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マドンナとの同居生活は大変です 30話

美月:しばらくうちでかっきーの事預かる事にしたから。





○○:はっ?



美月:あんた彼女出来たんでしょ?



○○:なんで知ってんの?



美月:かっきーから聞いた。



○○:けど姉ちゃんのとこに居るとしてもいつまで?



美月:そこはまだ決めてないよ。
けど学校とか始まったらちゃんと行かせるし、最低限の事は私が何とかするから○○は気にしないで。



○○:…分かった。賀喜の事頼むな。



美月:○○何か変わったね。



○○:何が?



美月:なんでもない。
とにかくそういうことだから。



○○:ん。ありがと。



そして電話を切る。



○○:まぁこれで静かになるしいいか。



○○は荷物を置き



○○:晩飯なんにすっかな。



冷蔵庫を開け食材を選んだ時




"なら今から買いに行くしか無いね。"




初めて賀喜が家に来た時の会話を思い出す。



○○:…もうあいつは居ないだろ。くそっ。



○○は苛立ちを隠すよう雑に扉を閉める。



その頃



美月:かっきー良かったの?



賀喜:はい…



美月の家のソファに浅く腰かける賀喜。



美月:でも○○の事好きなんでしょ?



賀喜:好きです…



美月:なら…



賀喜:好きだからこそ…○○君の幸せを奪うような事はしたくないんです…




美月:かっきー…



賀喜:○○君は私の事なんてどうとも思ってないですから…きっと今頃私が居なくなってのびのびしてるかもしれないですし…



美月:…



賀喜:それに好きな人が幸せになってくれる。それだけで充分です…



賀喜は寂しそうに告げる。



美月:かっきー…



賀喜:…お家にお邪魔させてもらってるのに暗くしちゃってごめんなさい。



美月:よしっ。かっきーは好きな食べ物はなに?



賀喜:好きな食べ物ですか…?ハンバーグとかオムライスとか…?



美月:わかった!ならすぐ作ってあげるから待ってて!



賀喜:えっ…?



美月:落ち込んだ時は美味しい物食べて、いっぱい寝て、やりたい事沢山しよう!



賀喜:美月さん…



美月:あっ!かっきーも一緒に作ろうよ?そっちの方が楽しいしもっと美味しくなるかもだよ!



賀喜:はい…!



美月の人柄もあり少しは明るさを取り戻した賀喜。



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



それから数日経ったとある日。



部屋の中に響く着信音。



○○:こんな時間に誰だよ…



○○は寝ぼけ眼のままスマホを探す。



○○:はい…



賀喜:○○君おはよ。もしかして寝ちゃってた?



○○:そりゃ朝だからな…何の用だよ…?



賀喜:美月さんから聞いてると思うけど、しばらくお家帰らないから私からも言っとかないとと思って。



○○:今更かよ。別に気にすんな。
お前こそ姉ちゃんに迷惑かけんなよ。



賀喜:分かってるよ。あとさ…



○○:なんだよ?



賀喜:学校はちゃんと行くけど、バイトはしばらくお休みもらってるから大変になっちゃうだろうからごめんね。



○○:お前が居ても居なくても変わんねぇよ。



賀喜:そっか…



○○:話はそんだけか?



賀喜:うん。朝からごめんね。



○○:じゃまた夏休み明けな。



そして○○は電話を切る。



○○:久しぶりにあいつの声聞いたかもな。



どこか柔らかいような、後悔のあるような表情で。



賀喜:…ほんとにいいのかな。



美月:かっきーおはよぉ。早起きだねぇ。



賀喜:少し○○君と話したいことがあって…



美月:そっかそっか。
あっ今日ってなにか予定ある?



賀喜:特にないですよ?



美月:じゃあさ、お家の物色々買い直したいから付き合ってくれない?



賀喜:もちろんです!



美月:さっすがかっきー!



賀喜:じゃあ私準備してきますね!



美月:ほ〜い!



と2人はそれぞれ準備を始めた。



To Be Continued

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