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走れるようになった

2月のトレランハーフマラソンから2か月、そして、右膝痛で完全に走れなくなってから6週間くらいだろうか。やっと走れるようになった。
いやあ~、良かった良かった (T_T)

楽しみにしていた4月頭のトレランレースを断念し、走ることからはしばらく遠ざかっていた。それでも焦ったり、ストレスをさほど感じずにやってこれたのは、マウンテンバイクと水泳のおかげだ。こういうとき、自分の好きなことが一転集中型じゃなかったことが、心底ありがたいと思った。

ひとつのことに打ち込んで、そこで自分を表現できるのような人を羨ましく思うときもあるけれど、私はあまり深く追求するのは得意ではないけれど、深入りしないでなんとなく楽しんでやっていたいタイプ・・・。体を動かすことは、なんでも割と楽しいけれど、この1,2年でマウンテンバイク、水泳、そしてトレランの3つが楽しみの軸になっている。

走れなくても、マウンテンバイクでトレイルには週1ペースで行っていた。そして、去年の夏の終わりにマウンテンバイクに乗り始めた私にとって、初めてのスプリングシーズン真っ盛りのトレイル。春先の心地よい気候の中で、トレイルに芽吹いているたくさんの緑の草木、花々の様子に初めて触れて、これまで感じたことのない春の美しさを味わうことができた。

いつもは友人と乗りに行くことが多いけれど、春先のトレイルがあまりにもきれいで、どうしても友人に気兼ねなく、あちこちで止まって写真を撮りたい!と思い、ある週末の朝、ソロライドに行ってきた。

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スマホの写真では伝わらないくらいやわらかい太陽の日差しで草花がキラキラと輝いていて、小さな白や青や黄色やピンクなど色とりどりの花が一面に広がっていて、それはもう天国かと思うほど(笑)。ああ、生きてて良かった(笑)!ここのトレイルは家から1時間運転しないと行けないけど、この時期には毎週通いたいくらいだ。ソロライドに行って、ちょこちょこ止まっては写真に収めながら、景色と春の陽気を満喫して大満足した。


さて、話を走ることに戻そう。
しばらく走らずに足を休めて、4月に入ったころから、歩いたり、しゃがんだりする動作には痛みが気にならなくなってきたので、週1で、子供を習い事に連れていく日に、お迎えまでの空き時間で近くの公園で15分から30分、歩くことから始めた。最初は歩いていると右膝を伸ばして前に振り出すのが少し痛かった。相変わらずストレッチするときは痛みがあり、毎朝、毎晩のストレッチタイムでゆっくり時間をかけて伸ばすことを続けてきた。

そして、先週の金曜日に、子供を習い事に連れて行ったあと、公園で歩き始めた。もう歩くときには痛みを全く感じない。それで、ちょっと走ってみようという気になった。ちょっとおっかなびっくりで走り始めたら、意外と痛みがなくなっていた!さすがに体は重いし、息も上がるけど、痛くない!それでその日は5分走って、また休んで、もう一度5分走って終わった。これで明日まで様子を見て、足が痛くなってなければいいな。

翌朝の土曜日、さて、今日は何をしようか。毎週週末の朝は体を動かしに出かけるので、大体は前夜の寝る前には何をするか決まっていて、準備をしてある。けど、この日は朝起きての右膝の調子を見てみたかった。だって、走れるようになったんなら、久しぶりに走りたい!
右膝、痛くない。大丈夫!ということで、公園に行くことにした。

かれこれ1か月以上もろくに走っていないので、慌てないでゆっくり慣らすことにする。今日は5分走って5分歩いてを繰り返して、合計で30分走るのが目標。いつも行く公園には、大きな湖があり、その周りの舗装された散歩・ランニングコースが1周で2.7キロある。それとは別にフェンスをはさんで西側にもう一つ、池があり、そのまわりは芝生の土手にあぜ道が1周1.5キロくらいある。走り始めてすぐにフェンスを越えて芝生のあぜ道に入ると心が躍る(^^♪

トレランの喜びを知ってから、普通の舗装道路走るときよりも、自然の土や芝生の上を走るときの方が心が躍るのがわかる。それで、舗装道路のランニングコースには戻らずに、芝生のあぜ道をどんどん進み、公園からは少し外れて小さな川沿いの芝生道を行くことにした。ゆっくりだけど、テンポを刻みながら呼吸を整えて走っていくのが気持ちよい。ああ、走れるようになって良かった。

呼吸に集中しながらこういう風に走っている時間って、好きだな。とくに、トレランしていると、自分の年齢とか、立場、役割、性別みたいな、いわゆる「日常生活のしがらみ」みたいなものから気持ちが離れることができる。頭の中を空っぽにして、ただ、その瞬間、呼吸と体の動きだけに没頭できる時間が、私にとって心の栄養になっている気がする。

この日はそうやって、走っている間にこんな思いがふと浮かんできた。
自分のパートナーのことを「尊敬している」と公言できる人を、私はずっと羨ましいなと思ってきた。自分が夫のことを尊敬できないのは、夫のせいだと思って疑わなかったし、自分のパートナーが尊敬できるような人だったらよかったのに・・・と常に思っていたのだ。


しかし


私が自分の夫を尊敬できないのだとしたら、それは、私が夫の尊敬すべきところを認識できない愚かな妻だからなのでは・・・?
という考えがふと心に浮かんできたのだ。

走りながら、
あ・・・・、そう言われてみると


そうかも(汗)

夫を尊敬できないのは、私が夫の素晴らしいところに気づけるだけのセンスがないからなのでは・・・


走っていると、こういう気づきみたいなことがふと心に浮かんでくることが多い。なので、走ることは私にとって、体の健康とともに精神面でも、何かとても大きな栄養になっているんだな、と感じる。

そして、こんな大切な気づきを得た朝は、なんと夫の誕生日だった!!誕生日なのは、ずっと覚えていたし、数日前からプレゼントも用意していたけど。夫との関係を見直すこんなに大きな気づきが、彼の誕生日に得られたのは、きっと偶然じゃない。

なので、これまで愚かな妻だった私は、心を入れ替えて(笑)夫の誕生日を新たな気持ちで祝おうと決めて家に帰りました。

これからまた、ゆっくりゆっくり楽しく走っていこうと思う。


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