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「左利き向けおすすめ文房具」記事まとめ

私は、2020年2月10日から「杉浦文具店」という文具マガジンを運営している。自身が左利きなこともあり(箸からペンまで全て左)、左利きが使いやすい文具を取り上げてきた。記事が増えたこともあり、一度まとめてみたいと思う。


左利きと手帳・ノート

実は、「杉浦文具店」で最初に書いた記事は、「左ききの手帳」についてである。「左ききの手帳」とは、左利きが使いやすい道具を集めたオンラインストア、左ききの道具店のオリジナルアイテム。

  • 日付が右側に印刷されている

  • 週間スケジュールを右側、メモページを左側に配置したライト式(週間レフト式の反対)を採用

などの工夫が施されている。これにより、日付が手で隠れることなく参照できる。

▼2020年、最初に使ったときの感想。毎年使いやすいように改良されており、この記事に書いてある“改善して欲しいこと”は、すべて解決している。

▼2021年には、左ききの手帳と併せて使える、オリジナルグッズも発売された。まだ購入できるが、数量限定なので迷っている方はお早めに。

▼2022年、一番左ききの手帳関連記事で読まれたもの。noteの「本日の注目記事」に選ばれた。

DIALOG NOTEBOOK(ダイアログノート)が企画、左ききの道具店が監修が監修を手がけた、「左ききのダイアログノート」についても紹介している。

左ききのダイアログノートの特徴は、元々のダイアログノートの使いやすさに加えて、右開きのノートでページ番号が振っていること。私の知る限りではめずらしい仕様である。

右開きなので、筆記中の手で前ページを隠してしまわないのがうれしいポイント。

左利きとボールペン

「かすれる、書けない」左利きが苦戦するボールペン。こちらの記事では“ブルーブラックのゲルインクボールペン”を6本比較している。

左利きと万年筆

「ボールペンでさえ苦戦するのに、万年筆とか夢のまた夢でしょ」と諦めないで欲しい。試筆とリサーチをすれば最高の1本に出会えるのだ。

▼こちらは「どの角度からも書ける」ので使いやすい。

▼こちらは「硬めのペン先」なので使いやすい。

左利きとつけペン

万年筆インクブームから派生したガラスペンブーム。続くトレンドは「つけペン」なのでは、といわれている。

そこで、2021年から2022年にかけて新発売された「ペンポイント」がついているつけペンは、左利きが問題なく使えるのだろうか?という疑問から生まれた記事。

▼つけペンの仕組みから、なぜ左利きはつけペンが使いづらいか、など左利きがつけペンを使う上で知りたいことをまとめた。

▼オードソックスなつけペンが使いづらい左利きの方に向けて、別タイプをご提案。左利きとカリグラフィーについても触れている。

補足:なぜ「左利きとつけペン」を取り上げようと思ったのか

「つけペン」は昔からある筆記具ですが、最近の人には馴染みがないものです。私が学生の時は、まだアナログ漫画が主流だったため、漫画を描きたい人の間ではメジャーな筆記具でありました。

で、左利きの私は「Gペン難しい……」「押すと描けない」「引けばいいのか!」と試行錯誤したわけです。だけど、今日の漫画はデジタルが主流。知人のお子さん(小学生)が「漫画描くためにiPad買って〜」と話していて、それなりに衝撃を受けました……。

なので、今回のブームで初めて“字を書くため”につけペンを手に取った左利きの方が「つけペン書けないじゃん!」と思ってしまう可能性が浮かんだのです。

(記事を書くにあたって、製品不良ではないか確認しております。)

若い世代や、アナログ漫画を書くことに興味を持たなかった方は、万年筆とつけペンは別物だという認識は浸透していません。だけど、商品コピーが「万年筆のペン先をつけたつけペン」。補足説明があるものの、コピーをそのまま受け取る人もいるでしょう。

やっかいなことに、左利きでも万年筆が使えます。そういう方が、「万年筆が使えるから、つけペンも使えると思ったのに!」と思ってしまう。誤解を受けたままでは、左利きの方も、従来のつけペンの作り手も、新しく開発されたつけペンの作り手にもマイナスだと個人的に感じてしまうのです。

確かに、左利きはつけペン向きではありません。ですが、元々絵は描けるし、よく選べば文字だって書ける可能性だってあるんです。インクを直接付けるアナログ感や、たくさんのインクを楽しめる。

この記事がつけペンを使いたい左利きに届いて、みんながつけペンを楽しんで欲しいなと思っています。

左利きとハサミ

最近のハサミは切れ味がいいので、単純に物を切るなら右利き用でも「使えないこともない」アイテム。あえて使う理由を挙げると、「見る方向と切る方向が一致するので、細かい作業ができる」こと。

なんとなく右利き用ハサミが使いづらい、もっと繊細な作業に使いたい、そんな左利きの方はチャレンジしてみて欲しい。

▼左利き用ハサミ、左右両利き用携帯ハサミ、右利きの家族と共同で使っているハサミを取り上げた。

▼左右両利き用携帯ハサミ「ペンカット」。左右入れ替えのギミックが面白いので、道具好きは試してみて欲しい。

左利きと定規

左利きが線を引く場合、通常の定規の目盛を見ながら線を引くと、左から右に向かって書く。そのため、目盛が手で隠れてしまうのだ。

こちらの記事では、左右両方から測れるように目盛をつけることで、右利きにも左利きにも使いやすい定規を1本紹介している。

左利きと左右兼用文具

家族のなかで自分だけ左利き…という方もいるのではないだろうか。そこで、利き手を問わない文具についてまとめた。

右利きの方でも、利き手を怪我したり、使いたい方向が利き手と逆方向のときもあるだろう。だからこそ、右利きの方もチェックしてみてほしい。

▼文具のなかでも「左右兼用」の物を集めてみた。

▼特に「左右兼用」を強調していないが、個人的に左利きにおすすめしたい文具を集めた。

左利きにも文具を選ぶよろこびを

私はいわゆる「ゆとり世代」(1987年生まれ~2004年生まれ)なのだが、小学生のときは、

  • 右利き用のハサミはなんだか切れ味が悪い

  • だけど、左利き用のハサミは色が選べない
    (たいてい黄色・オレンジ・黄緑あたり)

  • ボールペンがかすれる

  • 手帳の日付が手で隠れる

など文房具に不便さや不満を抱えていた。

しかし、今では文具メーカーの企業努力により、

  • 右利き用ハサミでも切れ味がいいので、左利きでも問題なく使える

  • ボールペンのインクが安定して出るので、左利きでもかすれず書ける

など利き手を問わず使えるようになった。

また、左利き用文具自体に注目してくれるメーカーやショップも登場し、文具を選ぶ楽しみが増えたのである。

私は「左利きで文具好き」の一人として、メーカーやショップに感謝したいと思う。

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文具マガジンやっています。道具として使っている文具と、完全に趣味趣向の文具、どちらも好きで紹介しています。

マガジンのコンセプトです。「みんな違ってみんないい」楽しみ方をご提案。


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