マガジンのカバー画像

noteつぶやき

16
運営しているクリエイター

#太宰治

もしかして文学って作者が死ぬことで完成する(完成させられる)んじゃないかしら。

もう僕は文士になるので恋なんぞ罪悪なことをしている暇はないのです、もう僕は文士になるので革命なんぞ夢に見ている場合じゃないのです、ちゃんと記憶に殺されてちゃんと過去にしてその記録を元に文を綴り味わうのが僕の仕事なのですから。

川端康成が太宰治のことを「私見によれば、作者目下の生活に嫌な雲ありて、才能の素直に発せざるうらみあった。」と言って芥川賞候補から外して、大宰が「小鳥を飼い、舞踏を見るのがそんなに立派な生活なのか。刺す。」と言ったの好き過ぎる、中也との青鯖のエピソードより好き(わかる人にはわかる)

太宰治と三島由紀夫の言葉を借りるけれど。真面目に正直に生きていくだけだ、努力するだけだ、自殺なんてせずに大義のために生きて大義のために死ぬだけなのに、それが僕には一等難しい。