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[理系による「アート」考察] 東京BABYLON(1990~1993) ➡"魔法少女まどか☆マギカ"を、それより20年前にBL(Boys' Love)でやったCLAMPの凄さ

会社の後輩(20代後半)に強く強く勧められて"魔法少女まどか☆マギカ"(アニメ版)を見ました。

自身は、萌え系の絵に強い拒否反応があり、最近のアニメは全く見ないのですが、あまりにも後輩が薦めるのと、エヴァを知らない最近の若い世代のカルチャーに強い興味があったので(その後輩はエヴァを見たことがない…)、食わず嫌いかもしれないと思い立ち、12話を一気に見ました。

初めは、予想通りの拒否反応がでて、このアニメを見ることが苦痛で苦痛でしかなかったのですが、修行だ!、と思い耐えていると徐々に慣れてきて、9話あたりから、"あぁ、そっち系ね!"、と後輩が薦める理由が分かり、なんとか12話全部見ることができました。

で、元ネタってほどではないですが、"そっち系"、という意味で、絶対に影響を受けているであろう作品として、"東京BABYLON"、が思い出されたので、共通点も含めて紹介しますね。

"東京BABYLON"、ですが、CLAMPという女性漫画家ユニットにより描かれた漫画です。CLAMPと言っても分からない方が多いと思われますが、一番有名な作品は、"カードキャプターさくら"、ですかね。

"東京BABYLON"を出している当時は、この漫画は少女漫画な分類であり、自身は妹が買ってたのをたまたま読んだのですが、男性の隠れファンも意外に多かったのではないかと思います。

なぜ男性ファンもいたかというと、その脚本が一般的に想像される少女漫画と一線を画していたからです。具体的に1話1話の内容が10代には結構重く・深く(社会派)、かつ文学的で、しかも伏線と最後の回収が非常に見事なのです。

で、"魔法少女まどか☆マギカ"、との共通点ですが、
優しすぎる主人公(自分に執着がなく、自分が傷つきそれで他人が助かるならそれでよい)からの闇落ち
は、かなり似ています。

さらに、同性による愛以上の関係性、の表現を"東京BABYLON"はBLでやってます。

いまではBLはそれなりに市民権を得ましたが、30年前の漫画としてはとてもチャレンジングなことをしており、男性がCLAMPファンであることを公言できるわけもなく…。

さらに凄いのは、"東京BABYLON"は"X"という別の漫画で続いており、そしていまだに終わっていないという、実は伝説的な漫画なのです。

よって、闇落ち系の漫画を描く女性漫画家は"東京BABYLON"を必ず読んでいるはずで、"魔法少女まどか☆マギカ"もその影響を受けているに違いない!、と確信しています。

最後に、"魔法少女まどか☆マギカ"の映画"叛逆の物語"も見ましたが、これは"東京BABYLON"の影響はなく、かつ、
この映画はかなり凄い!!!
と唸ってしまいましたが、この考察は[理系による「映画」考察]の方でやろうと思います。



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