜からの手紙。
○○:…なんでだよ!
○○は急いで賀喜に電話をかける。
○○:くそっ…なんで出ないんだよ…出てくれよ…!
中々繋がらない電話。
そして6コール目。
賀喜:…もしもし。
ようやく聞こえてくる賀喜の声。
○○:賀喜!今どこにいる!
賀喜:どこでもいいでしょ。
机に置いてた手紙見てないの?
○○:見た上でお前に電話してんだよ!
賀喜:もう○○君とは会え