出エジプト記18:13 〜 16★2022/05/05掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記18:13 〜 16
13 翌日、モーセは民をさばくためにさばきの座に着いた。民は朝から夕方まで、モーセのところに立っていた。
14 モーセのしゅうとは、モーセが民のためにしているすべてのことを見て、こう言った。「あなたが民にしているこのことは、いったい何ですか。なぜあなたひとりだけがさばきの座に着き、民はみな朝から夕方まであなたのところに立っているのですか。」
15 モーセはしゅうとに答えた。「民は、神のみこころを求めて、私のところに来るのです。
16 彼らに何か事件があると、私のところに来ます。私は双方の間をさばいて、神のおきてとおしえを知らせるのです。」
《参考》
多忙なモーセ
*忠実なリーダー
「翌日、モーセは民をさばくためにさばきの座に着いた。民は朝から夕方まで、モーセのところに立っていた」
(1)モーセは、しゅうとのイテロをもてなす暇もなく、仕事に励んでいた。
「さばきの座に着いた」とは、さばきつかさ(裁判官)としての任務を実行したということ。
(2)「朝から夕方まで」とは、イスラエルの民が論争好きなため、争いごとも多かったようだ。
約200 万人の民の間で起こる争いごとのすべてが、モーセのもとに持ち込まれて来たので、激務となっていた。
(3)その様子を、イテロが観察していた。
イテロの洞察力は、有能なリーダーの証拠。
(4)イテロは、モーセに質問。
・「なぜ責任を分担しないのか」
・「なぜ民はいつまでたっても自分の問題を聞いてもらえないのか」
これらの質問は、会話を導くための知恵。
「モーセはしゅうとに答えた。『民は、神のみこころを求めて、私のところに来るのです。彼らに何か事件があると、私のところに来ます。私は双方の間をさばいて、神のおきてとおしえを知らせるのです』」
(1)「神のみこころを求めて」とは、マナ、安息日、礼拝の規定、相互に果たすべき義務、などに関する指示を求めたということ。
(2)「何か事件があると」とは、刑法的、民法的、道徳法的な事件が起こった場合のこと。
(3)モーセは、双方の言い分を聞き判断を下し、何をなすべきかを教えた。
モーセの律法がまだ与えられていなかったので、個別に指示していた。
(4)モーセは、エジプトの統治形態(専制政治)を真似、このようなリーダーシップを取っていたようだ。
エジプトの遺跡からは、ハムラビ法典のような法体系は発掘されず、すべてパロの命令によってなされていたようだ。エジプトで教育を受けたモーセは、エジプト風リーダーシップを採用していたようだ。
▼リーダーのあるべき姿
(1)熱心さ(勤勉)が要求される。
モーセは、誰よりもよく働いた。
(2)謙遜さが要求される。
民数記12:3
「さて、モーセという人は、地上のだれにもまさって非常に謙遜であった」
★モーセは、イテロの助言に耳を傾ける。
モーセの偉大さ、謙虚さを参考にし、自らの姿を吟味しよう。
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