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親への感情のやり場-アダルトチルドレン

アダルトチルドレンのカウンセリングをする時、子供の頃に育った環境や親との関係には触れざるを得ません。
中には子供の頃の記憶がほとんどない、という方も居るのですが、それでも親との関係だけは覚えていることが多かったりもします。

自分が抱えている生きづらさは子供の頃の環境、親との関係から作られたということを知り自覚してもらい、それは自分のせいではなく自分が悪かったわけでもないということを改めて理解してもらうためにも必要なプロセスなのですが、そこでどうしても「親に対する感情」のやり場で悩んでしまう方も多いんです。

・この生きづらさは自ら好きでそうなったわけではなく、子供の頃の家庭環境の中で自分が生き残るために身に付けなくてはいけなかったスキルである。

・それが結果としてオトナになった今、人間関係などに問題を抱えてしまうことになっている。

・その原因は子供の頃の環境、親との関係にある。

ここまでは皆さん理解していけるのですが、そこで「親に対する感情」がココロの回復を妨げてしまうこともあります。

・そんな親を恨んでいる。

これはある意味自分のココロの回復に向けてのバネになる場合もあります。
ただあまりにもその想いが強過ぎると、そこにばかり執着してしまい逆にココロの回復の妨げとなることもあります。

・親を恨みたいんだけど、なんだかんだ言ってここまで育ててくれた事実もあることから恨み切れず、どのように親との関係を観て行けば分からない。

これも正直な想いの発露である一方、「親とは尊敬し大切にするもの」という「一般的な価値観」に照らし合わせて「そんな風に親を恨んでしまう自分」をここでさらに否定し責めてしまう方も居ます。

またこのような親に対する複雑な感情を何とか正当化しようと、むりやり育ててくれた親への感謝、という形で自分を納得させてしまうような方も居ます。

実はこの問題はアダルトチルドレンに関する誤解を生んでしまっている場合もあります。

「アダルトチルドレンと言っても、要は自分の問題を親のせいにして甘えているんだろう」などという意見はまさにその典型です。
(アダルトチルドレンに関するホームページを初めて立ち上げた30年ほど前、中途半端にマスコミに取り上げられたおかげで私も同じようなことを言われました)

私が行なうカウンセリングではこういう時、どの感情も否定しない、というスタンスをまず取ってもらうようにしています。

親を恨み、否定し責める感情があるのも事実。
そんな親だけど「親」として擁護したいとの感情も事実。
どの感情も「今の自分」の中にあるモノとして否定も肯定もしない、そのまま置いておきます。

ひとまずこのような感情は横においてもらい、「今の自分が抱える生きづらさ」と向き合うためにも「自分は何も悪いことはして来なかった」という事実だけをしっかりと自覚してもらう。

生きづらいのは「今の自分」であり、その「今の自分」がどう生きやすくなっていくかは、「これからの自分」の行動を変えることによって変えて行けるようになります。

そこで邪魔になる「親への感情」はひとまず考えず、自分が将来的に生きやすさを感じられるようになった時にはその「過去」への向き合い方も変わっているので、改めてそこと向き合えば良い、と伝えています。

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栃木県 アダルトチルドレン・ココロの病克服カウンセリング
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須藤 勝則

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