マタイの福音書27:45 ~ 50★2022/01/10掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】マタイの福音書27:45 ~ 50
45 さて、十二時から、全地が暗くなって、三時まで続いた。
46 三時ごろ、イエスは大声で、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と叫ばれた。これは、「わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。
47 すると、それを聞いて、そこに立っていた人々のうち、ある人たちは、「この人はエリヤを呼んでいる」と言った。
48 また、彼らのひとりがすぐ走って行って、海綿を取り、それに酸ぶどう酒を含ませて、葦の棒につけ、イエスに飲ませようとした。
49 ほかの者たちは、「私たちはエリヤが助けに来るかどうか見ることとしよう」と言った。
50 そのとき、イエスはもう一度大声で叫んで、息を引き取られた。
《参考》
神の怒りを受けるイエス
*正午から午後3時まで
午前9時に十字架につけられたイエスは、正午まで人間の怒りを経験され、正午に全地が暗くなり、暗闇は午後3時まで続いた。この3時間の間に、イエスは父なる神の怒りをその身に受けた。
(1)イエスは神の子としてではなく、人間として(人類の代表)十字架につき、死んでくださった。
(2)イエスは「わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか」と祈った。
これは、十字架上での第4の祈りで、詩篇22:1 の引用。
詩篇22:1 わが神、わが神、なにゆえわたしを捨てられるのですか。なにゆえ遠く離れてわたしを助けず、わたしの嘆きの言葉を聞かれないのですか。
ユダヤ人の習慣では、最初の節を引用すると、その詩篇の全部を引用したことになる。
(3)詩篇22 篇とイザヤ53 章は、メシア受難の預言。
イエスは、メシア受難の預言がご自身の十字架の死によって成就したことを示された。
(4)イエスは、父なる神に対し、「父」は170回・「わたしの父」は21 回呼びかけられたが、ここでは「わが神」と呼びかけている。
理由は、イエスと父なる神の親子関係が断絶し、イエスが霊的に死んだ状態になったから。
(5)イエスのこの祈りは、詩篇22 篇の父なる神に助けを求める祈り。
*祈りの答え
その祈りは、すぐに聞き届けられた。
(1)周りにいた人たちは、イエスがエリヤを呼んでだと勘違い。
ヘブル語では「エリヤ」の短縮形が「エリ」と言い、「エリ」という言葉は「わが神」とも「エリヤ」とも取れる。
(2)イエスは最後に「大声で叫んで」息を引き取られた。
ルカ23:46 に「父よ。わが霊を御手にゆだねます」とある。
ここでイエスが再び「父よ」と呼びかけているのは、イエスの祈りが聞かれ、父なる神との関係がすぐに回復された。
(3)イエスは、肉体の死を遂げる前に霊的に死んで、霊的に復活された。
イエスを信じる者は同じ体験をする。
(1)私たちは、イエスとともに十字架につけられ、神の怒りを経験した。
(2)イエスが神との関係を回復されたように、私たちもイエスにあって神との関係を回復できた。
★イエスを通して父なる神に感謝の祈りをしよう。
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