マドンナとの同居生活は大変です 32話
時間も進み放課後。
担任:夏休み明けの初日おつかれさん。
まだまだ暑いし、体もなまったままだろうが毎日来るようにな。
んじゃ今日は終わりだからさっさと帰れよ。
田村:かっきー帰ろ〜?
賀喜:ごめん、この後行くところがあってさ。
明日なら一緒に帰れるよ。
田村:そっかぁ…なら山下君は…
と○○の先に視線を向けるが
賀喜:もう帰っちゃってるね。
田村:仕方ない…1人で帰ろ…
賀喜:ごめんね。
田村:かっきーまた明日ね。
賀喜:うん。また明日。
と2人もそれぞれ校舎を出て帰路へつく。
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"カランコロン"
と鳴るドア。
○○:お疲れ様です。
店長:○○君お疲れ様。外だいぶ暑いでしょ?
○○:やばいです。早く冬なって欲しいです。
店長:その気持ち分かるよ。さっき史緒里ちゃんも同じこと言ってたからね。
○○:もう史緒里さん来てるんですか?
店長:今更衣室に居るよ。
それとおめでとう。
○○:おめでとう…って何がですか?
店長:2人とも付き合ったんでしょ?
○○:なんで知ってるんですか?
店長:そりゃ夏休みの途中から距離が縮まってるように見えたからさ。
○○:なるほど…
店長:まぁ恋愛は若いうちに沢山するべきだと思うよ。
あっでも1つ。
○○:はい?
店長:本気だと"思い込む"事はダメだよ。
それは誰も報われないし、きっと全員不幸になるだけだからね。
○○:…
すると
久保:おっ○○君だ。
○○:史緒里さんお疲れ様です。
店長:それじゃ○○君着替えてきていいよ。
○○:…はい。
○○は入れ替わるように更衣室へ入っていく。
久保:店長○○君と何話してたんですか?
店長:ちょっとした世間話だよ。
それと賀喜ちゃんがしばらく来れないみたいだからまた3人で頑張ろうか。
久保:遥香来れないんだ…
店長:お家の事情があるみたいだからね。
久保:なら仕方ないですね…
すると
"カランコロン"
再び店のドアが開く。
久保:いらっしゃいませ。
1名様でよろしいですか?
客:あぁ。
久保:ではこちらへどうぞ。
史緒里はいつも通り接客を始める。
客:ブラックコーヒーを1つ。
久保:ブラックコーヒーがお1つですね。
では少々お待ちください。
久保は1つ頭を下げ裏へ戻ってくる。
久保:店長ブラックコーヒーを1つお願いします。
店長:はい。ちょっと待ってね。
○○:もう接客も手馴れてますね。
着替え終えた○○も帰ってくる。
久保:もう長いからね。
それに色んなお客さんと話せて楽しいよ。
○○:流石史緒里さんですね。
店長:史緒里ちゃんブラックコーヒー出来たから持って行ってくれるかい?
久保:わかりました。
久保は店長からブラックコーヒーを受け取り客の元へ届けに向かう。
久保:こちらブラックコーヒーになります。
客:ありがとう。それと君。
久保:はい?
客:いいや、なんでもないよ。
久保:ではごゆっくりどうぞ。(なんだったんだろ?)
史緒里は疑問を持ちつつも裏へ下がる。
○○:史緒里さん何か言われてませんでした?
久保:うん。けどなんでもないって。
○○:そうなんですね。
もし何かあれば言ってくださいね?すぐ助けに行くんで。
久保:ふふっ。流石○○君。頼りになるね。
○○:史緒里さんの為ならなんだってやりますよ。
久保:じゃあさ…?
○○:はい?
久保:夜…私のお家来ない…?
○○:史緒里さんの家にですか?
久保:うん。今日お母さんもお父さんも居なくて1人なの。
だから○○君に居て欲しいなぁって…だめ…?
その顔はずるいよ。
○○:わかりました。行きます。
久保:良かったぁ…あと晩ご飯の食材も買わなきゃだからお買い物もしたいんだけどいい?
○○:もちろんですよ。
店長:2人とも楽しむのはいいけど、バイト中って事は忘れないでね。
久保:あっ…すいません…
2人が裏でそんな話をしている中
客:(あの女は今日も居ないと。ならチャンスは近いうちに来そうだな。)
カウンター席に座る客は誰かへメッセージを送信し
客:(どんな"結果"になるか今から楽しみだな。)
不気味な笑みを浮かべていた。
To Be Continued
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