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cafe Mo.freeよりお知らせ
本作りに集中したいからnoteは暫くお休みしよう、と投稿を止めて一年以上経っておりました。
昔の人も言いましたが、果たして月日は百代の過客で、行きかふ年もまた旅人。つまり久しぶりのnote更新でございます。
今年、2022年10/30をもちまして、当店は開業して5年が経過しました。お客様を始め、作家様、奏者様、お取引先様、そして当店の看板ネコ・なつ先生のお陰でございます。
本当にありがとうございました。
以前の投稿でも書いた記憶がありますが、一般的に飲食店経営は難易度が高いと言われております。
試しに「飲食店 廃業率」でググってみても、2年以内で50%、3年以内で70%、5年以内で80%以上という数字が出てくる出てくる。
当店はその「5年以内・廃業率80%以上」を突破できたわけですが、最大の要因は「運」です。
しかしその「運」で今日まで乗り越えられたとしても、5年間お店を維持できたという事実は個人的に大きな到達点で、ちょっとした達成感があったりします。
開業当時は、5周年を迎えている姿なんて遠いマボロシのようなものでしたし、まるでイメージできないくらいなものでした。
「30代未経験、貸店舗、借金、カフェ営業」という役満。脱サラして失敗する見本として出てくるような条件です。いやほんとよく乗り越えられたな…。
しかし無事に6年目を迎えられたからと言っても、全く油断できません。
数字的にも10年生き残っているのは10%未満だそうで、ものすごく狭き門です。
運だけでは乗り越えられない領域に入ってまいりました。あと5年もお店を存続させることに、我ながら実に懐疑的です。
その理由の一つは、現在流行中のウイルスのこと。
未だ客数は流行前の半分程度、売上は3割減辺りをウロチョロしており、現時点のやり方では流行前よりお店を成長させるどころか元の売り上げに戻すことさえ自信がありません。
なんなら今より酷くなる可能性だって大いにあります。
それからこちらも切実な問題、体力的なこと。
今までは多少無理が効き、毎日深夜3時くらいまで仕事しているのもザラでしたし、体調を少しくらい崩す程度なら休むこともありませんでした。
しかしこのところ無茶ができなくなってきたのです。
「いやー、最近体力が落ちて以前ほどには・・・」
なんて言うと、
「まだ若いんだから!」
と大抵返されるのですが、数年間毎日12時間以上無休労働って、20代でもツラいです。40代だとトビます。
もう少し無理できるかな?と考えていたものの、想定より早く体にガタがきはじめたこともあって、「仕事のやり方を変えること」がここ数年の課題でした。
2022年に至っては年初から整体と整形外科に足繁く通い、一年間毎日痛み止めを飲んでおります。
湿布は常に体中に貼っており、ついに亀仙人の気持ちが分かるようになったんだなぁ…と、とても感慨深い一年でした。来年はこの勢いのままパフパフを体験して、より武天老師様に近付いてみたいところです。
それだけ無理をして毎日お店に立っているわけですが、それでこの程度って商売的にどうなの?というのは言いっこナシです。そんなの自分が一番分かっております。
いつだったか怖いもの見たさで自分の時給を計算してみましたが、¥127.8でした。これが42歳自営業の1時間の価値です。
¥1,000札一枚出せばおじさんを一日拘束できてしまいますね。お買い得ですね。ここまでやって稼げないというのもむしろ才能ですね。
初めてアルバイトをする高校生だって、東京では1時間も働けば¥1,100くらい貰える世の中です。
高校生1人に対しておじさんが約9体と等価、という計算ですが、この文だけ見ると店主の価値は案外高いんじゃないか?とも思えてしまうから不思議です。
話が少し逸れてしまいましたが、以上の理由により、2021年あたりからお店をどうするかということを真剣に考えておりました。
なにせ人流が変化して客数が減っただけでなく、感染対策でただでさえ狭い店内をより狭くしております。イベント開催も以前のようにできません。
現在の席数でカフェの単価では売上も知れているので、今より広い物件に移転して分母を上げるか。
しかし今よりも良い物件がホイホイあるわけでもなく、移転するにしてもお金はかなり掛かります。
同じように困っていて、当店と親和性のある他業種とタッグを組んで合弁会社でも作るか。
実はいろいろと探ってみましたが他業種と手を組むのはタイミングが合わなかったり、短期間での信頼関係の構築に不安がありました。それにどうも自分は器が小さく、よくよく考えてみたら誰かと協調して上手いことやっていく自信もありません。
先も見えないし体力の衰えも感じてきたし、いっそお店を畳んでしまおうか。
これはもう毎日頭をよぎる考えです。開業以来ずっと猫と二人でやってきましたが、体力的にも金銭的にも「いつまで続けられるだろうか」というのは常に頭の片隅にあります。
お店を始めた頃は「ダメだったら先生と路上生活だなぁ」なんて思っていましたが、今なら先生の引き取り手は星の数ほどありそうですし、店主自身はまるで想定していなかった「結婚」をしたので、失業して無職になったとしてもすぐに追い出されることはないでしょう。たぶん。
たぶん・・・。
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長い人生です。一度でいいから、無職でヒモな立場でこのセリフを吐いてみたい(間違いなく追い出されるけど
いや…ギャンブルこそ…国籍・年齢・貧富の差・性別…そういうあらゆる垣根をあっさり乗り越え語り合える…共通の言語なのだっ…。
そんな利根川先生の名言が頭に浮かぶのを払いのけつつ、ようやくここからが本題に入ります(ざわっ・・・
長々と書きましたがここで表題の件、cafe Mo.freeよりお知らせがございます。
2023年、3月をもちまして、
新しくパン屋さんもやろうかな、と思い立ちました。
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あくまで従来のカフェに軸足を置きつつ、ですが。
ちなみに店主はパンを焼いたことありません。小麦粉をこねたこともありません。ホームベーカリーさえ未経験です。
当面人も雇うつもりもないので、ベーカリーやパティスリー技術を持った方を迎えることもありません(できません)。
相変わらずモフリーは店主とネコの二人体制でいくつもりです。
ドリンクの種類は基本そのままですが、現行の食事メニューは全て見直してほぼ総入れ替えします。チーズケーキもガトーショコラも、フレンチトーストもカレーも豆腐丼もなくなります。
そして、パン焼きます。ワンオペで。
![](https://assets.st-note.com/img/1668849991603-1QoR9xg0mO.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1668850009499-QY7Y09Hid2.png?width=1200)
わかる。超わかる。
茶柱さんスタンプの汎用性の高さへの驚きと、どこから突っ込んでいいのかわからない、という所らへんまで、手に取るようにわかる。
まだ買ってないよ!という方、ぜひとも!
ちなみに店主、商才はもちろんですが、ギャンブル運も圧倒的にありません。パチンコ代は秒で溶かす自信があります。
さて、パン屋さんのお話。
体力的にちょっと・・・とか言ってるけど、パン屋やったらもっとツラくなるよ?
未経験でパンを、それも趣味ではなくて商売としてやる?
しかもワンオペ??
![](https://assets.st-note.com/img/1669088386802-v6JwkjHQBu.png)
追い詰められて気が狂ったのか?パン屋なめてるのか?と思われるのは凄くわかります。
パン屋さんが大変なことくらい容易に想像できます。なんならカフェよりツラいとも思ってます。
気の方は元々狂ってたので大丈夫です。
「おらカフェやるだ!店舗は借りるずら!金ないから借金するだ!」
と言い出したあの日、30代半ばで飲食店未経験なおじさんから突然そんな話を聞いた人はみな「こいつ遂にトチ狂ったな」と思ったことでしょう。
あの時から今この瞬間に至るまで多分気は狂ったままですが、冷静ではあります。
まず先程書いた、「親和性のある他業種と、かなり食い込んだ提携ができないものか」
という構想に、ベーカリー店という業態は一つの候補で、どこかと組めないかなぁ…というのは考えておりました。
もうちょっと売上を伸ばしたい、とか、これから始めるけど認知度が不足しているので立ち上げが不安とか、そんなパン屋さんいませんかね?と。
細々と、とはいえ5年もカフェ運営の実績というのは、他の業種からみたらそこそこ信用があって強みなのではないか。
「集客」って元々難しいですが、開業初期と落ち着いてきたときの集客って、難易度がより高い気がします。
先に開業していて、ある程度名前が認知されていて固定客のいるお店と組むのは一つのメリットです。最初ってほんとに知られないですから。
また、すでに開業していたお店であれば業務提携は多少であれニュースバリューになり、新たな起爆剤にもなろうかと思います。このあたりは当店にとっても大きなメリットです。
そして自分自身がこれまでに築いたオペレーション。
珈琲や紅茶を始め、「不規則なものと組み合わせ、不特定多数の注文を一人で捌く」・・・一対多数、言わば「飛天御剣流スタイル」はそれなりの自信があります(伝われ
そんなこんなで、大泉学園はもちろん、お隣の石神井と保谷、新座周辺のパン屋さんやケーキ屋さんを暫くリサーチしておりました。
しかし先述した通り、信頼関係の構築と自分の性格の問題という2点を踏まえると、どこかと組むのは少なくとも今現在のタイミングではないな、という結論に達しました。
そもそも当店とガッツリ組みたい人、いるかなぁ?という疑問も常にありましたし。言う程メリットあるか?経営的にも社会的にも成功してないし…。
ということで、まだ一人で何かを始めることの方が現実的でした。
いずれにせよ、とにかく何か新しいことを始めないと、という焦燥感はこの数年ずっと抱えており、実際いろいろと動きました。
店内飲食は縮小を余儀なくされ、イベントを計画しても感染状況によって中止に追い込まれる今日この頃。
雑貨取り扱いや通販にOEM商品の開発、出版社の立ち上げ等々、これらはもちろん様々な意味でプラスにはなりましたが、本業の補填をさせるまで成長させるにはまだまだ時間が掛かりそうです。
そんな中、飲食業界で伸びている(あるいは踏み止まっている)のは何かというと、テイクアウトやデリバリー等の「中食」と呼ばれる市場です。
〇ーバーイーツ等、ここ数年で一気に増えましたね。
当店もこの「中食」はずっとやりたかったのですが、法的にものすごく制限があり、店舗の構造上非常に難しかったのです。しかし2021年、その食品衛生法が改正され、スイーツ等のテイクアウトの制限が大幅に緩和されました。
その上でこの「パン屋さん」です。
これを機に思い切って設備も大幅に一新し、テイクアウト事業を拡大してみようとの決断に至りました。
とは言ってもです。法的に緩和されたとはいえ、ノウハウどころかパン生地にすら触ったことのない店主がなぜこんな暴挙に出られるのか?
もったいぶらずに明かしてしまうと、大手パンメーカー様を始め、様々な企業の協力を得られることができたのです・・・!
いろんな商談会に顔を出しては名刺を配りまくったのもあるし、全くコネもないところは電話したりメールしたりして、お話しする機会を頂いたりもしました。
開業を志してから今日まで、こういった「THE・営業」はサクッとできるようになってしまいました。おじさんのフットワークは羽のように軽いです。
今回は新しい業態で、今まで扱ったことのない商品を展開するので、それこそ「改装」というより「新規開業」の感覚が近いのが本音です。
これまで自分自身が築いた、オペレーションを始めとする店舗運営とネットワーク、そして様々な企業の商品力。これらを武器に、他ではできなかった新しいサービスが創造できるのではないか…というのが、一見暴挙のように思えた根拠です。
しかしベーカリーカフェのワンオペです。
一人でやってるパン屋さんとか、一人でやってるカフェはたくさんあります。
「クロワッサンだけ自家製」とか「食パンだけ焼いてます」というくらいのカフェなら、まぁワンオペもあるかもしれません(これだけだって大変だろうけど…
実際に今回協力して頂くことになった大手パンメーカー様も、ワンオペのベーカリーカフェは聞いたことがなく、少なくともうちでは前例がないです、とのこと。
「お一人でカフェをやりながらであれば、焼成済みで、解凍して使える商品の方が…」
いやさすがに無理だろ…と、初めはそちらのラインナップを薦められもしました。
確かにその方が楽だし、種類も数多く増やせるかもしれません。しかしそれだと他店と何の差別化にもならないのです。
想像してみてください。パンが焼ける匂いに包まれた店内と、焼き上がったばかりの、あっつあつのクロワッサンにクリームパンやアップルパイ、それらを美味しい珈琲や紅茶と一緒に頂く姿を。
そんなカフェやパン屋さん、なかなかないと思う。知らんけど。
そして実際問題、そんな提供ができるのか知らんけど。
知らんけれども、自分のイメージではできると踏んでおります。
しかしこれができないなら、ちょっと今のところ打つ手なし。じっと耐える日々に戻ることになってしまいます。
今回はモフリーのエボリューション【進化】が目的です。
前例がないのなら、もしかしたら飲食業界にレボリューション【革命】も起こしてしまうかもしれません。
なんて、それぐらい楽観的にいきたいところです。
果たして吉と出るか凶とでるか。オペレーションに多少の自信があるとは言え、本当に一人で効率良く回せるだろうか。
めちゃくちゃになって今まで積み上げてきた信用や期待を裏切るのではないか。
正直言って不安の方が大きいのも事実で、いつも「この選択は破滅に向かうんじゃないか」と思いながら決断しています。
だからと言ってお店を辞めるにしても、まず就活が実にめんどくさい。今さら、ねぇ・・・?
そもそも1時間あたり¥128の価値しかないおじさんを雇ってくれるところがあるのだろうか?という大きな問題があります。
そんな価値しかない店主ではありますが、とりあえず自分を信じて進もうと思います。
パン屋さんをやることと、その理由だけ書くはずだったのに、思いのほかまとまらないものだとここまで書いて気付きました。
ここまで書いておいてなんですが、今年の6月くらいまでパン屋さんを自分でやろうなんて微塵も考えてなかったです。相変わらず行き当たりばったりな人生、これでいいのだろうかと自問する毎日。40歳は「不惑」とも呼ばれて色々と固まるお年頃だそうですが、惑いまくりです。
まぁ今さら言っても仕方ない。出版社の次のステージはパン屋さんです。
長くなってしまいましたが、つまりそんな感じで、【モフリー・パンを焼くの巻】、2023年プレイボールです。
チャンネルは、そのまま!
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ここまで読んだけどまだ買ってない方!(しつこい
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