私は相当しんどかったのかもしれない。
冬季鬱が原因で元気が出ないと思ってた。
冬季鬱が原因で体に力が入らないことが多いと思っていた。でも、4月になっても桜を見ても外を半袖で歩けるぐらいに暖かくなっても何も変わらなかった。
4月になって環境が変わった。
今とこれからの不安と焦りで怖くて眠れない。
眠れないと仕事に支障が出るから、睡眠導入剤を少し多めに飲んで目を閉じる。
仕事の日は眠れないのに、休みの日は体が重すぎてベッドから出られない。すごくネガティブなわけではなくて、ただきっとすごく疲れているだけ。
やりたいこと、行きたいところ、そんなことを考えて前向きになれる時も沢山ある。
朝は起きれないけど、仕事に行ってしまえば仕事はできる。でも、明らかに前よりも上手く笑えなくなった。人に話しかけられると、こわいと思うようになった。何を答えるのが正解なのか、どう伝えるのが正解なのか私にはもう分からなくなっていた。
3月までいた場所で。
4年間いた場所で。
私はずっとひとりだった。
馴染めなかったし意地を張って馴染もうとしなかった。誤解されて誤解されすぎて、私が何を言っても伝わらなかった。噂や憶測がまるで真実のようになっていた。
社会人。
女性社会。
きっと私には向いていない。
今は、前のフロアのようになるのが怖くて、言葉選びや、仕事の優先順位や、行動一つ、なにもかもを考え込んでしまう。
人と関わるのがすきでこの仕事を選んだのに、今の私は関わるのが怖いとすら思ってしまう。
こわい、と思いながらも、平気な顔をして下手くそであろう笑顔を利用者に向けて、職員とはなんとか一定の距離を保ってやっているつもり、今のところ。
自分が、前みたいになりたくないと思っていること、関わることに怖いと思ってしまったことに数日前に気がついた。
わたし、いま、こわいかもって。
その、怖さは、前のフロアでの積み重ねが原因でそうはなりたくないと、もうあんな思いはしたくないと思っているからで、そんなことに数日前にやっと気づいた。
その怖さを自覚して、ようやく私は、あの4年間相当しんどかったのかも知れない。そのことにも今更気づいた。
つらい、しんどい。
確かにそうだった。
でも自分がその時耐えていたこと、我慢していたこと、それはとっても大きかったのかも知れない。本当はもっとはやく逃げてしまえば良かったのかも知れない。そんなことにもね、今更気がついたんだ。
私はすぐに我慢してしまう癖がある。
我慢することが頑張ることになってしまっている。完璧主義なところもあって、逃げること、環境を変えてみること、自分に優しくすること。言葉では簡単にそうしてもいいと言えるのに、どうしても体が許さない。心が、逃げることは弱いことだとそう認識してしまっているから、そこからなかなか抜け出せない。きっと一度環境を変えたり、何かから逃げることをしてしまったらきっと自分をすごく責めてしまいそうでそれが怖いから、できない。
我慢して、耐えて、その先には何もないのに、そうしてしまう。
吐き出す場所もないから、いつも体にでる。毎年1回は必ず胃腸炎か腸炎になっている。毎回もうならないと心に誓って、もう絶対にストレスは溜め過ぎないと親にも宣言しているのに、毎回毎回繰り返す。
今日、高校の頃の恩師と電話をした。
恩師は、私の声を聞いて
「もう楽になってもいいんじゃないか」
と。
私、何も言ってないのに。
仕事のことも話してないのに。
声だけで、その言葉がでる恩師は、やっぱり恩師だった。
素直に感情任せに好きなことをしてやりたいことばっかりでたっくさん笑ってたっくさん泣いて、全力になれることもあった学生生活。
社会人になって、感情は出しちゃいけないことを知ったし、感情が出やすい私は色んなことが難しかった。伝えたいこともちゃんとした意味で伝わらなかった。信頼していた人にも態度を変えられたり、仲良かった子に言われたくないことを言われたり。
大人ってなにが本当でなにが上辺なのかも分からない。
考えすぎてしまう私はすぐに疲れてしまった。
もっと早くに休んでいれば、違ったのかも知れないし、仕事をする中でもう少し時間をうまく使って心と体を休ませていれば何かが違ったのかも知れない。
今、人とうまく関われない自分。
うまく笑えない自分。
怖いと思ってしまったこと。
全部ショックだった。
本当は違うのに。人と関わることが好きだったからこの仕事を選んだのに。
違うのに、って気持ちが強くて、
私はこんなんじゃないって気持ちが溢れてきて
恩師との電話の後、ずっと涙が止まらなかった。
私はこんなんじゃないって
こんなのは私じゃないって
泣きながら口に出していた。
叫びたかった。
叫べなかった。
それが、私だった。
明日も仕事。
変わりたくないことがたくさんあって
変わりたいところもあって、
色んなことが上手くいかなくて
周りとの温度差だったり
噛み合わないことがたくさんある中、葛藤して。
でも、
わたしはわたしの人生を頑張りたいことは確かで
私だけの生き方。私が程よく頑張っていられる生き方を見つけたくて。そんな生き方を自分で許せるようにもなりたくて。
一歩ずつ、私の人生をつくっていきたい
まだまだこれからだって信じたい
今はどうであれ、やっぱり最期はしあわせだったって言いたいし、周りに感謝する人生でありたいから。
今日も一人、看取って、
自分のことも、その利用者のことも、色んなことを考えて、泣いて、思いを馳せて、
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?