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「左利き専用」ではないけど、個人的に左利きにおすすめしたい文房具

前日の2月10日は「左利きグッズの日」である。1日経ってしまったので、今回はあえて、「左利き専用」ではないけど、個人的に左利きにおすすめしたい文房具を紹介したい。

個人的に左利きにおすすめしたい文房具3つ

① 慶弔サインペン|ぺんてる

※写真は旧デザインのもの

最初に紹介するのは、ぺんてるの「慶弔サインペン」。「黒」と「うす墨」がセットされたサインペンなので、お祝い事からお悔やみにも使える。

ポイントは「サインペン」であること。左利きの場合は筆を左手で握ると、「とめ・はね・はらい」が文字の作り上、書くことが難しい。しかし、右手で小筆を握ると、利き手ではないので震えてしまう。(ちなみに私の場合は、大きい筆だと安定するので、それなりに書けた。)

サインペンだと、筆先のように広がらないので、それなりに「とめ・はね・はらい」が表現できる。

左:油性マーカー 右:慶弔サインペン

こちらの筆記見本は左手で書いた。油性マーカーで書くよりは、趣のある字が表現できるのではないだろうか。(私のポテンシャルではこれが限界……)

左利きの方が筆文字にこだわる必要はないと思うが、地方だと習慣を大切にしている傾向にあるだろう。「慶弔サインペン」が1本あると、もしものときにも安心だ。

▼今回紹介したペンはこちら

② ORANTE(オランテ)|プラス

次に紹介するのは、プラスのカッターナイフ「オランテ」。その名の通り「刃を折らなくても、切れ味が長持ちする」のだ。

左利きの方がうれしいポイントは、スライダーが上に付いていること。

通常、刃を出すためのスライダーは、「左側」に付いている。右利きの方が、右の親指で押し出すためである。左利きの場合、「右手で刃を押し出し、左手に持ち替えてカッターナイフで切る」という工程が増えてしまう。

スライダーが上に付いていれば、「左手で刃を押し出し、カッターナイフで切る」ことができるのだ。

ちなみに小型のカッターナイフは、「左右両利きモデル」がある。気付かないまま使っている場合もあるので、左利きの方はお手持ちのものを確認してみてほしい。

③ふたふで箋|あたぼうステーショナリー

最後に紹介するのは、あたぼうステーショナリーの「ふたふで箋」。レトロ調の枠線が楽しい「飾り原稿用紙」を、手紙を書いたり手帳に挟んだりできる、ちょうといいサイズの用紙として開発された。

左利きの方は手紙を書くとき、横罫の便箋の場合、ペンなど筆記時にこすってしまう場合がある。しかし、縦罫の便箋の場合、堅いデザインが多く、カジュアルな手紙には使いづらいと思う方もいるだろう。

「ふたふで箋」は遊び心のある原稿用紙デザインである。枠線のデザインは4種類。一筆箋を2つ並べたサイズ感で、手紙を書くのに使いやすい。

普段は「インクをこすってしまうかも……」と避けていたペンも縦罫なら使いやすい。また、自分の字がコンプレックスの方もいるだろう。罫線で囲まれた原稿用紙なら、整って見えるから不思議だ。

実際に書いてみたもの。

金鶯錯

▼今回紹介したものはこちら

市販の文房具で左利きに合ったものを探してみよう

今回紹介したカッターナイフ、「ORANTE(オランテ)」は2016年に発売されたものである。私は発売当初から持っていたのだが、当時は「両利き向け」としては目立っていなかったと記憶している。

ところが、2022年、左利き向けの商品を取り扱っているネットショップ、「左ききの道具店」さんが販売、声がけしたところ瞬く間に広がっていく。良い物でも主張しないと広がらないものなのだな、と思ったものだ。

左利きといっても、さまざまなクセがあるので、万人に合うものだとは言えない。しかし、市販の文房具でも「左利きにおすすめ!」と教えてもらえると、お気に入りの道具の可能性が増えるのではないか。

左利きの方でお気に入りの道具があったら、ぜひ教えてほしい。

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文具マガジンやっています。道具として使っている文具と、完全に趣味趣向の文具、どちらも好きで紹介しています。

▼「左利き向け文具」記事まとめはこちら。ボールペンや万年筆など書く文具から、ハサミや定規まで幅広く紹介。

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