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💧本番なのに…(ドキドキ)の改善策

みなさんも一度どころか、人生において何度も経験があると思います。

これまで頑張った成果を出す大切な発表会の前…
これからの進路が決まる受験の試験前…
ほとんどの時間を費やす就職の面接前…

思い出しただけでも嗚咽極まりない人も少なくないのではないでしょうか?

大切なことは “何でこんな状態になっているのか?” を知ること

前述したシーンに直面するとひどい人の場合は、
手に汗がじんわり…
頭の中が真っ白…
寒くもないのに震える…
芯からギュッと熱くなる…
ろれつが回らない…

と、パフォーマンスを発揮する以前に人として稼働するにも困難な状態になってしまいます。

『こんなに緊張して自分は本番に弱いタイプだ…』
『緊張のせいで失敗してしまうかもしれない…』
『もっと準備していれば緊張しなかったかもしれないのに…』

と、考えてしまうのもこれまたほとんどの人がやってしまいがちです。

しかし実際のところ、この考え方は間違っていますし、身体もそんなことのためにこういった反応をしているわけではもちろんありません。

原子の反応として必要と知る

人は古来より狩猟をし命を繋いできました。
そこで訪れるのが “本番” です。
彼らにとっては獲物を仕留め食糧にありつくこと = 本番なのですが、さて前述したような状態になって『失敗したら…』なんて考えるのでしょうか?
NOです。

ではなぜ彼らはそんな毎日起こる命を賭けた本番にかかんに挑むことができていたのでしょう?

もちろん心理学的に〜など思考していたわけもなく、やれることを最大限やっていたというのが答えなのですが、現代人がそれに習うためにはどうすればよいのでしょう?

そこで現代人にとって必要なのが “思考の仕方” です。

その① リフレーミング

緊張感を消すことを考えるのではなく、

『この緊張感は本来のパフォーマンスを出す為に心臓の鼓動を高める血流を脳と全身に送っているんだ』

と意識する思考法です。
思考法とは言っても、実際に身体には起こっていることなので現実に意味を見出し知ることで、身体の反応を味方につけるという考え方です。

パフォーマンスを上げるために、
本番直前に付け焼き刃で何かテコ入れをしたところで、テコ入れした部分の記憶が優先的に残るだけで、むしろ無理矢理詰め込み自分から焦りに誘導してしまうことで他の蓄積した記憶を阻害しかねません。

本番が始まる前からコツコツと反復し習慣のように脳に刷り込みしたものこそが “知恵” であり “知識” となりうるのです。

本番直接にすることは、
自己PR内容を飾り立てることでもなく、
単語帳を見返すことでもなく、
失敗する未来を想像することでもありません。

これまで自分が積み上げたものに自信を持ち、
今この瞬間に身体に起こっていることは自分を奮い立たせ最大のパフォーマンスを発揮するために必要な反応なんだと意識し、
目の前の本番を上手くこなしクリアしていく自分をより現実的にイメージすることです。

そうすることで、
パフォーマンスは100%どころか、アドレナリンを上手く利用して120%でも発揮することができるのです。

ここで終わりではありません。
次は本番前ではなく、本番の少し余裕がある1〜2週間前にくる焦りや不安をどう乗りこなすか?です。

その② シュミレーション

みなさんも経験があると思います。

もう本番は来週まできているのに、やる気も出ずになぜ今自分は部屋の掃除をしているのだろう…

時間は全然足りないはずのに、なぜ今になってSNSで他の人のことばかり気になってしまうのだろう…

これはあなたが怠け者だからではありません。
しっかりとした人間のしがちな反応の1つです。

“セルフハンディキャッピング” と言います。
事前に自分に不利な外的要因をつくることで、もし失敗してしまった時に『あれのせいで…』と自分に言い訳をつけ自尊心を保とうとする心理です。

学校の友達相手に『いやいや、全然勉強してないわ〜』だとか、友人相手に『うちの嫁は〜(ネガティブなこと)』と事前にサゲな情報を共有するのは、
自分の自尊心を傷つけまいとするための逃げであり、生存のための防御策なのです。

とはいえ、現代においてはただの言い訳であり、そんなことはせずに堂々と失敗を恐れずコツコツと積み上げている人には何があっても敵いません。
むしろそういう人は失敗も何度もしていますが、その失敗を力に変える術を自分の中で確立しているため何倍にもプラスに返還します。

では、そんな思考になるとまではいかずとも、
本番前1〜2週間前には何をすれば効率的でかつ効果的なのか?

それは、
“本番当日と同じ時間に同じ行動を何度かテストしておく” ことです。

脳を本番のルーティンに慣らしておくことで、
当日をイレギュラーなものや特別なものと意識しないようにすることができます。

すると、当日も脳が通常の能力を発揮でき前述した “リフレーミング” と併用することで、
あなたのパフォーマンスを遺憾無く発揮することができることでしょう。

さいごに

嫌な気持ちや身体の嫌な(と思っている)反応には、
すべて意味があります。
『すべて意味があって起こっているんだ。』と理解することができていれば、その反応はすべてあなたの味方となります。

これがわたしの科学の学びの良さであり楽しみです。
あなたの日常にも必ず役に立つことばかりですので、興味を持っていただければ幸いです。

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