最近読んだ本30『自閉症は津軽弁を話さない』(松本敏治)

「性自認の錯誤のある男性と女性(いわゆるトランス女性、トランス男性)に自閉症スペクトラムが多い」という事実をどう読み解くべきか、何かヒントがあれば面白いなーと思って買った本です。良かった!

以下はざっくりした読書メモをTwitterより転載。

_φ(・_・
「ASDは仲間と同一視できない」
(._.)
性自認の錯誤がある男性界隈(通常トランス女性)のbioにやたらとASDが多いのに自力で「性自認の錯誤は単にASDの特性に過ぎない」と類推できない不可思議な現象 これ、「仲間と同一視できない」特性が絡んでる?
(._.)
ま、トランスアライもなんだが
・ASDはASDに共感する ・ASDは仲間(集合、グループ)と自身を同一視できない 一対一の関係はどうにか構築できるが、グループ=小さな社会には入れない

7月26日(mizunomasayuki)

(._.)
仮説
ASDはそもそも社会性の障害である

障害の特性により社会(仲間)から排除される

社会(仲間)から学ぶ不文律を獲得できない

年齢相応の不文律を獲得できていないがためにより社会(仲間)から排除される
この不文律にはジェンダー(正しい意味でのジェンダー)も含まれる
(._.)
加えて
ASDは他人の言動から適切に抽象的なカテゴリー分けができない →生物学的な意味での性別という概念を理解していなければ、単に「髪が長い」「スカートを履く」というわかりやすい女性表象だけで「トランス女性は女性です」なんて戯言を言うのかも…

7月26日(mizunomasayuki)

(._.)
ASDへの声かけには 「××です」「××します」 が多用されているらしい、通常の「しましょう」が通じないから
推察するに「トランス女性は女性です」って言うてた界隈って 「(コミュニケーションで自分が使われているように)そのように言えば相手が信じると思い込んでる」愚かなASDなのでは…

7月30日(mizunomasayuki)


特性として「相手が、意図を持った存在だ」ということがわからないそうです。幼児期のクレーン現象(欲しい物のところに、保護者の手をクレーンのように持っていく現象。「ママは意図を持った存在だ(頑張っておねだりすれば取ってくれるかも)」ということがわからない)なんかが代表例で、その後もずっと続きます。例えば相談できない(相手が意図を持った存在だと理解できてないから)、人を助けられない(同じく)。
トランス女性こと性自認の錯誤がある男性はよく「本物の女性なら、女性スペースに『どう見ても男』が入って来たら怖いとわかるだろう! だからトランス女性は女性じゃない!」と言われていましたが、そもそもASDなので「世の中の女性には意図(心の在り方、動き)」があるということがわからないんだと思います。本物の女性じゃないから(まあ女性じゃないんだが)女性の気持ちがわからないんじゃなくて、ASDだからわからんのだと思う。

本著の内容にも触れておきます。タイトルに津軽弁とあるものの、リサーチの結果としては「自閉症は方言を話さない」に落ち着いています。
・方言は、相手との社会的距離を表す話し方
自閉症児は周囲から(方言を含む)言語を学べず、テレビ等から機械的に学習するため、テレビでよく使われる標準語を話すこととなる

ここからはメモ。
・性自認の錯誤のある男性(トランス女性)はASDであるということを鑑みるに、通常のコミュニケーションは成り立たない
・なのでASDが理解して行動に移せる「××です」「××します」で話しかけた方がいいのでは?
・性自認の錯誤のある男性(トランス女性)に女性スペースで遭遇してしまったら、(通報が優先ですが※)「ここは女性用です。男性は、男性用に入ります」と伝えるのがわかりやすいのかも
社会全体で「人間の性別は男と女のふたつだけです。男は、男性用に入ります」(入りましょうじゃなく「入ります」)と繰り返し唱えていくことが必要なんじゃないでしょうか

※できれば施設に通報及び警察に通報が望ましいです。施設への通報だけだと「その場で終わり」にされてしまう可能性がありますが、110番通報は記録に残ります。が! まずはご自身の安全確保が大事なので、ご無理なさらぬように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?