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ヒマワリ

おはようございます
冴えない田舎の大学生です
ヘタクソな文章ですが、目をつぶっていただけると嬉しいです


君はヒマワリのようなひとではなく、そこら辺の道端にひっそりと佇んでいる、ほぼ白に近いうす紫の、ちいさなちいさなお花のようなひとである。


君は決して目立つタイプではない。
でも、ひっそりと佇んでいて、誰も嫌わないような、密かにみんなに愛されているような、そんなひと。


誰の懐にでもスッと入り込んでしまう君の愛され力に、もはや嫉妬の念など無い。


と言えば嘘になる。

僕だってそんなふうになりたい。

愛されたい。

せめて好かれなくたっていいから、嫌われたくない。

いや、やっぱりひっそりとでも愛されたい。



君のように。


君は大変愛され、「幸せになって欲しい」だの、「良いひとと付き合って欲しい」だの、そんなふうに周りの人間から言われるようなひとだ。

僕はそんなこと言われたことが無いし、かく言う僕も、君の幸せをひっそりと願うただその他大勢のうちのひとりにすぎない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー君も僕も、世界中のひとが1番しんどい時期、新生活。

今年、僕は新しい環境下に置かれ、めっきり弱っていた。

君も同様に弱っているはずなのに、そんな素振りは一切見せなかった。

そんな君に、情けないことに僕は弱音ばかり吐いていた。

週に1度するかしないかの通話で、僕は君に「つらい、やめたい、しんどい」などとばかり口走っていた。

1度、
1度だけ涙を流してしまった夜もあった。

誰にも相談できないこのつらさを、僕の弱さを、君にさらけだしてしまった事があった。

電話越しに泣き出す僕に、君は優しく、ただ優しく、「大丈夫だよ」と声をかけてくれた。

隣県に居るのに、近いようで遠い、電車で3時間という遠距離で君に会うということが叶わない事がすごくもどかしかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー君は僕がする事に対して、いつも応援してくれる。

僕が文を書いている、と言えば、君は「いいね」と肯定してくれる。

君に文を見せた事は無いけれども、きっと見せたら「すごいね」って褒めてくれるだろう。

君なら受け入れてくれる、そんなふうに思ってしまった僕は、もしかしたら君に依存しているのかもしれない。

その事に気がついてしまった時、とても恐ろしいと思った。

依存なんてしたくない。

依存なんて醜い。

僕は君と、せめて君とは健全な関係性を築きたい。


「君はきっと」

とか

「君ならきっと」


とか、そんな醜くて目にも当てられないような独りよがりの汚い感情を君にむけたくなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『人の痛みがわかる人間になりなさい』
僕が小学生の時に先生が言った。

人の痛みが分からない人間がわんさかいるなかで、君はむしろ人の痛みを分かりすぎる人間であった。

そんな君の優しさが僕は大好きで、大好きなんだけれども、それによって君が深く傷ついてしまうことがあるのでは無いかと懸念している。

逆に僕は人の痛みがわからない。

いつも独りよがりで、自分の痛みしか分からない。

自分の痛みだけにはたいへん敏感で、むしろそれしか感知できない。

なんて傲慢で幼稚で、どうしようもないのだろう。

そうは思っているけれど、やはり傲慢な僕は自分のことで手一杯で、他人の痛みになんて、とてもじゃないけれどかまってられなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー孤独感を感じやすい僕に、君は「一緒にがんばろう、ひとりじゃないからね」などと優しく声をかけてくれた。

こんなどうしようもない僕に対して、君はまるで女神かと錯覚するような素敵で美しい言葉をかけてくれた。


そんな美しくやさしいことばを聞くたびに、この僕の醜さや汚さが浮き彫りになっていく気がした。

どんどんどんどん君の綺麗さがあらわになっていく。

君の純粋さが浮き彫りになっていく。

君のやさしさが顕著になっていく。

君の

君の

君の。

同時に、僕の汚さがあらわになっていく。

僕の醜さが浮き彫りになっていく。

僕の傲慢さが顕著になっていく。

どんどん、どんどん。

あまりにも汚く

醜く

独りよがりで

どうしようもない。



そんな僕の正体が浮き彫りになっていく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんな君に、今日僕はさよならを言いにきた。


突然君を呼び出した。


感情の赴くまま、脳を経由させずに脊髄反射でただ口をぱくぱくうごかし、女神のような君に、僕は悪魔のように黒く醜いことばを吐いた。


君は泣いていた。


気付いた時にはもう遅かった。


女神のように美しい君を


悪魔のように醜い僕が傷付けてしまった。


もうこれでよかったんだ。


これでよかったんだ。


そう何度も自分に言い聞かせた。


女神のような貴女が僕みたいなやつといるなんて相応しくなかったんだ。


最初から全部わかっていた。


「さようなら」


そう吐き捨て、僕は人生に終止符を打った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつの間にか、そこら辺の道端にひっそりと佇んでいる、ほぼ白に近いうす紫の、ちいさなちいさなお花のような存在の君は、僕の中で女神のように大きな大きな存在になっていた。

来世こそは

ちいさなちいさなお花のように優しく


綺麗で


密かにみんなに愛されるような存在に生まれ


貴女の隣に


ひっそりと


ただひっそりと佇みたい。

最後まで読んでくれてどうもありがとう 冴えない田舎の大学生です。僕のことはサポートせずに、有意義に使ってください 関係ないけどお気に入りの親父ギャグは『これ、屋根やね〜!!』