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五感を使ってスケジューリング

スマホと手帳の違いはそのガジェットのコンディションにもあります。常に一定のコンディションを保つスマホに対して、手帳は紙で出来ているので、その日の天気、気温や湿度によっても紙の硬さや跳ね返りなどに変化があります。紙に書くとき使うペンのコンディションも季節によってインクの出や発色が違うと感じるときがあります。

紙は使っていれば劣化していきます。書いたり消したりを繰り返せばその部分は紙が擦り減ったりします。手帳は指先を使って、一日に何回も紙をめくります。紙をめくるときに出る紙の音に気づいたことがあるでしょうか。

私たちは人生を豊かに生きる職人です。手帳は人生を豊かにするための道具です。日本の職人は、モノにも魂が宿るといい、常に使う道具にも敬意を表して大切に扱います。道具を使うときは、道具と対話しながら、道具のコンディションと自分のコンディションを調整しながら使っています。

手帳を使うといことは、指が紙をめくるときに感じる手触りの触覚、手帳のページを見る視覚、インクの匂いを感じる嗅覚、紙のめくる音が聞こえる聴覚、そして、未来を予測する霊感の五感をフルに使っているといえます。

手帳をめくるときの紙の音に気づいたとき、手帳との距離が縮まり、手帳との信頼関係を築けたような気がします。

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