出エジプト記14:23 〜 31★2022/04/09掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記14:23 〜 31
23 エジプト人は追いかけて来て、パロの馬も戦車も騎兵も、みな彼らのあとから海の中に入って行った。
24 朝の見張りのころ、【主】は火と雲の柱のうちからエジプトの陣営を見おろし、エジプトの陣営をかき乱された。
25 その戦車の車輪をはずして、進むのを困難にされた。それでエジプト人は言った。「イスラエル人の前から逃げよう。【主】が彼らのために、エジプトと戦っておられるのだから。」
26 このとき【主】はモーセに仰せられた。「あなたの手を海の上に差し伸べ、水がエジプト人と、その戦車、その騎兵の上に返るようにせよ。」
27 モーセが手を海の上に差し伸べたとき、夜明け前に、海がもとの状態に戻った。エジプト人は水が迫って来るので逃げたが、【主】はエジプト人を海の真ん中に投げ込まれた。
28 水はもとに戻り、あとを追って海に入ったパロの全軍勢の戦車と騎兵をおおった。残された者はひとりもいなかった。
29 イスラエル人は海の真ん中のかわいた地を歩き、水は彼らのために、右と左で壁となったのである。
30 こうして、【主】はその日イスラエルをエジプトの手から救われた。イスラエルは海辺に死んでいるエジプト人を見た。
31 イスラエルは【主】がエジプトに行われたこの大いなる御力を見たので、民は【主】を恐れ、【主】とそのしもべモーセを信じた。
《参考》
エジプト軍の滅び
*エジプト人の傲慢
「エジプト人は追いかけて来て、パロの馬も戦車も騎兵も、みな彼らのあとから海の中に入って行った」
エジプト人は、自分たちも海の中を進めると考えたが、彼らは、神のことばを受けていないなら、その約束は自分のものではないということを知らなかった。
「朝の見張りのころ、【主】は火と雲の柱のうちからエジプトの陣営を見おろし、エジプトの陣営をかき乱された」
(1)「朝の見張りのころ」は、夜明け前の時間。
(2)【主】は、火と雲の柱(シャカイナグローリー)のうちからエジプトの陣営を見おろし、戦車隊を攪乱された。
水の分かれた地がぬかるんでいたので、戦車の車輪がはまったのだろう。
(3)エジプト人は、ようやくイスラエルの民に神がともにおられることに気が付いた。
「【主】が彼らのために、エジプトと戦っておられるのだから」
(4)【主】の命令に通り、モーセが手を海の上に差し伸べると、海がもとの状態に戻り、パロの全軍勢は溺死した。
*この奇跡の意味と結果
(1)この出来事により、イスラエルの民は奴隷からの解放され、それ以降のすべての奴隷解放の原型になった。
(2)この救いは、アブラハム契約が成就するための第一歩になった。
イスラエルを祝福する者は祝福を受け、呪う者は呪いを受ける。イスラエルの赤子を溺死させたエジプト人たちは、紅海で溺死した。
(3)民は【主】を恐れ、【主】とそのしもべモーセを信じたが、その信仰は弱かった。
危機から脱すると、すぐに水についての文句(出15:24)、食べ物についての不平(出16:3)などが出た。
▼歴史の分水嶺{ぶんすいれい}について
この出来事は、イスラエル国家の誕生につながった。(信仰による新生体験の型)
これ以外にも、歴史の分水嶺になった出来事がある。
①カデシュ・バルネア事件(民13 章)
②ヨルダン川を渡る出来事
③エリコの征服
④王国の誕生
⑤ダビデの油注ぎ
⑥南北分裂
⑦アッシリヤ捕囚
⑧バビロン捕囚
⑨捕囚からの帰還
⑩メシアの誕生
⑪メシアの拒否
⑫エルサレムの崩壊(紀元70 年)
★携挙とメシアの地上再臨が、来る前に、異邦人の時が満ちる必要がある。
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