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私家版詩集 Windyについて、あれこれ

 詩を書き始めてそろそろ三年、今まで書いたもののなかで気に入ったものを集めて詩集をつくりました。書き始めたころからちょっとづつ書かれるものが変化しているのを自分でも感じていたので、一つの節目としての詩集です。自分の書いたものを見返す作業は自分の足跡を振り返っているようで楽しかったです。

タイトル Windy

 風はずっと一つのテーマだったような気がしています。声もまた風だったように思っていて、やはりそれらは強風として吹き荒れていてほしい。乾いて土くれの混じっている風でもいいし、湖のにおいがする風でもいい。風をとらえる試み、はこれからもやりつづけたいことでもあります。

作品紹介 (一部)

卵を抱く話
冬または河口
春のための連作
ざわめき
不眠
共有未満
予感

草原
行進
犬と炉と線
thanksgiving

Windy 目次

 自由に読んでほしいので全部は紹介しませんが、いくつかの詩に関して覚書のようなものをまとめておきます。

 「砂」、「草原」、「行進」は書き始めた年に投稿して現代詩人会のホームページで採っていただいた作品です。この辺は書き始めたばかりのころ、初期作品とも呼べそうな作品ですが、今だったらやらない素直な言葉の選び方をしていて、読み返してなつかしい気持ちになりました。なんか、今も自分なりに切実なんですけど、当時も当時の自分なりに今とは別の切実さを抱えていたような気もします。
 「冬または河口」、「春のための連作」は同時に並列して作った作品です。もともと一つの詩だったのですが、書き進めるうちに分離(?)しました。「春のための連作」が一個の連作の詩として成立したとき「冬または河口」も一個の詩として成立した感じがあります。
 「共有未満」は自分でも結構気に入っていて、noteに公開したあとも加筆修正を繰り返していて、何パターンか作ったのですがこの詩集に掲載しているのが最終版になりそうです。
 「卵を抱く話」は厄介でした。けっこう時間がかかりました。二つか三つくらいの詩が合体してやっと完成になったという、めちゃくちゃコスパの悪い詩です。この詩からはじまって「thanksgiving」で終わるという構成にできてよかった。

表紙について

めちゃ良い

 表紙デザインはAkimi Kawakamiさんにお願いしました。自分の詩は暗くて元気がない(と思っているのですが、どうでしょう)けど、どうしても表紙は明るいものにしたかった(詩集を買ってくれた人の部屋で明るい感じを醸せるたたずまいにできたらいいなと思っていた)ので、InstagramでAkimi Kawakamiさんのイラストを見つけたとき「この方にお願いできたら」と思いました。
 イラストに動きとストーリー性があって最高の表紙にしてもらえました。色が重なっているところとか、グラデーションの表現がめちゃめちゃ好きです。詩集タイトル「Windy」をふまえつつ詩のモチーフを散りばめてもらいました。表紙を眺めつつ詩集を読み進めてもいいかもしれません。

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詩集 Windy - 書肆浅浦 - BOOTH

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 800円(+送料)です。
 (じつは価格設定がいちばん悩ましかったです。自分の作ったものがほかの人にとってどれくらいの価値のあるものなのか、というのは分かりようがない! いろいろ悩んだすえなんとなく縁起が良さそうなので800円にしました。お財布に余裕がおありでしたら買ってくださいませ……!)

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