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「恥ずかしい」の基準を変える

皆さんの周り、お友達や同僚さん達の中で心療内科や精神科に通われている方って、どれくらい居ますか?
恐らく「居ない」か「知らない」と答えられる方が多いと思います。

これはコロナが流行し始める前から続いている現象なのですが、私のところを訪れるお客様から「心療内科や精神科の予約が取れなくて」という話を聴きます。

事実、今でも心療内科や精神科の初診予約は取れても1ヶ月~2ヶ月先、中には初診の予約を断っているクリニックもあるようです。
(栃木県内のお話)

つまりそれだけ心療内科や精神科を受診している方が多いということだと思うのですが、じゃあ身の回りにそういう人がいるかと言えば、そんな話は聴いたことが無い。
おかしな話です。

内科や外科、整形外科、眼科、歯科、耳鼻科…といったところは「行ってきた」とか「予約入れた」と誰かに話せているはずです。
けどこれが心療内科や精神科となると、途端に口を閉ざしてしまう。

何故このようなことが起こるのでしょう?

それは心療内科や精神科に通うことを「恥ずかしい」と考えていて、それを「知られたくない」と思っているからです。
もっとも最近の大企業などではストレスチェックで何か問題がある社員さんには「カウンセリングに行くように」と促すところも少しづつ増えて来ているようですし、企業内に産業医が常時配置されているところなどではその医師に判断を委ねるなんてこともあるようですが。

心療内科や精神科に対するイメージが未だに「閉鎖病棟」といったイメージが根強くあり、そんなところに通っているなんて知られたら仕事をクビになってしまうとか、「おかしな人と思われてしまう」などといった不安がそこにあるため、誰にも話せないという状況になっていると考えられます。
(これはカウンセリングを受けない、ということも同じ理由です)

けどよく考えて下さい。

上記の内科や眼科に行くのは、自分のカラダに異変があってそれを治すために行くんですよね?
これは「自分を守る」行動であり、必要なことです。

精神科や心療内科を必要とするのも、その人にとって心身の状態が良くなくて、それが内科や眼科に掛かる病気の症状とは明らかに違う、と感じているからです。

つまり心療内科や精神科に行くのも「自分を守る」行動に他なりません。
けど遠慮してしまう、腰が引けてしまう。
そうこうしている間にどんどん症状が悪化していき、仕事が続けられないような状態にまでなってしまう。

そうなって初めて病院に行こうとしても予約が取れない、またそれで症状が悪化して…と悪循環を生み出しています。
そもそも心療内科や精神科に通っていても、それを「知られたくない」という考え方に問題があると気付けていない事にも大きな問題があります。

これは日本独特の「恥」に対する考え方にあります。
欧米では精神科や心療内科、カウンセリングを利用することは一つの「ステータス」となっています。

欧米は「自己管理・自己責任」という考え方、意識がその根っこにあります。
有名な話として「アメリカでは太った人は昇進出来ない」と言われています。

主にホワイトカラーの人に使われるようですが、太っているというのは生活習慣病になる確率が高く、そのリスクがあるのに自己管理が出来ていない、と認識されます。

自分のことも管理出来ない人間に、他の人間を管理・監督出来るわけがない、という理屈です。
逆に昇進をある程度遂げている人は太ってしまう、という現実もありますが…
(米大統領選で再選を狙っている候補者などその典型ですね)

同様に心理カウンセリングを受けていることは、ココロの健康管理も出来ていると評価されるため、子供からおじいちゃん、おばあちゃんに至るまで「掛かり付けのカウンセラー」がいます。

このような文化が元々あるため、何も「恥ずかしい」ことは無くて、むしろそれをしていない人の方が「恥ずかしい」と考えられます。

これは「自分のことは自分で守る」という考え方であり、それが出来ていない人は逆に評価されないということです。
(銃規制に関することは逆に問題となっているのも事実ですが)

自分を守るのは人として「当たり前」であり、何も恥ずかしいことではありません。

むしろ心療内科や精神科に通えている、カウンセリングを受けている「自分」は自分を守れていることであって、そんな「自分」を誇れるようになることが心身の健康を保つことであり、それが出来ない事を「恥」と考えるようになる。

それが生きづらさからの解放につながり、ココロの病からの回復になり、その後の生き方を大きく変えて行くことにつながります。

私はカウンセリングを受けに来られるお客様に「私はカウンセリングを受けていると誰にでも話せる『私』を目指しましょう」とお伝えしています。

自分がカウンセリングを受けているのは自分を守るためであり、それは自分の周りにいる人たちのためにもなって、それを非難したり否定したり陰口を言う人間が居ても、そのような相手を気にしない自分になる。

これが「自己肯定感が高い」人であり、「自己信頼(自信)」がある人です。

そのように考え行動出来る人が、本当の意味での「強さ」を持っている人だと意識を変えて行くようにしましょう。

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須藤 勝則

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