白羊宮[詩]

古くから文字は暴露だったというけれど、眼差しもまた滲んでしまうから、石になるときは瞼は閉じることにしたい。植物を文節で区切って、陽が射すほうへ視線を向けたなら、溺れる夢が蒸発していく。祈りの類の一切が不要である。棄てた遺跡のことは知らない。

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