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3万2824字の軌跡。

こんにちは。
現役大学4年生、瑞野蒼人です。

とうとう今日、卒業制作を提出しました。
今回提出したのは、テレビドラマの脚本。
タイトルは「素直」。

400字詰め原稿用紙にして126枚。あらすじなどの説明で6枚費やしたので、ちょうど120枚。規定の最大原稿枚数をびったし使い切りました。今までの中で一番長い物語となりました。驚きのボリューム。

いやー・・・もうね、書ききりました。頭の中絞り尽くしました。もうカスも出ません。(と言いながらもう次の作品の構想を考えているんですけど)実際今日も、提出直前までパソコンの前から離れずに校閲作業してました。よくCDROMへの保存と印刷とファイリングをあの短時間で終わらせられたわ。すげーな俺って思いました。

今年の5月に、丸3日間かけて原稿用紙70枚のプロットを書き上げてからおよそ半年。本当に、あっという間に、過ぎ去っていきました。提出したとき、感慨深すぎてちょっと泣きそうになりました。それぐらい、思い入れのある作品だなと自分の中では思っています。


脚本を書いてみると、
新鮮なことがたくさん起こりました。

例えば、表現方法の違いはすごく新鮮で刺激的でした。私が普段書いているようなエッセイとか小説とは違って、脚本は「動き」を見せないといけない、というところに一番苦労させられました。小説はある程度心情表現とか、目に見えない物事を描くことによってストーリーを裏打ちできるんですけど、脚本はそうはいかない。目に見えるものが全てなので、人物の動きや行動で心理状況を表現しないといけないので、本当に悩まされました。

あと、紙ベースにして読み返すことの大切さ。Wordデータで読んでるときと、紙ベースにして読んでる時では、確実にミスに気付く確率に違いが現れます。圧倒的に紙ベースの時の方がよくミスに気付くんです。なので、印刷した仮のバージョンを教授に何度も見てもらって、ひとつひとつミスや違和感のある表現を潰していきました。


そして、何よりも一番驚いたのが、
書き終わった時に「まだまだ書きたいな」と
思ったことでした。

これまでの人生を振り返っても、原稿用紙120枚なんて書いたことのない、完全なる未知の領域だったので正直書ききった時に燃え尽きたりしないだろうか?と心配をしていました。もう金輪際文章なんて書きたくないって正直思うかとひやひやしていた自分がいます。

ところが、いざ完成したら「あれ?俺まだ物書きやりたいな」って思う自分が居ました。次から次に書きたいテーマが浮かんできたんです。すごく記事のストックが溜まりましたし、今もどんどん言葉が浮かんできます。これからももっとnoteで贔屓にしてくださる方に楽しんでもらいたい。そのために、もっと物書きを続けたい。素直にそう思えました。


残念ながら、この「素直」という作品が皆さんのお目にかかれる可能性はかなり低いでしょう。が、もしいつかこの作品が日の目を浴びる日が来たなら、私は堂々と、この作品を生涯忘れられないマスターピースのひとつとして、お話したいなと思っています。

というわけで、瑞野蒼人のnoteは
これからもまだまだ続いていきます。
どうぞ末永くご贔屓のほどよろしくお願いいたします。



おしまい。



[追記]

まさかこの時、この「素直」で学長賞を受賞するとは夢にも思っていなかった私です。まさに、有終の美、飾らせていただきました。感謝!!

2022年3月・瑞野蒼人

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