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「私」を奪う同調圧力

私たち人間ってのは、ただ何となくに毎日流されている。何をするにもしっかりと考えて筋道を立てて物事を行うという事があまりない。何をするにも、特に深くまで考える事無く、私たちは事を行ってしまう。なので、何かを行為した後に、どうして自分があんな事をしたんだろう?と考える事も少なくない。まだ、こうして自分の行為をかえりみる事が出来ればいいが、それさえも今の私たちにはないのかも知れない。

私たち人間というのは、いつからか色々な事を深くまで思案するという事をしなくなった。何かについて深くまで考えるという事を、私たちは時代と共に避ける様になっていったのかもしれない。1つの事を徹底的に考える、考え続ける。そしてその中から自分にとって最適なものを選択し取る。これがいつからか私たちには出来なくなってしまった。

何かを深くまで時間をかけて何時間も考え込んだ所で、何もわからない。ならば、何もそんなに深くまで自分の頭を悩ます事はないという事だ。

生きていく上では確かに何かをいちいち深くまで考えていたら疲れてしまう。だから、あまり何も考えずにただ行為しているほうが楽かもしれない。でも、ここでこの思考の力を放棄してしまうと、後になってとんでもない事が起こる、そんな気がする。

私たちは、何かを行為する前に、もっともっとその自分がこれから行おうとしている行為に対して慎重に考えるべきなのだと思う。考えてばかりで何も行動に移さないとなると、それは困るけれど、特に考えもなく適当に何かに流されるままに行為する事は、本当に危険だと思う。

自分が何かを行為しようと思う時、何故その行為を自分は今しようとしているのか?その行為の根底には、どんな動機があるのか?そう言った事をいちいち私たちは考えるべきなのではないだろうか?

その行為の根底にあるもの、その行為を起させようとしているもの、その根源を私たちは突き詰め、もっとしっかりと自分の行為を選択していくべきなのではと思ったりする。

これからの世界では、その全てが全部自分の選択、判断によって決まってくる。外的要因(同調圧力)に流されて、そこに何も自分のこれといった意思も持たずに、この先の未来を生きようとするのなら、それはこれからかなり難しくなってくるのではないだろうか?

今、こうしたコロナ禍にあって、現段階ではまだ何らかの対策を打って地方自治体も、国も連携してそれなりに私たちを助けてくれようとはしている。でも、まだこうした状況が長く続くのであれば、国や自治体が私たちをこれまでと同じように守ってくれるという保障は何処にもない。

自分が特にこれと言って何も考えずに、ただこの社会の在り方に沿って生きて、それでこの社会が自分を何も助けてくれないと嘆いた所で、このままもしコロナが続き、国が生き詰まれば、私たちが何を言った所で国は何も出来ない。

~してしまってから、あーだのこうだの言っても遅い。~してしまう前に、本当にこの行為をしても自分は一切何の悔いもないのか?と私たちは、常にその胸にこれからは、どんな些細な事であっても問うという事を覚えて行かないといけないのかも知れない。

自分を偽って、周りにある同調圧力に負けてしまって、何か物事を決定したり、進めてしまえば、後になって必ず後悔する。

今この時代にあってこそ、私たちははっきりとした自分の意思というものを持たないといけないのかも知れない。全体の中にその意思を埋もれさせてしまう事では無く、私たちは自分を守るために戦うという事を覚えないといけない。面倒くさい事からこれまで目を背け、私たちは戦おうとしなかった。面倒臭いから、早々に白旗を上げて降参し、相手の懐の中に仕方なく入って行く。こうした生き方をこれまでと同じようにしていては、これからの世界では本当に生きるのが難しくなる。

私たちはあまりにも、自分の人生を軽視しすぎ。適当に扱いすぎ。もっと、自分の人生を丁寧に生きてもらいたい。どうでもいいやではなくて、もっと自分を大切に、その自分の事をしっかりと自分が守ってあげないといけない。それには、絶対にこの思考の力を失くしちゃいけない。その時の感情だけで動くのではなく、しっかりと考えて、何が自分に一番必要なのか?それを明確にして、それを私たちはこれから全面的に押し出していかないといけないのかも知れない。

同調圧力に負けずに、自分の為に戦う勇気を。それには、常に自分の心に正直に生きる事なのではないだろうか?周りと上手くやる為に、自分を偽る。自分に嘘をつく。こんな事をしていてはダメ。誰でもそうだけれど、全体の為に犠牲になったって、誰もあなたの事など覚えてはいない。それはただのあなただけの自己満足に過ぎなくなる。そんな風に私は考えたりする。

だから、いつでも自分に正直に生きてもらいたい。嫌な事は、嫌でいい。無理は禁物。自分にとにかく正直に生きる。これが、これから先に生きていく上での一番大きなKEYポイントになるのではないかと思う。




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