出エジプト記23:18 〜 19★2022/06/18掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記23:18 〜 19
18 わたしのいけにえの血を、種を入れたパンに添えてささげてはならない。また、わたしの祭りの脂肪を、朝まで残しておいてはならない。
19 あなたの土地の初穂の最上のものを、あなたの神、【主】の家に持って来なければならない。子やぎを、その母親の乳で煮てはならない。
《参考》
その他の規定(10)
*種を入れたパンに添えてささげること
「わたしのいけにえの血を、種を入れたパンに添えてささげてはならない。また、わたしの祭りの脂肪を、朝まで残しておいてはならない…」
(1)「パン種」という言葉が象徴的に用いられた場合は、必ず「罪・不純・汚けがれ」などを指す。
新約聖書では「パリサイ人やサドカイ人たちのパン種には注意して気をつけなさい」(マタ16:6)とイエスの言葉がある。
他にも「彼らはようやく、イエスが気をつけよと言われたのは、パン種のことではなくて、パリサイ人やサドカイ人たちの教えのことであることを悟った」(マタ16:12)ともある。
(2)パウロは、パン種という言葉を悪意と不正の象徴として用いている。
「新しい粉のかたまりのままでいるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたはパン種のないものだからです。私たちの過越の小羊キリストが、すでにほふられたからです。ですから、私たちは、古いパン種を用いたり、悪意と不正のパン種を用いたりしないで、パン種の入らない、純粋で真実なパンで、祭りをしようではありませんか」(1 コリ5:7 〜8)
*不思議な規定
「子やぎを、その母親の乳で煮てはならない」
(1)この命令は、モーセの律法に3度出て来る(出34:26、申14:21 参照)
(2)この命令は、カナン人の偶像礼拝を意識して発せられたもので、カナン人の偶像礼拝からイスラエルの民を守るためのもの。
カナン人が行う偶像礼拝の中には、子やぎを殺し、母親の乳をしぼり、その乳で子やぎを煮るという習慣があり、煮た子やぎの肉を偶像に捧げた。
この命令は、今もユダヤ教の食物規定に大きな影響を与え、ユダヤ教の口伝律法は、肉製品と乳製品を一緒に食べることを禁じている。また、食器と流し台も、肉製品用と乳製品用に完全に区分するように教えている。
★聖書の命令が、どのような目的で与えられているのか、吟味しよう。
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