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標準語で23年生きてきた女が、伊予弁に3年囲まれた結果

生まれも育ちも埼玉県。

父(埼玉)も母(青森)も標準語で話し、島に単身移住するまで、標準語しか飛び交わない環境で23年間生きてきた。

小学生の頃、仲の良かった友達のお母さんが、関西弁のお父さんと結婚して自分も関西弁になってしまったと言っていて、そんなことがあるのか?と高学年の私は疑問に思っていたが、今の自分だと、とてもよく分かる。


職場のスーパーは、ネイティブな方言をスピードラーニングするのにはうってつけの場所だった。島のおじいちゃん、おばあちゃんの伊予弁を聞き、伊予弁と標準語で会話をする日々。

・〜やけん / ほやけん 
・〜しよる / 〜しよった / しとる / しとった
・〜わい (帰ろうわい / しようわい)
・〜なんよ 

このあたりがよく聞く方言で、3年間ほぼ毎日リスニングをしていると、自分の口からも伊予弁が出てくるようになり、イントネーションもこっちに馴染んでくる。伊予弁のいいところは、ほとんどの言葉の意味が分かるところにあって、あからさまに分からない言葉というのがない。

彼やYちゃんと話すときは、何も考えずとも伊予弁を交えて話している自分がいて、Yちゃんは生粋の島っ子なので、そんなネイティブの子の前で、たかが3年前に移住した自分が方言を使ってしまうのは少し恥ずかしいけれど、気の知れた人の前では環境に順応して言葉が出てしまう。

言葉は不思議で、ベースの日本語が分かっていれば、後は環境に順応していくものらしい。
彼は広島出身でもとは広島弁だが、私と付き合うようになってから意識して標準語を使っていたらしく、彼もまた広島弁(〜じゃけん / じゃけえ / ぶち など)と伊予弁と標準語を混ぜて話しているし、思い返せば、移住者の先輩でも関東の方がたまに方言を交えて話している(全然気にならない!)。



他の人の前で私なんぞが伊予弁を使うのは、まだまだ気が引けるし、私の脳もそう認識しているらしく、標準語と敬語で話しているし、バリバリ使いこなそうとも思っていないが、伊予弁は確実に私の第二言語として頭角を現してきているのである。



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