マドンナとの同居生活は大変です 31話
しばらく日も進み
○○:んん…うるせぇ…
部屋に鳴り響くアラーム。
○○:はぁ…もう夏休み終わりかよ…
めんどくせぇな。
寝ぼけ眼を擦りながらベットを降り、制服に着替えリビングへ降りる。
○○:…あいつが居なくなってからほんと静かになったな。
数週間前は考えられなかった日常。
求め続けていたはずの日々。
○○:…つまんねぇな。
けれど○○はそんな事を呟いた。
○○:さっさと学校行くか。
○○は朝食を適当に作り、マグカップに注いだコーヒーを飲み干し家を出ていく。
○○:まさかこんな早く1人で学校行く日が来るとは思って無かったな。
今までなら…いや…俺は何を考えてんだよ…
頭をよぎるのは賀喜との記憶。
○○:…俺には史緒里さんが居るんだろ。
だからあいつとは距離を開けるために姉ちゃんのとこ居るのに。
○○は自分に言い聞かせる。
すると
田村:おっ!山下君だ〜!おはよぉ!
○○:田村さんか。おはよ。
田村:かっきーは?
○○:色々あって今別のとこいる。
田村:もしかして喧嘩しちゃった?
○○:別に喧嘩じゃない。
田村:なるべく早いうちに仲直りしとかないと、取り返しのつかない事になっちゃうよ?
○○:だから…
田村:もしかしたら振られちゃって別の男の子のとこに行くかも?
○○:…
田村:あとは…
○○:悪いけど俺と賀喜は付き合ってないからな。
田村:えっ?まだ付き合ってなかったの?
○○:当たり前だろ。俺とあいつが…
田村:ん?
○○:なんでもない。とにかくただのクラスメイトだから。
田村:ふぅん?ならそういう事にしといてあげるね?
○○:そういう事も何も事実なんだよ。
田村:ところでさ、山下君は夏休み何してた?
○○:特に何もしてない。
バイトして課題して家で寝るぐらい。
田村:勿体ないなぁ。せっかくの長いお休みなんだよ?もっと楽しまなきゃダメじゃん!
○○:そういう田村さんは何したの?
田村:私はねぇ、海行ったよ!
かっきーとお友達と一緒に!
○○:へぇ。
田村:ちなみに写真もあるよ!
と田村は海で撮ったであろう写真を数枚見せる。
田村:沢山泳いで、バーベキューもしてすんごく楽しかったんだよ!
…あいつは俺が居なくても楽しそうだな。
○○:良かったな。ちなみに友達って男子も居たの?
田村:居ないよ?お友達は2人居たけど2人とも女の子だよ。
○○:へぇ。
田村:ん?なになに?もしかして男の子居たら嫉妬…
○○:そんなんじゃない。
とりあえず楽しそうで良かったよ。
○○はどこか安心したように告げる。
田村:今度は山下君も一緒に行こうよ?
○○:気が向けばな。
そう話しているうちに学校に着く。
田村:久しぶりの学校だぁ!
○○:また今日から学校かよ…めんどくせぇ…
盛り上がる田村と落ち込む○○。
そんな2人の後ろから
賀喜:新学期早々ため息なんて幸せ逃げちゃうよ?
賀喜が話しかけに来る。
田村:かっきー!おはよぉ!
賀喜:まゆたんに○○君おはよ。
○○:おう。
賀喜:夏休みどうだった?
○○:普通。
田村:毎日課題とバイトしてたんだって!
賀喜:普段と何も変わんないじゃん笑
○○:する事無かったんだしいいだろ。
そういうお前は海行って楽しそうだったな。
賀喜:あっまゆたんから聞いたんだ?
○○:来る途中にな。
賀喜:そっかそっか。
田村:○○君も本当は来たかったんだって!
賀喜:そうなの?
○○:んな事一言も言ってねぇよ。
それにわざわざ暑いとこ行くのも嫌だし。
賀喜:けど海水は冷たくて気持ちよかったよ?
○○:俺はクーラー聞いた部屋に一日中居たから快適だったよ。
賀喜:ニートみたいじゃん。
せっかくの夏休みだったんだしもっと楽しめば良かったのに。
○○:俺は俺の楽しみ方をしたからいいんだよ。
賀喜:そっか。
○○:ってかこんなとこで話すぐらいならさっさと教室行こうぜ。
賀喜:そうだね。
そして3人は教室へ向かった。
To Be Continued