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ウノスケ(右脳でスケジューリング)

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右脳でスケジューリングする手帳 『M365』は、正方形ベースのデザインです。正方形デザインは閉鎖性が強く、上下左右どこから見ても対称で、とてもシンプル、パッと見て美しく、その瞬間… もっと読む
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#M365

量産できるのか?

【中島】 そうなんです。試作品を見た工場長に「こんな手帳見たことない。1冊や2冊の見本レベルならいくらでもできるけど、ラインではできないよ。ちょっと宿題にさせておいて」と言われて、待っていたんですね。  2021年の手帳を作るとしたら、冬にはデザインを入稿して、春には製品にしないと間に合わないと聞いていたんですが、正月になっても「まだ考えています」と言われて。そのうちコロナ禍になってしまい「これは無理だな」と思っていたら、突然2020年6月頭にこのサンプルが届いたんです

あの時アメリカで見つけた理想の手帳がどうしても手に入らない

【高畑】なるほど、夢はスターバックスですか。それが2019年ですよね。そこからこの手帳(「M365」)の開発がスタートしたんですか? 【中島】 このノートの話をしているときに、秦さんが「なんであなたは手帳は作らないの?」と。秦さんは音楽家で、いろんな活動をされているんですけど、“超右脳人間”で発想がすごいんですよ。 【秦】 私はスケジュール帳難民だったんです。12月に1月始まりの手帳を買い、2月に4月始まりを買い、7月に9月始まりを買い……だけどどれも嫌なんです。 【高

売り方を考えてなかった!

【高畑】このノートは普通にお店で買えるんですか? 【中島】 それが、これは私が勝手に作っているんで、お店には並んでないんです。ネット通販サイトを立ち上げるのは自分たちでできるんですけど、実は文具の流通の価格には合ってないんですよ。この売価設定から流通卸価格を計算すると、ほとんど原価と同じみたいになってしまうんです。しかも、メードインジャパンにこだわるあまり…今のところ一般の小売店には並んでないんです。 【高畑】そうですか、でもまずはネット通販なら全国から買えますね。 U

<手帳の使い方>その1.手持ちのスケジュールを全部書き出してみよう

スケジュールを鳥の目で見てみよう!ウノスケの手帳は、スケジューリングに特化しています。ウノスケの手帳の中のカレンダーは3種類あります。ページの前半は、6ヶ月が一目で見渡せる「曜日優先カレンダー」で、ページの後半は1ヶ月分の「月別カレンダー」と「日別カレンダー」がが見開きで一目で見ることができるようになっています。 曜日優先カレンダーは、縦軸に「曜日」があり、横軸に「年月」があります。ページの前半に曜日優先カレンダーがあるのは、曜日優先カレンダーは大まかなスケジューリングに便

マンダラから「M9ノート」へ

【高畑】この手帳を作るに至った経緯を教えて 【中島】  当社コンピュータリブは1998年からホームページの作成を行っている会社です 。普段はお客さんごとに一つずつ違うものを制作して納めるのが仕事なのですが、一つの物を作っていろんな方にサービスする事業をやりたいと思って、2018年前、20周年の時にクラウドファンディングでノート作りを始めたんです。  それがこの「M9notes」というものです。実は私はそれ以前からマンダラをベースにした、この3×3マスのノートにハマってまし

マンダラとめくる動作で予定を右脳で俯瞰するスケジュール帳「M365」とは

2種類の月間表示を行き来する特殊製本 M365手帳には、2種類の月間表示と変則的に6カ月を俯瞰できるフォーマットが用意されています。月間表示の一つはブロックマンスリーで、もう一つは1日1行のホリゾンタルマンスリーで、交互に製本されています。 2種類の異なる形式のマンスリーをスムーズに行き来するために作られた製本は、だいたいB5とB5を縦に半裁した形のページが交互に綴じ込まれていて、見開きは長短のページが組み合わさった、正方形に近い寸法となっています。この短ページをめくるこ

直感的な使いかたには手帳が強さを発揮します

スマートフォンの普及率は85%といわれる状況で紙の手帳を持つメリットは本当にあるのでしょうか。さすがにわたしのようにスマホに飽き足らず、紙の手帳まで作ってしまおうなどというかわりものはなかなかいないでしょうけど、紙の手帳とスマホやパソコンによるスケジュール管理を併用している人たちはまだまだ多いようです。 仕事で忙しいからあえて紙の手帳は持たないという人も少なくないでしょうが、かつてビジネスマンのステータスでもあった手帳ですから、ファッションとして持っている人もまだまだ多いで

秘密基地へようこそ

わたしたちが開発した新しい手帳『M365』は、荒唐無稽な夢を語っても笑わずに聞いてくれる、かけがえのない友人です。と、先日ご紹介したばかりですが、別の友人のことを思い出しました。あまり出会いのなかった2020年に知り合った数少ない新しい友人です。 彼は小さな胸に大きな夢を育み、本当に実現させてしまいました。年若く聡明で誰よりもアクティブな小学4年生。探求大好き少年のレウォン君です。 レウォン君は“元素”に魅せられました。美しい長周期表やさまざまな化合物のこと、スマホでなく、

出会いを手帳に書き込む

無駄なことのなかった2020年今年もあと一ヶ月と少々を残すのみとなりました。終わってもないのになんですが、わたしを含めて世界中の多くの人々にとっておそらく一生でもっとも無駄なことのなかった年になるはずです。 無駄がなければ充実するのでしょうか?そうではありませんね。しかも困ったことに満たされない一年でした。まだ、過去形で語れないのは残念であります。便利さ、快適さと引き換えに無駄をなくしていくときには、窮屈なこと、画一化への抵抗が薄れるため、つまらないという感覚すらマヒしたも

手帳の季節

文房具売場の一番いい場所に手帳が並べられる季節になりました。わたしが初めて買った手帳は、高校生のとき、東急ハンズで見つけたイノベーター社製のものでした。グレーのカバーに「innovator」と縦に入ったロゴが格好良かった。わたしは道具から入るたちで、その最たるものが文房具です。例えば、万年筆はペリカン社製を長年愛用しています。わたしの手は厚くて大きいほうだけれど、軸はやや細くて、ペン先はF、インクはウォータンマンのブルーブラックが好き。黒とロイヤルブルーのインクはモンブラン社

五感を使ってスケジューリング

スマホと手帳の違いはそのガジェットのコンディションにもあります。常に一定のコンディションを保つスマホに対して、手帳は紙で出来ているので、その日の天気、気温や湿度によっても紙の硬さや跳ね返りなどに変化があります。紙に書くとき使うペンのコンディションも季節によってインクの出や発色が違うと感じるときがあります。 紙は使っていれば劣化していきます。書いたり消したりを繰り返せばその部分は紙が擦り減ったりします。手帳は指先を使って、一日に何回も紙をめくります。紙をめくるときに出る紙の音

決まっていないスケジュールも手帳に書こう

手帳の使い方は人それぞれで自由です。いろんな人の自分に合った使い方の良いところををマネして組み合わせて、自分オリジナルの手帳術が出来上がると思います。 ここで紹介する手帳の使い方は、手帳は自分の頭の中の外付けハードディスクとして使います。自分の頭の中の容量は、そう簡単に増設することができませんが、手帳だったら案外手軽に増設できます。 頭の中にあることを手帳に書き込んで、自分自身の頭の中からは忘れるのがいいのです。データを頭の中から手帳に移動させます。限りがある頭の中の容量

ルーティンを手帳に書く

「手帳に記入するような特別なイベントはそんなに多くはない」なんて思っていませんか。みなさんがつまらないと思っている「日常」こそが大切なのです。日々、やらなければいけない仕事、「ルーティン」は確かに面倒であったり、退屈であったり、気乗りしないものです。でも、それはやらなければならない大切なことです。それを怠ると後でとんでもないしっぺ返しを食らったり、面倒な用事が次々と増えたりするものです。つまらないから避けてしまうし、忘れてしまう。それは人間誰でも起こり得ることです。 だから

スケジュールは並べ替えの世界

スケジュールは並べ替えの世界だと思います。パソコンの出現で理科系の人間でなくてもコンピュータが手軽に使えるようになり、20件くらいの名簿のデータが目の前で、一瞬であいうえお順に並べ替わったり、郵便番号順に並べ替わったときの感動を今でも忘れません。 パソコンが魔法の道具と思ったのか、それから個人で扱うデータの量は人間の目では追えないくらいに増えていくと、データは並べ替えでなく検索するようになりました。けれど、どんなデータでもまず検索するという習慣は間違いでした。それは世の中の