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「あなたの事を思って」の罠

私には6歳上の兄がいました。
もっともこの兄というのは生まれてすぐに病気で亡くなっています。

その後、母親は不妊症になり治療を行なった結果、6年後に私が生まれました。

半世紀も前の治療だったからなのかどうかは定かではないものの、生まれた私は爪に奇形があり、非常にカラダも弱く、医師から「この子は5歳まで生きられない」と言われたそうです。
(そう言われた割には来年、還暦を迎えるまで生きて来てしまいました)

ちなみにこれらの話は両親から聞かされたわけではなく、祖母や親戚のおばさんから聞いた話です。

爪はしょっちゅう化膿し、その痛みで眠れないことも多々あったり、週に一回は扁桃腺が腫れて40℃を超える熱を出したりと、常に病院と付き合っているような子供時代で、私の子供の頃の記憶の大半を病院通いが占めています。

そんな私だったので、様々なことに対して制限が加わってました。

例えば親戚の集まりでどこかに遊びに行くのは両親も同行するからOK、けど友達同士で遊びに行くのはダメ、欲しいモノはある程度買ってくれていましたけど、大抵は知育の役に立つものばかり。
それが分かり始めた頃から、そういうモノしか欲しがらなかった自分も居たなぁ…と今では思います。

本も同様で知育に役立つようなモノは進んで買ってくれたものの、マンガはダメ。
但し、入院している時はその制限がある程度軽くなり、また見舞いに来てくれたおばさんなどに頼んで買ってもらったりしていたので、読みたいマンガは読めていました。

それも小学校の高学年になると「テストで100点を取ったら」という制限が掛かったため、一生懸命勉強した覚えがあります。

これらの「制限」が掛かる時、お決まりのセリフとして『あなたのためを思って』というモノがありました。

そう言われてしまうと子供はもう何も言えず、従うしかありません。
この言葉は子供の「自主性」や「自由な発想力」を奪ってしまいます。
そんな状況が続くことで、何かを望んでも「どうせ無理」と諦めてしまうようになります。

何か欲しいモノがあったり、遊びに行きたいと言っても「それはあなたのためにならないから」「あなたの事を思っているから言うんだよ」と拒否されてしまうことはやがて、自分の意思を見失わせて「自分」そのものを否定するようになってしまいます。

「あなたの事を思って」は親の都合で、親が子供を支配したいがための決め事だったモノが、その大半を占めると考えて下さい。

それが子供のココロに呪文のように纏わりつき、それはオトナになっても続いてしまっている。
だから大人になっても自分が何をしたいのか、どうなりたいのかが分からなくなってしまう。

その呪文から解放されるために、自分の「好き」を自ら見つけられるようになっていきましょう。

「それが分からなくて悩んでいる」と、カウンセリングの中で言われる方も多く居ます。
だからこそ、少しでも興味を持てたらとりあえずやってみる。

続かなくても構わないんです。
手当たり次第に色々とやっていくうち、自分はどんなことが「好き」でどんなことに「興味がある」のかが見えてくるようになります。

そうしたら続けてみる。
続けるうちにその面白さに少しづつ気付いていけることもあります。
そしてそこで出会う人々たちとの新たな交流から見えてくること、気付けることも出て来ます。

子供の頃の呪縛から逃れて、自分の生き方を見つけていけるようになって下さい。

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