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【障碍者雇用】②その人らしい目標を大事に、畑・ハーブティ・カフェ 就労支援B型「三休」さま~インタビュー前編~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

前回は、三休さんの活動紹介&職場体験の様子をお伝えしました。

今回はインタビュー前編です。
世古口さんが障碍福祉という分野に出会って、障碍を持っている人と出会って、三休を立ち上げるまでのお話です!

活動紹介&職場体験はこちら

【 三休 】
HP :  https://www.facebook.com/sankyu.kyoto/

※障碍(者)の文字について
これからは、障碍と書きますと宣言した理由はこちらの記事から

■サービス管理責任者 世古口さんが三休を立ち上げるまで


【大学時代】

世古口さんは、大学では外国語を学んでおりました。
バンドで、軽音楽部に入っていて、何かを伝えられる人になりたいと思っていたといいます。
でも、ミュージシャンは無理だなと感じ、
就職活動は、マスコミに絞ってやっていました。


リーマンショックの時期で、軒並みダメだった時に、父親の経営している会社に来ないかと誘われます。
親の敷いたレールには乗りたくないみたい気持ちもあり、拒否をしていたのですが、拒否をしているだけで何も行動に移してなかった


そんな時、たまたま始めたのが、カフェの仕事でした。
ゆくゆくは自分のお店を持てたらいいなって感じはじめ、独立させるよみたいな感じで言われ、それが目標になりました。


ただ、父親に反対されました。
「就職に対して努力してない。とりあえず携わっているものに対してこれがいいんじゃないか?って選んでるだけ」言われて、そこから本気でやってみようと考えたそうです。


その時、もう2月3月であとちょっとで卒業・・。
そこでいろいろ考えた時に、
小学校の時、障碍を持っていた男の子と遊んだ経験があるなと思って。
障碍者福祉への道へ進むことになります。


【最初の就職先「サポネ」での実習】


世古口さんの最初の就職先は、
障碍のある人と共に考え、みんなで支え合える社会を、“まち”をつくるために活動している、サポネさんです。

障碍者が暮らしやすい街にする。そのお手伝いもしてるという理念に共感し、履歴書送って面接してそのあとに実習がありました。


実習の内容は、
脳性麻痺の方の食事介助と、重度の知的障碍の方の外出支援。
それがとても楽しかったといいます。


脳性麻痺の方と待ち合わせをして、1時間弱遅れてきたその方は、1人で待ち合わせ場所まで来ました。
遅れても謝ることはなく、
おでんを食べたいということで、おでん屋さんを探していたら、
「あれもいいな、これもいいな」となり、結局立ち飲みやさんに行ったそうです。
でも、立ち飲み屋さんがすごく間口が入り口が狭くて、どうするのかなと思ったら、ご自分で交渉して、「今日だけやで」って言って、お店の前で食事をした。
その経験がすごく良かったと話してくれます。


遅れたのに謝らないのは、
やっぱり障碍当事者の人が生活の主役っていうところからなんだな、あなたはヘルパーでしょ?それは仕事でやっているんだよね?みたいなことも、
理解したし、
想定したとおりにならない感じが、福祉の仕事なんだなと感じ、そこに魅力を感じたといいます。


【サポネで気づいた自分の使命】


サポネでは、地域で生活したい人たちのサポートをしていました。

実習で関わった、脳性麻痺の方も、会った時はすごく楽しそうに暮らしてたけれど、そこに至るまでの大変なことを知ります。

例えば、施設に50年居てようやく出れた人もいる。
施設から出ても、福祉サービスも利用できる時間数が決められていて、その枠を超えたら利用できないので、お願いしたければ自費になるため、生活費から捻出するのが大変なこと。
旅行に行く時にヘルパーは一緒に行けない。
制度にとても制限があるんだなと知っていきます。

最初は、こういう仕事はなんか楽しそうだなってところから入ったが、
楽しそうにするには、いろんな課題と壁がある
その壁をひとつひとつ壊して行くようになりたい、と考えるようになりました。

「それが僕の使命だなって思って、そこから障碍者福祉をやっていこうと決めました」


【障碍を持っているの知り合いに仕事したいと言われた】


世古口さんは、ある時、自閉症の知り合いに、仕事を辞めた話をされます。
その方は一般就労していた方ですが、
なんで辞めたか聞いたら、
上司とトラブルになってと話はじめます。


その人が言ってしまったことが、トラブルに発展してしまった。
そこから辞めることになってしまいました。

そこからは、どんどんしんどくなってきて、引きこもり状態になってしまいます。
今までは自分の好きなとこに行って、自分のやりたいことやっていたのが、世古口さんが誘っても、お金ないなどの理由で断られます。

その方と、また会う事になった時に、
「いつもお父さんの誕生日に、うなぎご馳走してて・・、 でも今、お金ないし、
もう何もしてあげられないことが、めちゃくちゃ悔しい。 自分でも働けるようになる場所を作って欲しい
っていうのを言われたといいます。

それがきっかけとなり、就労支援をしたいと、ビジョンが明確になっていきます。

【法人の立ち上げの時に、ローランズさんで修行】


たまたま知り合った、社会福祉法人の理事長が、15個ぐらい事業所持ってるところで、
障碍福祉をこれからやり始めたくて、やるからにはどんどんやりたい。
三階建ての建物に福祉施設をいっぱい入れて、その中におしゃれなカフェとか、おしゃれなお店とかを入れて、みんなに開けたビルを作りたい。
という構想をお話されたそうです。
その時に、是非やりましょうとお返事をします。

そのときに、就労支援の勉強先としてローランズさん行って修行していたと言います。
※ローランズさんの記事はこちらから「①会社紹介編」「②インタビュー&視察編」「③インタビュー後編」「④目標や大事にしていること編

理事長と話していたものは結局できなかったのですが、世古口さんはずっとひっかかっていたといいます。

【そして三休に・・・】


東京に修行にまで行ったけれど、形にならなかったこともあり、
こんなんあかんなと思って、

元々知り合いだった、
チャリティー専門FASHIONブランド「JAMMINの代表の西田さんとお話をしていて、
地域にひらけた福祉事業所を一緒にやっていこうとなりました。


三休は「障碍のある人の仕事をつくる」ことを大事に考えています。
このあたりのお話も聴いてきたので、またお話しますね。

三休のHPにはこんな文字も ↓ ↓

「一般就労はなかなか難しい」「働きたいけれど、何ができるかわからない」・・・不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。でも、まず必要なのはあなたの想い!

■最後に

最後までありがとうございました!
世古口さんの三休を始めるまでの、キャリアのお話がとても面白く、
そして、親に言われた言葉を受けとめて考えたことも、仕事を創っていくという今の仕事に活かせそうに感じました。

私は人の歴史とか、キャリアチェンジのお話を聴くのが好きなのですが、
サイボウズも、色々な社員のキャリアインタビューを紹介してくれています。
紆余曲折あって今があるんだな、こういうことを考えてきた人なんだなと、思うと親近感がわいてきます。

三休を立ち上げた世古口さんに、三休でのお仕事の今を聞いてきましたので、また次回紹介しますね。

また見てもらえると嬉しいです😊


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