【障碍者雇用】お花とありがとうにあふれるお店!誰もが花咲く社会を目指すローランズさま③~代表:福寿さんインタビュー後編~
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
前回は、ローランズ原宿店さんの職場見学の様子と、代表の福寿さんのお話をご紹介しました。
今回は、インタビュー後編です。
普段どのようにスタッフとコミュニケーションしているのか、ささいなことでも自信につながるお話など✨
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【 ローランズ】
HP : https://lorans.jp/
インスタ: https://www.instagram.com/lorans.flower/
■代表:福寿さんインタビュー
【大変だったこと】
障碍者雇用をはじめたけれど、最初からすべてがうまくいっていたわけではありません。
元々いたスタッフもとても優しく配慮を通り越して、すべて自分で受けてしまって、業務過多になってしまうことがあったといいます。
「自分はこんなに頑張って働かなきゃいけない。」
「障碍がある人は出来ないことは主張出来る・・」
理想とのギャップが大きくなっていたそうです。
出来ないと言われた業務をすべて引き受けて、支援がつらくなったときに、
全てを引き受けるのではなく、私たちがやることは何か?に立ち返ったといいます。
そこからは、障碍を持っている人が、出来ることを伸ばすための環境はどういう環境なのか、環境 作りに専念することを配慮として続けてきたといいます。
仕事のスピードではなく、役割を分担して業務できるようになったので、そこから会社が変わってきたといいます。
【配慮について】
ローランズさんの考え方は、支援者と支援される人の関係だけではありません。
配慮についても
「配慮って障碍当事者だけのものではないですよね。みんな配慮してほしいことはある。だからお互いの配慮を話して、お互いに配慮し合えるといいですよね」
と福寿さん。
とても共感しました。
支援者という位置づけで入るとなかなか難しい気もしますが、一緒に働くメンバーとして考えると、配慮し合える、一方的ではないことって、長く続けるために必要になってくるのかなと感じました。
【自信につながる問いかけ】
ローランズでは、当事者のスタッフがボールをもつ(決める)ことも多いそうです。
本当に分からないことは聞いてもらった方が良いと思うんですけど、
どう対応していいか分からないなどが出た時は、最初はもちろん教えますが、何度も聞きにくる時に、何度も同じことを教えるだけではダメなのかもなと感じ、
「どうしたらいいと思う?」
と問いかけをするようにしたといいます。
そうすると、意見がきちんとあるようで、
実は本人の中ではなんとなく分かってるんだけど、不安だから聞くというのもあるので、問いかけをして、自分の意見を言ってもらって、
「正解だよ。あっているよ」
と伝える。
そうすると、自信として積み重なっていく
答えをただ渡すのではなく、たくさんの正解を積み重ねていくことが、自信につながることに気づいて実践し続けているとお話くださいました。
【スタッフからのアイデア】
ほとんどのスタッフが障碍当事者なので、スタッフから生まれたアイデアも!!
カフェの店長もお花屋さんの店長も当事者のスタッフです。
それぞれカフェで新しく生まれる商品とかはスタッフのアイデアです。
お花屋さんの商品で、5月の「母の日」にちなんだ商品も、当事者のスタッフのアイデアといいます。
私達の中ではあまり障碍があるとかないとかは関係なく、チームで仕事をしているので、その中で提案があればチームの責任でやっていく、それを広めていくようなイメージで仕事をしています。
お花屋さんの当事者からは、ロスになってしまうお花を商品化して販売していきたいって声があったので、オンラインショップにロスフラワーの商品ができました。
自分たちが、排除を感じてきた分、1つ1つ大切にしていきたい気持ちが商品にも反映されているとお話くださいました。
【対等な関係性】
ローランズさんの働き方を聞いていると、とても対等に仕事しているのを感じます。
「誰でもそうだと思うんですけど…。 働きやすい職場って、周りの人が作ってくれるだけじゃなくて、自分で作りにいくってことも、とても大事だと思ってます」
そのために、どうしたらいいのかを、専門職(精神保健福祉士)が、当事者がわについて考えたり、
実際にビジネスとしてチームを運営をしていくようになったり、バランスを取った方が良いところは、情報共有はしっかりとしながらやっているといいます。
【A型事業所って実は】
ローランズさんの障碍者雇用はA型事業所という形を取っています。
A型事業所は基本的に、本来の業務で、売り上げをしっかり立てていかないと維持できないと言います。
そうしないと、認定取り消しになってしまうそうです。
一般企業に近い状態ながら、福祉的な側面もあるので、専門職がいないといけない面や考えることが多そうなイメージですね。
そういった状況もあるので、
当事者スタッフにもきちんと目標を伝えたり、数字の確認をしているそうです。
スタッフを信じて、きちんと伝える事で、スタッフからも信頼されていることを感じました。
こういったところも、対等な関係に繋がっていそうですね。
■最後に
最後までありがとうございます!
福寿さんって、本当に自然なほどに障碍を意識していないのを感じます。そういうところに心地よさを感じる人もたくさんいるだろうなと思います。
福祉の分野で出来ることを増やしていきながらも、関係性は対等ということに、お話を聴きながら私も居心地のよさを感じました。
サイボウズでも障碍者雇用として採用されているかどうかは、チームメンバーや上司などは知っていると思いますが、他の部署ですと全くわかないです。
文字でのやり取りや、オンラインでの打合せも多いので、障碍を持っている人の障碍という障壁がゆるやかになっているならいいな、多様の幅が広がるといいなと、福寿さんとお話しながらおもっていました。
次回はローランズさんの最終回、目標や大事にしていることを聞いてきました!
また見てくれると嬉しいです。