でこぼこ姉妹の紙一重な良いところ
うちの娘たちは3歳違いの『でこぼこ姉妹』。
内向的で神経質な姉と、マイペースで社交的な妹。そんなわけで小さな頃からいつも言い合いが絶えないけど、何だかんだで常に一緒。特に妹はいつも姉にくっ付いていた。
保育園でも大好きな姉に近づき、「もう!あっち行ってよ!!」なんて怒られらりして。それでも、よくホールで鬼ごっこやブロックなんかを楽しそうに遊んでいる。
2019.3月。そんな大好きな姉が卒園する日の朝。
「え~!さみしい!私も小学校に行く!!」
と泣き出した。
「も~!!どんだけ私の事が好きなのさ~笑(まんざらでもない表情)」
なんて微笑ましい会話をしていた。
在園児として卒園式に参加することになっていたので、お揃いの制服に着替えて・・家の前で最後のお揃い記念撮影。
自家用車に乗り込み、保育園に行く間中も
「嫌だな~!!卒園式やらなきゃいいんじゃない?」
と何度も言っていた。あまり言うので「卒園式の間、大丈夫かな?」と少し心配になったほど・・。
でもそんな不安はよそに、卒園式は始まった。
ピアノ伴奏に合わせて卒園児が入場。その姿をじっと見つめる我が家の妹。
親としても初めての卒園式。入場場面から感動で涙が溢れた。こんなに成長してくれて・・ついこの前まであんなに小さかったのに・・。走馬灯のように、一瞬にして色々な思い出が頭の中を駆け巡った。
卒園証書を受け取り、園長先生が祝辞を読んで下さっている時・・隣にいたママ友に「ねぇ、ちょっと・・」と耳打ちをされた。何だか先生が慌ただしい!何かあったのかな?と周りを見渡した。
すると、うちの妹の様子がおかしい。先生が2人やってきて、支え込んでいた。先生が何か娘に話しかけている。夫と「具合悪いのかな?大丈夫かな?」と心配になり、卒園児の感動的な『呼びかけ』にも集中出来なかった。
在園児が立つ場面では、すぐに椅子に座らせられ、常に先生が横に付いていてくれた。
姉も気がついたらしく、ステージ上から心配そうに様子のおかしい妹を見つめる。妹の横にいた先生が、手で「OK」のサインを出すと姉は少し安心した様子。
体調が悪いのだろう・・そういえば朝食も食べていなかった。卒園式の事ばかりで妹の体調不良に気付けなかった・・少し自己嫌悪になった。
しかし、その時!ん??何かがおかしい!椅子に座っていても頭がグラグラしている!!
まさか・・!!
なんと、そう!!爆睡していたのだった!笑
先生が一生懸命に起こそうとしている!少し強めに揺らしてみたりもしている!しかし一切起きる気配がない!笑
立って歌を歌う場面でも、先生が体を支えて立たせるもそのまま爆睡!周りのみんなが歌っている中で、立たされている状態でどうやったら爆睡出来るのか・・先生方も保護者も笑いをこらえるのに必死だった。
結局妹が目を覚ましたのは、園児退場の直前。朝はあんなに「嫌だ~」と別れを惜しんでいたのに・・必死に起こそうとしてくれた先生方の努力も空しく、結果、卒園式のほとんどを寝て過ごした。
その後のネタになったのは言うまでもない!
姉には「寂しいって言っといて、寝るなんてひどくない?」
謝恩会では先生方が大爆笑!!未だに代々受け継がれているエピソードらしい。笑
本人の言い分としては「園長先生の話!何言っているか分からなかったしつまんなかった!」だそう。
それにしても、あんなに周りが騒いでいる状況で寝続けられる・・マイペースぶりはすごい。
ちなみに、本人の卒園式も寝るんじゃないかとみんなハラハラ。視聴率100%!
でも眠そうな顔はしてたけど、無事に卒園✨成長…なのか?笑
2024年になった今・・学芸会ではセンターを陣取り、歌詞を忘れると堂々と口パク。
先日行った吹奏楽の大会では、1ヶ月も練習していない状態で出場し、失敗しても顔色一つ変えずに堂々とシンバルを叩いた!
どんな状況だろうと常に『自分を貫く』この姿勢!不安だったり間違うと、すぐキョロキョロする姉には到底持ち合わせていない部分。
「そういうとこすごいよね〜」と尊敬している!
でも2人に『長所と短所は紙一重なんだよ』と伝えた。
自信がなく慎重に行う事も、堂々と自分を貫く事も、やり方次第ではとてもいい影響をもたらす。逆にそれが悪影響になる事もある。そんな経験をこれから先もしてほしい。
そして凸凹をテトリスのように組み合わせて大きな翼を作り、お互いの人生を羽ばたいてほしいと思う。
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