出エジプト記5:1 ~ 5★2022/02/15掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記5:1 ~ 5
1 その後、モーセとアロンはパロのところに行き、そして言った。「イスラエルの神、【主】がこう仰せられます。『わたしの民を行かせ、荒野でわたしのために祭りをさせよ。』」
2 パロは答えた。「【主】とはいったい何者か。私がその声を聞いてイスラエルを行かせなければならないというのは。私は【主】を知らない。イスラエルを行かせはしない。」
3 すると彼らは言った。「ヘブル人の神が私たちにお会いくださったのです。どうか今、私たちに荒野へ三日の道のりの旅をさせ、私たちの神、【主】にいけにえをささげさせてください。でないと、主は疫病か剣で、私たちを打たれるからです。」
4 エジプトの王は彼らに言った。「モーセとアロン。おまえたちは、なぜ民に仕事をやめさせようとするのか。おまえたちの苦役に戻れ。」
5 パロはまた言った。「見よ。今や彼らはこの地の人々よりも多くなっている。そしておまえたちは彼らの苦役を休ませようとしているのだ。」
《参考》
敵対するパロ
*パロへの最初の言葉
モーセとアロンは、パロのところに行き言った。
「イスラエルの神、【主】がこう仰せられます。『わたしの民を行かせ、荒野でわたしのために祭りをさせよ』」
(1)パロにとって、
イスラエルの神=奴隷の神で、【主】(ヤハウェ)=無名の神。
神が「わたしの民を行かせ、荒野でわたしのために祭りをさせよ」と言う。これは最低限の要求だが、パロにとって無礼な要求。
(2)神がイスラエルの民を救出する目的は、神を礼拝する民を作るため。
礼拝は、祭り(祝い)
「祭りをする」というのは、「巡礼祭を祝う」という意味。
英語で「feast」(フィースト、祝いの食事)、または「festival」(フェスティバル、祝祭)と訳される。
(3)パロの反応。
「【主】とはいったい何者か。私がその声を聞いてイスラエルを行かせなければならないというのは。私は【主】を知らない。イスラエルを行かせはしない」
出エジプト記のテーマは、世界観の対立。
エジプトの世界観では、およそ80もの偶像の頂点にパロが君臨する。
*パロへの2度目の言葉
モーセとアロンは、言った。
「ヘブル人の神が私たちにお会いくださったのです。どうか今、私たちに荒野へ三日の道のりの旅をさせ、私たちの神、【主】にいけにえをささげさせてください。でないと、主は疫病か剣で、私たちを打たれるからです」
(1)「ヘブル人の神」と言い換えたのは、その方がパロに理解してもらえると考えた。
(2)彼らは、自分たちから会いに行くのではなく、神の方から会いに来てくださったと告げた。
(3)願いが聞かれないなら、自分たちは殺されるだろうとも言っている。(彼らが考え出した言葉)
これは、自分たちが死ねば、パロの財産(奴隷)がなくなるという警告。
(4)パロは「モーセとアロン。おまえたちは、なぜ民に仕事をやめさせようとするのか。おまえたちの苦役に戻れ」と言った。
イスラエルの民にとって、これは予想外の展開。神はモーセに、パロは最後までイスラエルの民を解放しないと予告された。
★物事が思い通りに運ばない時、私たちの信仰が試されている。
神の思いと人の思いとは、遠くかけ離れている。
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