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大学を卒業しないという選択肢。年間24,000円で学び放題の生涯学習『学びのサブスク』としての放送大学の活用法。

【2024年1月16日更新】
2024年度第1学期より授業料・研究指導料が改定されるため、タイトルと本文の学費の記載を修正しました。


大学を卒業するのか、しないのか問題

さて、前回のnoteで晴れて放送大学に入学して社会人大学生となったわたしであったが、果たして仕事をしながら4年で卒業できるのか?という問題があった。放送大学を卒業するための要件をまとめると、以下である。

全科履修生として4年以上在籍し、放送授業と面接授業をあわせて、所定の124単位以上を修得すること。

参考:放送大学公式HP

在学自体は最長10年可能で、必ずしも4年で卒業する必要はない。また、短大等からの編入の場合、最短2年で卒業できる場合もある。

卒業については、初年度の1学期にひとまず放送授業を2科目履修し、そこから考えることにした。

結果、卒業までに必要な単位数を考えると、日々の仕事に追われているわたしにとって、卒業を目指すことはなかなかにしんどいことだと分かった。

「学歴コンプとの決別」と「よく生きること」今後の自分の人生にとって大切なのは?

わたしは大学を出ていないので、やはり学歴にコンプレックスがある。もし今後、誰かとの人生を考える場面が出てくるならば、自分が高卒であることを相手やその親に対して申し訳ないと思うんだろうなぁ、なんて考えたりもする。

正直なところ4年制大学卒への憧れは、当然ある。ビジネス系職種の転職でいえば、高卒というだけで応募資格すらない求人がほとんどだ。もし働きながら大学を卒業できたら、それは本当に素晴らしいことだと思う。

しかし、卒業を目指して勉強に追われながら仕事もカツカツな日々は、きっとわたしにとっては苦しいだけで、どっちつかずになるだろう。

それよりも、今後の人生において「楽しみながら学ぶことを止めない」何歳になろうが学び続ける人間でいることのほうが、自分にとっては大切なことだと考えた。

放送大学および大学院では、卒業や修了を目指すのではなく、キャリアアップや生涯学習、資格取得のために、好きな科目だけを選んで学ぶこともできます。履修は、1科目から可能です。

引用:放送大学公式HP

わたしは、卒業を目指さないことにした。

大学に入学したのに「卒業しない」という選択肢を選べる自由さも、放送大学の魅力のひとつである。

このように、その人それぞれの事情や目的によって学び方を選べることは、放送大学が「The Open University of Japan」という全ての人に開かれた大学であることが感じられて好きなところだ。

『学びのサブスク』としての放送大学

卒業を目指さないとなると、どのような学生生活を過ごすのか。わたし個人としては、『学びのサブスク』として学費を最安で運用し、学ぶことを日常の営みとして溶け込ませるような、大人ならではの楽しい学生生活をオススメしたい。

学びのサブスクのやり方

全科履修生として入学し、1学期につき放送授業1科目のみを履修する。

この方法は、半年に1回12,000円(年24,000円)授業料が発生するサブスクのようなもの。1科目履修すれば、大学院科目を含む他の科目もすべてオンラインで視聴し放題となる。

履修科目は半年でじっくり学びたい1科目を選び、あとは好きな科目を好きなだけ視聴すればよい。もし非履修科目のテキストのみ欲しければ、Amazonや書店でも購入できる。

さらにリアルの授業に興味のある人は、学習センターで開催される「面接授業」に参加するのも楽しいと思う。

※2年以上継続していくことを前提とする。

放送大学コスパよすぎてバズるの巻

まさか放送大学にこんな学び方があるとは、多くの人にとって意外だったのかもしれない。X(Twitter)で放送大学が履修科目以外も視聴し放題であること、低コストで学生でいられることなどをツイートしたところ、多くの方に拡散され「入学しました!」の嬉しいメッセージを多数いただいた。

大人になっても学び続けるということ

大人になって通信制大学に入学したと言うと、学ぶ習慣がない人からは「一体何を目指してるの!?」なんて言われたりもした。

しかし4年制大学を卒業していたとしても、20代前半までに学んだ知識だけでこの先の人生を歩み、戦っていくなんて無理ではないだろうか?

今は世の中の変化のスピードが速いことに加えて「人生100年時代」だなんて言われている。そんな時代の中、まったくOSアップデートしない自分で生きるのは非常に厳しいと思うし、人生がつまらない孤独な時期がおそらくやってくる。さらに好奇心を失った人間は老けると、わたしは思っている。

わたしの学びの最大の目的は
「自分に飽きないため」「よく生きるため」だ。

わたしは死ぬ間際まで、生涯そばにいてくれる自分という存在と楽しく生きていきたい。ただそれだけなのだ。


放送大学についての詳細リンク

学費について

大学卒業の資格について

単位の認定基準(学部)について

学位に関係なく、好きな科目だけ履修する場合について


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