水色

140字超のこと。

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最近の記事

新年のつらつら(というかメシの記録)

皆さん改めまして、明けましておめでとうございます。ハッピーニューイヤーも迂闊に言えやしない2024年の幕開けであったわけだけれども。 2023年は個人的にけっこう色々あったなーと、振り返って思う。感情を揺さぶられることの多い1年だった。ネガティブにもポジティブにも、人間をちゃんとやったな〜と言う気がする。齢30を前にして、ようやく人間が板についてきたのかもしれぬ。 2023年の終盤に恋人ができた。1年ぶりくらいかなあ。 そのことに際して何か書き残しておこうと思ってうにゃう

    • みずいろ一人旅/長野編②(湖畔にて)

      (1日目の記事はこちらから) ・2日目、朝食を食べつつ、昨日もらった中山道のガイドマップをぱらぱらと読む。木曽路の端から端まで丁寧に説明がつけられていて、読み物としてかなり楽しい。道についての注意ポイントなんかもめちゃくちゃ具体的で、いつか一部でも歩いてみたいな、とつい思わせる良い冊子でした。 ・電車から見えた山並みの一部がちょびっと白くなっており、あっ雪だ〜!と思ったけど、本来ならきっともっとがっつり白いのでは。 昨日から本当に寒くない。今日もワンピースに軽めのウインド

      • みずいろ一人旅/長野編(12月の虹の日に)

        (一人旅がやっぱりとても好きで、1人だといろいろ眺めたりぼんやり考えたりする時間があるのがいいなあと思い、なんなら文字を書く余裕すらあるのでは、ということで、せっかくなのでメモを残してみるという試み…続くかは不明です) ・松本、そこそこしっかり雨降ってても傘なしで歩いてる人が老若男女関係なく関西や東京より多いような気がする。普段から雨の多い土地なのかな、それとも雪で濡れ慣れしている、みたいなこと? ・松本からJRで塩尻駅へ、そこから今日は奈良井宿という旧宿場町を目指す。塩

        • スピッツと時を渡る魔法

          ライブにね、行きました。スピッツのツアー。 (久々に書くノートはライブレポート、なんかではなく、ただひたすらに個人的な体験の語りです。しかもめちゃ長。) これからは生の音楽も聴いてみたいな、とふと思ったのは2023年の初めで、そうと思ってみれば不思議なものでライブハウスに連れて行ってもらったりフェスに誘ってもらったりというハッピーなイベントが立て続けに発生、そして今回は自分の意思でチケットを取った人生初めてのライブでした。会場はなぜか福岡。でも何人かの人に「マサムネさんのホ

        新年のつらつら(というかメシの記録)

          知らない人の死に居合わせたこと

          (人の死について、やや生々しく書いています。読みたくない方は回避してください) 日常の場で死んだ人を見るのは2度目だった。 1度目は、おじいちゃんが亡くなった時だ。本人の意向かおばあちゃんの意向かは分からないけれどおじいちゃんは自宅で最期を迎えることになって、学生だった私はそこに手伝いに行っていた。父もいた。おじいちゃんはもうしばらく、ほとんど意識はないように見えた。 夕食後だったと思う、不自由そうに呼吸を続けているのを皆で見守っていたとき、ふいにぱかっ、と口が開いて呼吸音

          知らない人の死に居合わせたこと

          ふたり暮らし

          なんだかんだあって今、おばあちゃんとふたりで暮らしている。(短期間にほんとにけっこう、なんだかんだあった) おばあちゃんは86歳で、おじいちゃんが亡くなってからもうかれこれ何年だ、あれ、まじで分からない、けどけっこう長いこと、2階建ての古い家でひとりで暮らしてきた。ずーっと元気で、明るくて、というかむしろおじいちゃんが亡くなってからひときわ、何か抑えが外れたみたいに、見違えるようにパワフルになって、一人暮らしをエンジョイして見えた。 そんな彼女に、私たち家族は安心していられた

          ふたり暮らし

          内緒の話

          あれは多分、ちょうど1年ほど前のことだ。 私はすこぶる参っていた。仕事が思うようにできなくて、周囲から蔑まれているような気がして終始びくびくして、それでも上司は頼りにならないし、虚勢を張って一人で立っていた。未来に何も見えなかった。付き合っている人はいたけれど、その人とこの先ずっと生きていくのかと思うと暗鬱とした気持ちになった。自分にできることなど何もない、好きな友達はいるけど、会えたところで数日後にはまた職場での毎日に戻るだけ。この先見たいものなど何もない気がした。足元から

          内緒の話

          私の神頼み

          おみくじを、引かない主義である。ある時からそう決めて、ここ数年引いていない。友人なんかがあの棒を出すガラガラをガラガラしているのを見ると楽しそうでやりたくなるけれど、我慢している。自分がおみくじに心底向いてないのを知っているからです。 占いについて。血液型占いとか誕生日占いとか嫌いじゃなくて、つい見てしまう。科学的じゃないと分かっているけど楽しく読んでしまう。当たっている気がすれば、へ~なるほどね、って頷くし、当たっていなければなんだこれ全然ちがう~~アハハ、で済ませられる

          私の神頼み

          コーヒーとセックスとミルクティー

          タイトルでお分かりのことでしょうがセックス(というか自分の性への態度とぼやき)の話します。見たくない人は見ないでね。 (言うまでもないか) 前提として、私はセックスのこと、けっこう好きである。人に触れられたり人を触ったりするのは単純に楽しい。(もちろん一定以上好意的に見ている人に限る、ここでいう好意的っていうのは、最悪何か、つまり万が一子供ができるとか病気になるとかしたとして、自分の人生の一部としてぎりぎり受け止められる相手やシチュエーション、ということです) 貞操観念

          コーヒーとセックスとミルクティー

          恋について

          恋のこと、分かんね~~~って、中学生のころから飽きることもなく言い続けているんですけれど、少しだけ最近分かったことがあるので書きます。(ただし全然一般的ではない、私だけの発見のお話) 「好き」ってのがず~っとイマイチよく分からなくて、分からないまま人と付き合ったり別れたりして、でも結局分からないままで、ただひとつ私にとって目印としてあったのが、「好きな人といると景色が美しく見える気がする」ということでした。 恋愛に限らず、友達でも家族でも、その人といた時のことを思い出すと

          恋について

          心のこと

          私はさ~、会うの難しくないし、優しくしてもらうのも、やることやるのもそんな難しくない女だと思うんですけど、たぶん心を手に入れることだけめちゃくちゃ難しい。なぜなら私の心は私のものですらないからです。会って優しくしているからといって、セックスなどしたからといって、付き合ったからといって、「だから好きであろう」とかないからです。心は私の意思より上位にあって、雨とか海とか風とか、そういう類いのもの。勝手に移りゆくもの。そう捉えているから、「やったから何?」「付き合っているぐらいで私

          心のこと

          姫と従者

          しばらく前に父と母とちょっとした旅行のようなものをして、その時に思ったんだけれど、私の父は姫のようで、母は従者のようなのだ。 父は免許を持っておらず、運転はすべて母がする。まあ母は運転好きなので、別に悪いことではない。 父は「あそこへ行きたい」「あれが見たい」と言うけれど全然自分で調べない。運転してないから手空いてるし、調べればええやん?と思うけど、時々一応スマホをこちゃこちゃして調べるような素振りをするものの、具体的な提案は出てこない。母はちょっとイラッとしつつも、結局

          姫と従者