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[理系による「映画」考察] 國民の創生(1915) ➡世界的に初めての長編映画で、この圧倒的完成度を達成された日には、この後どんな映画を作ればいいんだ!?

映画考察するならば、中途半端なことはやめて、映画の始まりから有名どころを全部見てやろう!、
と思い立ち、映画の父であるD・W・グリフィスの作品を初めから追い、短編集が見終わり、いよいよ初めの大作である"國民の創生"となりました。

で、見たはいいものの、この1本で映画考察やめようかな…、と思えるぐらい異常な完成度で、この映画1本で映画という分野の8割はもう完成しています…。しかも、無音映画にも関わらず、です。

自身が仮に映画監督志望であれば、この映画を見た後は、その進路をあきらめたと思います。なぜなら、この映画を超えられるものを作れるはずがないから…。

この後、映画を作るのであれば、音声が付く・色をカラーにできる、等の新しいテクノロジーが加わらないと、自身は映画を撮る気には全くならないのですが、そのぐらい映画のテクニックなところはほぼ発明・実践されており、エンタメ的にもものすごい高いクオリティで、しかも興行成績もよく…しかも、アート的な要素も入れてあり、具体的には、女性の絵作りはラファエル前派が意識されており…

といったように、当時の映像作家のことを考えると、もはや絶望しか与えない映画なのですが、そのぐらい凄い映画なので、鑑賞を強くお勧めします!



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