あさうら

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マガジン

  • 日記

    果たしていつまで続くでしょうか。 続かないほうに賭けます。

  • 詩の採集

    よいと思った詩・好きな詩などを勝手に採集していきます。作者の方でマガジン追加を希望されない方がいましたらご連絡ください

  • 詩と詩と思しきものの観察及び観測

    詩と詩と思しきものを観察または観測したものです。

  • 愚にもつかないもの

    愚にもつかないものです。もう書くまい。つまらんものを書いてしまった。

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自己紹介

随時更新します。 名前とか  浅浦 藻(あさうら も)  筆名です。本名がいかつすぎてあまり好きじゃないので、さんずいをたくさん入れました。画数が多いのと発音しにくいのが難点です。  2005年生まれ。大学生。 好きなもの  散歩  友達  夜ふかし  から揚げ  カツオのたたき  そら豆  枝豆  モロヘイヤ  鳥全般  犬も猫もどっちも好きです。  最近は焼き魚がやたらおいしく感じる。 苦手なもの  ミント系の歯磨き粉の味  春菊  みょうが  ガリ  レバ

    • 日記(8/19〜8/25)

      月曜  元気がでなくて散歩に行った。夕方なのに気温が下がりきっていなくて、夏の後半戦の空気のべたべた感が気持ち悪いし、田舎特有のやたら壮大な宗教画みたいな夕方の空(伝わるだろうか)が広がっていて、元気は目減りした。 火曜   この日をスーパー本読みまくりデーと決めて、ずっと本を読んでいた。本は緩やかに世界と自分を断絶してくれるような気がする。本がある一つの現実を映していることもあるけど、本に没頭している間は断絶していられるように思う。 水曜  ネットプリントの期日。印刷実

      • 日記 (8/12〜8/18)

         退屈だから久しぶりに日記を書く。 月曜日  夜、急にネプリを出したくなって、7月くらいに書いて放置していた詩を使うことにした。  この詩を書いているときに、「ここは改行というより改頁したいな」と思うところがあって、短い詩一編に数回の改頁でページを割ける媒体があまり思いつかなかった(個人の詩集とかだったらできそうだけど、しばらく詩集をつくる予定もない)のでやむなく改行していた。  夜11時になって急にネプリ、やってみたいな、と思って、ネプリに出せそうないい感じの詩ないかなあ

        • ネットプリントで詩『水曜日』を配信しています。セブンイレブンで、8/21 23:59まで印刷できます 予約番号:KR3Y53CH

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        • 日記
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        記事

          私家版詩集 Windyについて、あれこれ

           詩を書き始めてそろそろ三年、今まで書いたもののなかで気に入ったものを集めて詩集をつくりました。書き始めたころからちょっとづつ書かれるものが変化しているのを自分でも感じていたので、一つの節目としての詩集です。自分の書いたものを見返す作業は自分の足跡を振り返っているようで楽しかったです。 タイトル Windy  風はずっと一つのテーマだったような気がしています。声もまた風だったように思っていて、やはりそれらは強風として吹き荒れていてほしい。乾いて土くれの混じっている風でもい

          私家版詩集 Windyについて、あれこれ

          詩集出しました!BOOTHで買えます https://asaura.booth.pm/items/5762860

          詩集出しました!BOOTHで買えます https://asaura.booth.pm/items/5762860

          白羊宮[詩]

          白羊宮[詩]

          untitled

           日々の信仰として  たてがみに触れるときの  いらだちに似た感情の  その名前を  わたしは発音できない  語族といとしさについて  考えるとき  時差は草原に似ている  日々の信仰として  わたしたちが草地にすわるとき  発音できない名前が  夕暮れのかたちをして  あなたは灰色  湖畔で  亡霊が  灰色をなげかけてくれる  吐瀉は  湖岸で  ひとり行うべきだったかもしれない  いらだちに似た感情の  名前を吐き出そうとするとき  東から押し寄せてくる文脈が

          雪像[詩]

           ものをつくると壊せなくなってしまうことがある。わたしたちはそれを繰り返して川のそばに街をつくった。だから街はそのうちに故人への灰色の感情で溢れかえってしまう。住人たちは漠然とそのことを知っていて、いつか来るその静かな時代を恐れている。やがて春がその巨大な足で崩しに来てくれるだろうから、雪像をつくることにした。神さまがどういうつもりなのかは知らない。つくることは祈りの双胎だったらしい。わたしたちは安易に祈り、いつか溶けることを知りながら眠ることができる。

          雪像[詩]

          マガジン「詩の採集」について

          私、浅浦 藻が個人的にいいなと思った詩を勝手に追加していくマガジンです。 目的としては 1いい(と浅浦的に思われる)詩を他の人にも読んでもらうこと 2浅浦が自分の知見を広めること があります。 とはいえ浅浦に影響力や拡散力はほぼないので、1に関して詩の作者の方にはメリットはさしてなく、2に関して言うと完全に浅浦にしかメリットがありません。 浅浦が素朴にめちゃいいと思った詩を、勝手に追加していくだけのマガジンになります。もしここに追加された詩の作者の方でマガジン追加を希望

          マガジン「詩の採集」について

          ざわめき[詩]

           朝  すこし頭痛がして  昨日のうち明け話を後悔した  中庭は  色彩が  揺れて  わたしは  傘をしまうために外へ出た  立て掛けておいた傘がなくなって  水溜りだけ残っていた  春はありふれた悲しみに酷似している  傘泥棒のための  軽やかな呪文  部屋の  片隅は  ひかり  窓辺は  人の庭で  色彩が揺れる

          ざわめき[詩]

           闇は自販機の横に蹲っていて、水溜まりの反射を覗き込んでは驚愕する。臆病な闇はそのたびみっともない悲鳴をあげて、四足の獣たちを怯えさせ、街の夜空が濃さを増す。  闇に首輪をつけることはできるか。自由研究のテーマはそれにした。懐中電灯を持って駐車場の隅に追い立てた。闇は悲鳴をあげたが、手を伸ばしても抵抗しなかった。闇は存外に柔らかな毛並みをしていた。夏の夜はあらゆる輪郭の溶剤になって、シンナーの匂いがした。ダンボールに詰めた闇は、朝になると死んでいた。死ぬときは音も立てない。

          thanksgiving [詩]

          thanksgiving [詩]

          日記:日常の邪悪とフランスパン

           「頭いてえ~~」となったときは我慢するよりノーシンをキメてさっさと寝るほうが早いということに気づいた。頭痛がするとき、頭痛持ちの父親のしかめっ面がなぜか脳裏に浮かぶ。青白い顔をした父親が襖をあけてのしのしと頭の後ろのほうを歩き回っていて、それによって頭痛が引き起こされているような妄想をする。小学校一年生のときに担任の先生が「天邪鬼」という言葉を教えてくれたときになぜか真っ先に思い浮かんだのは自分の父親の顔であった。別に頭痛と関係ないが。  マグカップが割れ、電子辞書は壊れ

          日記:日常の邪悪とフランスパン

          十一月二十六日(金)[詩]

           彗星の彼が怪人だったにしても  小惑星のあいつらは名誉毀損で  これが恋ならヒトは孤独過ぎる  バスは右側で全然いいよと言う  金木犀の彼女は夜景を見なくて  やはり私は子どもであるようだ  いい加減軌道に乗ろうとぼやくと  ブラウン運動のあなたも好きだよと  言って笑う彼女はやはり天体なのだった たしか劇を観た帰りにバスの中で書いてた気がします。

          十一月二十六日(金)[詩]

          日記:カレーとの因縁

           道でチラシを配るバイトをした。給料がいい。すると観光客と思しき中年女性に「カレー発祥の地はどこか。道を教えろ」というようなことを訊かれた。私の知識の限りでは、インドだかネパールだかの南アジアが発祥であるはずである。詳しく聞くと、なんだかうちの大学の学食がカレー発祥だという話を聞いたのだと言う。たぶんこの中年女性は何か勘違いしている。うちの大学がカレーなどという偉大なものを作り出すほど立派な研究機関を有する学府だという話は聞いたことがない。最寄りの国際空港までの道のりを教えれ

          日記:カレーとの因縁