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東京藝術大学の大学院に所属します

秋から東京藝術大学の大学院・国際芸術創造研究科に
研究生として所属することになりました。

専攻は「アートプロデュース」です。

東京藝術大学 大学院 国際創造研究科の創設趣旨には以下のように記されています。

世界との交流を通じて、変幻する現在の、
多様な価値観に新たな文脈を提示すべく、
芸術文化活動を構想・実践し、
かつ理論化
できる人材を育む

東京藝術大学 大学院 国際創造研究科の創設趣旨
http://ga.geidai.ac.jp/about/


漫画やキャラクターなど、日本が世界を牽引する表現に関わる仕事をしている以上、芸術について本腰を入れて学んでみたいーー

20代の頃から抱いていた夢が、やっと実現することになり、ワクワクしています。


(こちらの記事は2024年5月に少し加筆・修正をしました)

■芸術と漫画の大きな隔たりに架け橋を

100年後にはきっと、漫画は美術史における重要なジャンルとして刻まれているはずです。

しかし現状、芸術と漫画には大きな隔たりがあります。

その状態は、双方にとって大きな損失だと感じています。


私は長らく、編集者として、漫画や小説、キャラクターなどでエンタメの世界で仕事をしてきました。

そんな「門外漢」な私だからこそ、芸術の分野においてできることは数多くあると感じています。


美術におけるキュレーションやアートプロデュースの手法は、ある程度まで基礎的な方法論があり、共有されています。

一方で、漫画は表現として比較的新しく、研究対象として歴史が浅いせいもあり、漫画編集に関しても有効な方法論が極めて限られています。

近年、漫画研究は文化研究のジャンルとして確立しつつありますが、その多くは作家・作品研究や評論、内容分析や産業研究です。
あるいは、社会を読解するためのツールとしての分析です。
とりわけ漫画をプロデュースするための実践的な知は、極めて属人的で、そのほとんどは明らかにされてきませんでした。

創り手と受け手をつなぎ、クリエイターや作品を社会と接続する役割を担う存在が、十分に研究されていない点は重要な欠落だと思います。

逆に言えば、そこにこそ、研究を発展させ、漫画をさらに進化・飛躍させる鍵があるのかもしれないと考えています。


今後も、私の軸足が、漫画やキャラクターなどのエンタメにあることには変わりがありません。

その足を、ぐいっと伸ばし、
芸術と漫画に架け橋を作っていく。

そんな身の程知らずの挑戦を始めてまいります!


サムネイルの写真は藝大の上野キャンパスです。
実際に私が通うのは下の写真、千住キャンパスになります。

「藝大」のトキメキが乏しい場所だったりもしますが…久しぶりの「学生生活」も存分に楽しんでまいります!

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