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#35|テレビの変化が子どもの好奇心に影響?”今”だから感じる新しい問題。

『テレビを見せるか、見せないべきか』という話ではありません。だって、テレビ必要ですもの。見ますもの。

そうではなくて。

テレビで視聴できるチャンネルが多様化し、番組選びにおいても個の好みが尊重されるから気づいた、「かえって好奇心の入り口が狭められているのでは?」という『現代の問題点』です。

※エビデンスはありません。我が家の事例から、一般化できるかもと気づいた問題提起です。


私たちが子どもだったころのテレビ事情は?


さて、お尋ねします。

・あなたが子どもだったころ、ご自宅にテレビは何台ありましたか?
・チャンネルの優先権を持っていたのは誰でしたか?

私は典型的な昭和の家庭で育ちましたから、
・テレビは茶の間に1台、厳格な祖父の部屋に1台
・チャンネル優先件は家長である父


同じように「テレビは居間に1台、大人がチャンネル優先件を持っていた」方が多いんじゃないかなと、勝手に思って書き進めます。


テレビは居間に1台、大人がチャンネル優先件を持っている」と何が起きる?
そう、別に自分は興味もない番組がついていることになります。

ニュース
時代劇
相撲
戦争もの
ドリフ(これは好きだった!)




小学生の私、常に暇です。
茶の間で何をするではなく、「興味もない番組を眺める時間」を過ごします。父や祖父のうんちくを聞き流しながら。


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現代の子どもたちのテレビ事情は?


さて、またお尋ねします。

・いま、あなたの家のテレビは、普段どんな番組がついていますか?
・チャンネル権を持っているのは、誰ですか?

我が家の場合は、
・基本的に常にEテレ
・チャンネル権は娘(4)

「テレビを見ている間は、静かにしていてくれるから」、完全に大人の都合です。


昔と比べてテレビで見られる番組も多様化しました。地上波だけではなく、衛星、VOD、YouTube…

「テレビでyoutubeのチャンネル争いが起きる」ご家庭も、珍しくないと聞きます。
テレビがダメなら、1人1台のデバイスで見よう。そんな時代です。

さらに、親世代もぐんと忙しい。
子どもが静かにしていてくれるならと、チャンネル権を子供に与えているご家庭も多いでしょう(我が家のように)。

すると何が起きるか。


子どもは自分が現時点で興味を持てる(=知っている・親和性がある)番組しか触れないことになります。


自分は興味がないけれど、他の選択肢がない故に大人と同じ番組を見る。
そうするうちに知見が深まる…

そんな「自分の外との出会い」が激減するのではないか。
そう感じています。

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事例で考えてみます

私が子どもの頃の話を例にすると、
祖父は戦争に実際に行った人で、
父も戦争に興味を持っている人でした。

テレビで「第二次世界大戦」関連がついている頻度は自然と高くなります。

番組を見ながら、祖父や父の話を聞き(聞かされ)、「戦争」というものに対する知識を深めていった経験を持っています。

これは

・私は当初興味はなかったけれど
・チャンネル権を持つ大人が見ている番組に接することで
・自然と知り、興味を持つようになった

ことで、興味の種が植え付けられた事例といえますよね。


ところが現在の私と娘のように、
「テレビを見せておけば、静かだから都合がいい」という理由で、娘が興味があるものだけがついていると、いつまでたってもテレビは娘に「新しい関心の種」を与えてくれません。

※ Eテレがどうのという話ではありません。Eテレは本当に素晴らしい!


せっかくテレビで見られるチャンネルが多様化し、得られる情報が昔の比ではない現代。

「子どもに”子ども主体で選んだものではない”番組を敢えて見せる」ことで、興味関心の種植えをする

テレビにそんな役割を持たせてもいいのではないかという問題提起でまとめたいと思います。

もちろん、見せっぱなしではなく、うんちくを語りながら一緒に楽しむことが大事なのは言うまでもありません。


今日はそんなところです。

一緒に楽しみながら高め合える方と沢山繋がりたいと思っています!もしよろしければ感想をコメントしていただけると、とっても嬉しいです。それだけで十分です!コメントには必ずお返事します。