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20代後半の社会人。東京で3年働いて転職し、現在は福岡在住。所謂雑記ブログです。

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最近の記事

要らない助言

聞いてもいないのに、さも自分の考えが正解だと言わんばかりの断定的な口調で、助言のようなものを押し付けてくる人がいる。そして断言されてしまうと、何故だかそれが正解のように思えてしまう。 私は強い口調で主張を押し通す人が苦手だ。 テストでもクイズでもない人生において、明確な正解なんてあるはずがない。 "急がば回れ"とも言うし、"巧遅は拙速に如かず“とも言う。ことわざですら対立があるのだから、人の考えが分かれるのは当然のことだ。 無数の可能性がある中で、僅かな経験から最適解

    • 朝ごはんの味がしない

      毎朝の起床から出勤までの限られた時間。 できる限り睡眠時間を確保したくてギリギリまで寝てしまうものだから、いつも時間に追われてしまう。 起きたらまず歯を磨いて、シャワーを浴びたらささっと朝ごはんを食べて家を出る。 朝ごはんはコンビニのおにぎり2つ。前日の帰りに買っておいたものを食べる。 きっと最初は美味しいと感じていたんだろうけど、いつの間にか味を感じなくなっていた。 おいしくもまずくもない、ただ”食べるために食べている”感覚で、味覚が上手く機能しない。むしろ無理して

      • 私は読書に”逃避”していた

        たまに訪れる自己紹介の機会で、「趣味は読書です」と言い張ってきた。他に言うことがないから、消去法で出てきた答えだ。 嘘ではない。少なくとも毎月1回は本屋で本を買い、読み続けてきた実績がある。 しかし「どんな本がお好きですか?」と聞かれると、少し困ってしまう。 特にこれといって追いかけている著者はいないし、読み続けている分野の本もない。小説もビジネス書も読むし、学術書を読んでみたり、エッセイを読むこともある。 私は本当に読書が好きなのかという不信感。ずっと放置してきたこ

        • やっぱり世界は進んでいた

          平日と休日の繰り返しの日々。 仕事と少休憩の繰り返しの日々。 繰り返しの中に埋もれると、毎日がルーティンになっていく。 時の流れに鈍感になっていく。 気付けば一週間、一か月、一年が経過している。 時の経過に対してあまりにも感覚がないものだから、世界がまるで止まっているように感じる。 日々の新しい事件や、コロナの感染者数の増減の報道を見ても、それすら繰り返しの一つのように錯覚してしまう。 ◆ 最近、友人と食事に行ったときに言われたこと。 「俺、結婚することにし

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          出会うことができない人

          noteで様々な方の記事を読んで思ったこと。 多彩な感情があることを知り、近しい境遇の人がいるのだと安心し、そして話したくなる人がいるのだと嬉しくなった。 しかし、ここは現実ではない。 匿名だからこそ、現実に関わりがない相手にだからこそさらけ出せるものがある。自分の弱い部分や暗い部分は、明るみに出すにはあまりに脆い。 きっと、現実では誰もが何重ものフィルターをまとっている。 コンプレックス、苦しみ、本当の気持ち、それらを隠して笑っている。 だから、本当は心の底から

          出会うことができない人

          少し体調が悪い時は

          今日は体調不良。朝起きたら倦怠感がひどく、動くのがつらい。熱はなし。昨日、頭痛がひどかったのに無理して残業したのが良くなかった。 幸いにも今日は仕事は休み。余っていて適当にいれたお休みが、こんなに有難いものになるとは…。 疲れた時や不調を察知した時は、予防のために葛根湯を飲んでいる。効いているのかよく分からないけれど、お守りのようなもの。 大学生の時だったか、友人に教えてもらったのが服用のきっかけで、体調不良が見事に回復してから絶大な信頼を置くようになった。常備していて、忙

          少し体調が悪い時は

          こぼれ落ちた記憶との対面

          私はエッセイを読むことが好きだ。 ふとした日常からの発見や、印象的な出来事、日々考えていることなど、自分と異なる人生・価値観を持つ誰かの話は、私に”きっかけ”を与えてくれる。 この”きっかけ”とは、未知のことへの”関心のきっかけ”であったり、異なる考えを”理解するきっかけ”であったり、忘れていた記憶を”取り戻すきっかけ”でもある。 ちょうど最近、一つ取り戻した記憶があった。 ◆ エッセイを読んでいると、著者の気持ちに引き摺られるのか、自分にも同じような経験があったこと

          こぼれ落ちた記憶との対面

          カードの価値

          最近Youtubeで、昔遊んでいたカードゲームの動画を見かけた。 内容としては、発売した新しいカードパックをたくさん購入した彼/彼女らが、それを開封してリアクションするもの。 その動画を見て最初に感じたのは懐かしさだった。私がそのカードゲームで遊んでいたのは数えてみるとなんと20年近く昔!である。不意に年月の経過を突き付けられて、ため息が出てしまった。20年...。 それでも、当時楽しんだカードゲームが今でも子供たち(投稿者は私と同年代だったが)に愛されていることが嬉しか

          カードの価値

          noteで思い出した小さな夢

          本を読むのは好き。だから、いつか自分で本を書きたいと思っていた。 でも文章を書くのは苦手。特に手書きの文章は、字が汚いから一層ひどく感じる。 加えて何を書きたいのかも分からない。人に自慢できる知識や経験があるわけでもない。だから書けるわけがない。 忘れていたこの気持ちを、最近思い出した。 衝動的に、noteで自分の経験や思いを書き始めたのは先週のこと。書くたびに大切な記憶を思い出したり、つらい気持ちが消化されていく。書けば書くほど、書きたい気持ちが膨らんでいく。 い

          noteで思い出した小さな夢

          噛み潰すのはタピオカと

          職場で滅多打ちにされた日。 そんな日は、帰り道にタピオカを飲む。 ぐちゃぐちゃで無防備なこの体には、秋の夜道は寒すぎて。ホットで頼むタピオカミルクティー。 まずミルクティーの甘さが私を労ってくれて、少し心が落ち着く気がする。 そして、タピオカを噛み潰す。このぐちゃぐちゃな気持ちと、心細さと、明日の不安も、一緒に飲み込めるくらいに。

          噛み潰すのはタピオカと

          オーキド博士の心情

          ポケットモンスター。略してポケモンの話。 初代ポケモンがゲームボーイで発売されたのはもう20年以上前のこと。 当時、オーキド博士はポケモンは151種類だと断言した。その後多数の新種ポケモンが発見され、今では800種類以上もいるらしい。 権威ある立場の彼が断言した言葉。それが否定される現状に、自尊心が傷つけられていないだろうか。それでも、ポケモンを好きでいられるのだろうか。明るくサトシを応援する裏で、大きな影を抱えていないか。 私ならきっと嫌になるな、と思う。そういえば、

          オーキド博士の心情

          第1話:好きから始まる✕✕✕

          頑張りたいのに何故か捗らず、成果が出ない。そんな経験ありませんか?  これって、”愛が足りない”からだと思うんです。 ◆ テスト前に仕方なくする勉強と、楽しくてする勉強。 やらされる仕事と、やりがいを感じてする仕事。 何とも思っていないE子ちゃんとの会話と、大好きなB子ちゃんとの会話。 これらの違いをヒトコトで言えば、好きか否か。 さて、もしもこの世界に自分と全く同じ能力をもった人がいたとして。自分は仕方なくやっているけど、もう一人はそれが好きでたまらない。そんなの勝ち

          第1話:好きから始まる✕✕✕

          身を削った後に残るもの

          大変な苦労をする時、困難な状況に立ち向かっている時、まさに身を削っているような、心身をすり減らしているような感覚になることがある。 削って削って削って、削った後に何が残るのか。鉛筆のように芯が見つかるのか、はたまた消しゴムのように何もなくなるのか。 でも考えてみたら、鉛筆でも削りすぎは良くない。削りすぎた芯は脆くてすぐに折れてしまう。 大変なこと、辛いこともたまには悪くないけれど、自分の守るべき領域は守った方が良い。だって、幸せになりたくて生きてるんでしょ?

          身を削った後に残るもの

          こうあるべきだったかもしれない言葉

          ここは神奈川県横浜市のKさん一家。 夫のk1は、中堅IT企業で管理職として働いている。仕事は忙しく、日夜PCを睨めつける日々だ。33歳で結婚してはや10年、気づけばもう40代だ。 妻のk5は専業主婦。息子のk8は小学校3年生になった。結婚してからもずっと仕事づくめの日々を繰り返した結果、家庭には問題が生じていた。 数年前から、妻との折り合いが悪い。日に日に小言は増え、顔を見るのも億劫になる。父親っ子だった息子も、最近は少しそっけない。 k1は、ふと結婚してからの10年間を

          こうあるべきだったかもしれない言葉

          陸上のライフセーバー

          私は複数人で会話することが苦手だ。いや、苦手を超えて苦痛だ。 発表の場であれば、勝手に自分の番が回ってくる。決められた時間の中で、決められた手順で話せばいい。1対1の会話であれば、何か言われたら返せばいいし、私が何か言えば、また相手も返してくる。 しかし、複数人での会話はそうはいかない。話し手が多数存在し、同時多発的に発言がなされる中、途端に発言のタイミングが掴めなくなる。 ◆ 私が声を発さなくても、自動的に話は進む。タイミングを探しては見送る中で、まるで自分はここに存在

          陸上のライフセーバー

          この直感に裏付けが必要ですか

          「何故それを目指すの?」「志望動機は何ですか?」「その理由は?」 「何のために?」「根拠は?」「それはどうして?」「そう思ったきっかけは?」「それ以外の選択肢もあるよね?」「本当にちゃんと考えてるの?」「ただの思い付きじゃないの?」「うーん、本気度が感じられないかな」 ◆ 様々な場面で、私たちは理由を求められる。 だから、具体的な出来事を例に出したり、統計データから分析してみたり、論理的に情報を組み立ててみたりして理由を説明する。そうして初めて、考えが考えとして認められる

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