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【誰も排除しない】多様な人があつまるカオスで頼れる居場所②~富士市「ゆめ・まち・ねっと」視察・体験編~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

今回も、富士市で活動をしております、「NPO法人ゆめ・まち・ねっと」さんの視察・体験の様子を紹介したいと思います。

静岡県庁を38歳で退職し、今は子ども若者のためにたくさんの活動をされている、渡部達也さん(以下:たっちゃん)と美樹さん(以下:みっきぃ)のご夫婦がたくさんの活動をされています。

以前の記事はこちら
子どもたちへのまなざし」の紹介記事はこちら
 活動の紹介編はこちら

ある日のたごっこパークの様子

※障碍(者)の文字について
以前私は、こんなことを書きました
障害(者)の表記が「障がい(者)」「障害(者)」とありますが、私は障害の概念自体が社会モデルによると考えています。
~略~
こちらのnoteでも書いてます。
害を人ではなく、社会に向けているためです。
~略~
この気持ちは変わってないのですが、たっちゃんの本「子どもたちへのまなざし」を見ると、“ 障碍者 ”の文字が・・理由を聞いてみました
「生活の流れが碍げられている人がいたらどうしますか? 」と田中先生からの問いかけがあったそうです。
碍という字は、生活の流れが碍げられている人に対して、こちら側が何をしてあげられるか考えてねということを問いかけてくれるんだと、僕は何ができるかを常に自問自答するために、障碍と表記しています。

思いは一緒です。そして、「害」も「碍」もさまたげるということ、それなら、さまたげるから変換できる「碍」をつかってみようと思いいたりましたので、この記事から「障碍」とさせていただいてます。

ある日のたごっこパーク

■活動の視察&体験

【ある日曜日の「たごっこパーク」(冒険遊び場)】

たごっこパークにやってきました。
富士山も見えるステキな公園、公園全体が遊び場です。
横には川が流れていて、夏になると、みんなで飛び込むことも!
この日は晴れ、まず駄菓子屋さんが目に入りました。

準備している方にご挨拶をしました。
準備していたのは、スタッフのMさん。「みっきぃが焚火の準備していますよ」ということで、焚火にいき、みっきぃにもご挨拶「今朝相談案件があって、たっちゃんが遅れてきます」
とのこと、準備中ということもあり、その場を離れ、子どもたちの遊びを見学・・・。

あとから来た、たっちゃんに聞くと、相談案件というのは、早朝からホームレス状態のおじちゃんのことで相談があったそうで、市役所や連携しているNPOと協力して、無事に解決したそうです。

駄菓子に、焚火、リアカーに車いす、ボールにお水なんでもあります。
木登りや、木を使ってアスレチックなども、やりたいと思ったところであそんだり、親子でキャッチボールをしている姿も見られます・・。

子どもたちは興味関心が一瞬で切り替わるけれど、どんなことをしてもOK
今、水遊びをしていた子が、ドッヂボールに混ざったり、焚火にいったり、車いすを使ったり・・・たくさんの好奇心を満たせる場です。

子どもは遊びの天才ですよね。
怪獣をやっつけている子どもたち・・ある子は簡単に倒せたのに、ある子は苦戦していたり、想像力がとてもゆたかです。

焚火では、子どものころから来ている若者たちも集まってました。
「初めて来たんですか?ようこそ」
「コーヒー飲みますか?紅茶飲みますか?」
とってもおもてなしをしてくれます

あとで、たっちゃんと話をしていると、
たごっこパークにずっと来ていた子が大きくなって、来た時におもてなしをする。
おもてなしをするのは、自分がゲストではないから、初めての方をゲストとしてもてなしている
。」

と言われて、居場所っていられる場であり、自分の場なんだなと、しっくりきました。
おもてなしをしてくれた人たちは、自分の場として、私を受け入れてくれたと思うととても嬉しかったです!


【とある月曜日のワンコインゼミ番外編】

この日は地元の市議会議員選挙が近いということで、地方自治のしくみについて、たっちゃんが講師をしてくれました。

まずは市役所の収入について。市役所って市民や市内にある企業などからの税金だけでは活動できないんだよって。
「チホウコウフゼイコウフキン」とか「ヒッカシシュツキン」とかその他の収入があること、そのデメリットも含めてわかりやすく解説してくれました。

つづいて住民投票について。その仕組みと事例を紹介してくれました。
せっかく住民投票をやっても、その結果が政治に反映されない事例や住民投票を求める署名が法定数を大きく上回っても、議会で否決されてしまう事例なども知り、みんな、やるせない気持ちになっていました。

でも、だからこそ、選挙に行くこと、ちゃんと自分たちの代表として議員を選ぶことが大切なんだなと改めて思った会でした。

大人になっても、こういう学びの場があるということはとても大切だし、参加しているママたちにとっての居場所にもなっているんだなと感じました。

【とある月曜日のおもしろ荘】

月曜日の午後は、おもしろ荘へ・・
旧東海道沿いにある、おもしろ荘は学校帰りの子や、家に帰ってからくる子、学校をお休みした子など、どんな子にも開かれた居場所です。

誰か来ていないかな?と思ってくる子や、入りたいけど、どうしよう・・と何度か様子を見てから、中から声をかけられて入る子、、本当にさまざまな子がいます。

みっきぃとたっちゃんは、積極的な声かけをするというよりは、いつもそこにいるという感じで、見守っています
これも、子どもの自主性を奪わないということにつながるのですね!

大人が入り込んでしまうといつの間にか、子どもの遊びから、大人の遊びになってしまうことってありますよね。
「大人が、こうやるんだよ」と言った瞬間、楽しい遊びが、こうしないといけない遊びになってしまうことも、、、。

いつもそこにいる安心感がありながら、子どもの遊びをさまたげないことも大事にしたいなと感じたひと時でした。

【とある月曜日の夕方~】

おもしろ荘から、たっちゃんとみっきぃのご自宅兼、居場所になっている、むすびめに戻りました。
この日は、経済的に困っている方を対象に、物資をお渡しすることになっているということで、複数世帯の方がいらっしゃっています。

食料などを受け取りにきた人達は、たっちゃやみっきぃに、今の状況をお話したり、過去の思い出話をしたり、と会話も楽しみます。

大変な時に、お話をきいてねぎらってくれる人がいることも安心できますし、たっちゃんとみっきぃも、直接取りに来てもらっているので、状況が確認できるということを大切にしている様子でした。

【とある火曜日のワンコインゼミ】

ワンコインゼミでは発達障碍のお話を勉強をしました。
このお話は発達障碍に限らず、子育て全般に役立つと感じたので、次回詳しくお話しますね!

今回学んだのは
「ルールに厳格です」
「ルールを守らないお友だちを怒ります」
「ルールを守りません」
「順番が待てません」

発達障碍のお子さんにとっては、あるあるのシチュエーションですよね。
なんでだろうと感じる事、どうしたらいいのかな?と感じることについて、

たっちゃんの敬愛する、
児童精神科医の佐々木正美先生の著書『発達障害の子にちゃんと伝わる言葉がけ
児童精神科医の田中康雄先生監修の『発達障害の子どもの生活の工夫と伸ばす言葉がけ
からみんなで学びました。

ところどころで、参加者からの「わかるー。この前は~」というエピソードトークがありながら、大変なことをわかちあい、次はこう伝えてみようというヒントが得られました

■最後に

最後までありがとうございました!

居場所って自分事になっていることが大事なんだなって気づきがありました。おもてなしをしてくれて、自分の居場所に来た人に少しでも楽しい時間を過ごしてほしいと思ってくれた事も嬉しいですし、たっちゃんたちの活動が本当に「困っている人」に対して開かれたことをしていることに感動しました。

次回は、ワンコインゼミで学んだ事をお伝えします。
子育て全般にとても役立つ情報ですが、もっというとコミュニケーション全般にとても役立つと感じました。

次回もよろしくお願いいたします。

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