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【夏の思い出】写真専門学校時代のバイト話

ふと、何となく思い出した、
写真専門学校時代のバイトの話。

時は2012年

夏休み中の旅費を稼ぐため、
バイトを始めようかな、と。

三十路でバイト。良いね。

条件としては、、、

バイト終わりから中途半端に
時間が空くのはイヤだったので、
夕方まで拘束されたいが、、、

学校の授業が絶対だったので、
残業ナシでスパっと帰ることのできて、

んで、すぐに学校に行ける栄か矢場町近辺。

この条件さえ合って、
30過ぎた人間でもやらせて貰えるんなら
正直、何でも良かった。

栄や矢場町は飲食系をはじめとした
サービス業が多かったが、
自分の条件からすると
ちょっとビミョーに合わなくて、

でも早く決めないと、
と焦る気持ちもあり、、、

療養して体力も落ちまくっていたので、
体力増強も兼ねて
ハードめのバイトでも良いかな
と間口広めで探したら、
お中元の仕分けバイトを見つけた。

時間は朝から夕方まで、
場所は学校から徒歩6分の距離、
というジャストっぷり。

仕分けはやったことがなかったので
なかなかに興味津々。

よく聞くじゃないっすか。
体力的よりも精神的にキツイって。

どういった現場なんだってばよ???
と、気になっていた。

どこで見つけて
どういった経緯で申し込んだか、
全然覚えていない。
当時のメールも何も残っていない。

応募してみたら通ったので、暑い夏、、、つつついーっとチャリで通ってました。

バイト先の近所(当時)

ちなみに今はもうそのセンターは無い。久々に近くを通ったら、どデカいパチンコ屋さんになってました。さすがパチンコ発祥の地・名古屋。

カメラは持ち歩いていたが、作業場の中は撮っていない、、、と言いたいトコロだが、コッソリ、スマホやフィルムで撮ってた。常識的に中は撮影禁止で撮ってる時点でアウトなので、、、公開しないのでゴメンナサイ。

が、使い古されたレーンが薄暗い中でたたずむ姿とか、とっても絵になっていて撮らずにはいられなかった。

公開しません、というか、公開したくてもネガもスキャンしてないしプリントもどこへやら。引っ越しでバサッと捨てたかも知れないし、本棚のどこかに刺さっているかも知れない。

なので、下三枚は当時のスマホカメラ(iPhone 4S)で。三人四人がかりじゃないと動かせない積荷パンパンのカーゴや台車が動き回るので傷がえらいことになってる床。フィルムでも撮って5号辺りのフィルタでコントラストばっきばきで焼いた記憶がある。フィルムもフィルタワークもヘタクソなクセに笑


逆ボンバーマン


上の写真は色んな人生を聞いたセンターの休憩室からの眺め。五階か六階だったかな。

こういっては何だが肉体労働の現場、若い学生の子から、お中元を包装するお姉さま、三十路の僕の倍くらいの年齢なんじゃないの?ってオッチャンまで幅広く、十人十色の人生模様。

個人には繋がらないとは思うが、一応ちょっとフェイクとか混ぜてゴニョゴニョしながら書きますが、、、

毎度毎度、すべての家財道具一式を入れたデカいボストンバッグ二つとリュック持参で出勤してくるオッチャン。
「んまぁ…色々あって、こうなってしまった訳ですよ、ええ」とボソボソ。
コミュニケーションがちょっと苦手らしかったのであまり話を出来ないままお中元シーズンは終わった。
「次のお歳暮も入るんですか?」と聞いたら「ええ、たぶん」。その流れで「お家ってあるんですか?」とは聞けるはずもなく。


過去、バブルの絶頂期に自分がどういうことをしてきて、ウハウハのギラギラのモテモテのすげぇヤツだったんだぜバナシを延々とデカい声でアピールするオッチャン。
話半分で聞きながらも面白かったので休憩中もよく会話した。包装チームのお姉さま方は自慢話に付き合うのはちょっと……って感じで、中ではまだ若手の部類の僕に白羽の矢が立つという。いや良いんですよ、おもろかったし笑


当時三十路の自分よりちょい下くらいの人もいて、シフト上あまり一緒になることはなかったんだけど、ちょっと話を聞いたら役者かバンドマンかその界隈の人だった。
数回一緒になった時に「俺、夢が捨てきれなくて」と、ちょっとだけ話は盛り上がった。
もう名前も顔も覚えていないけど、今でも食らいついて頑張っているだろうか…夢破れただろうか……
その後の彼のアー写を撮ったりしていたらアツイんだけど今のところその気配はない。


バイトが終わると、ヘトヘトになりながらこんな感じでスタジオなどの授業へ。精神的にもやられる肉体労働の後の振り幅が楽しかった。

あ、そうそう、精神的にやられるってのは、それなりに実感できました。

一日の流れをざっくり書くと、
01.1階倉庫にトラックでお中元商品が搬入
02.上階に段ボールのまま流れてくる
03.開梱してフロアの決まった位置に並べる
04.お中元の注文票がドサっと来る
05.注文票に従って商品をピックアップ
06.ブツを数えながらキズ・へこみをチェック
07.ヒモやゴムでまとめてカーゴへ載せる
08.カーゴ置き場がカーゴで溢れかえる
09.カーゴを包装チームの階へ
10.ダッシュで商品階に戻る

って感じだったと記憶しているが、そんなんを朝から夕方まで延々と繰り返すだけのカンタンな軽作業!笑

03に関しては飲食物は賞味期限もあるので、在庫を一度わきにズラして、入って来たモノを入れて、ズラした在庫をその上に戻すプチ倉庫番。

なので、まずは搬入物と同じ在庫の賞味期限チェックと商品ズラシに取り掛かる。ミッチリ置いてあるので、人ひとり通れるくらいの通路に在庫を置く。新しいブツを入れる場所が確保出来たら随時開梱。

ある種、考える機能はストップさせて、ビールセットはA、お煎餅類はB、クッキー類はCなどなど決まった位置に商品を並べるマシンになり、その商品をピックアップするクレーンゲームの手になりきる。なりきる。なりきる。。。

初日から2~3日で、1日のルーチンと、作業しながらどこに何があるかをアタマに叩き込む。包装チームの「エライヒト」を覚える。ここで辞めた子が一人二人いた。

走らない程度に1秒でも早くピックアップし、商品にキズをつけないように落とさないように凹まない程度にシッカリと持って急ぐ。

いっぱいになったカーゴがカーゴ置き場いっぱいになったら包装チームの階にエレベータで移動させる。

Amazon倉庫と違ってデジタル化は一切ナシ!

バーコード、ナニソレ?って感じで、
85~90%くらいは人力かな笑

トイレ休憩と水分補給は全然OKだったけど、私語は禁止で黙々とやらなきゃならないし、自分を殺してコツコツとルーチンをこなさなきゃならない。

なので、目と手足を動かしながらアタマを空っぽにして脳内で遊べない人はちょっとキツいかな、病むのも辞めちゃうのも仕方がないかな、って感じでした。

僕はデータベース的に場所とモノを覚えるのが苦手ではなかったし、作業場内のフォトスポット探しとか脳内ひとり遊び大好きなので全然病みませんでした。体力もボチボチ戻って来てもいて、なのでまぁ人によりますなって感じでした。

と言う訳で、無事、夏休みに北海道とベトナムに行けました。ヘッダの写真はベトナムの食堂でござる。

あ、ちなみに、現場のマネージャ的な人から、「繁忙期でも良いフットワークしてたから、お歳暮も来て貰えると助かるんだけどなぁ」って言われたけど、笑顔で誤魔化しといた笑

もんのすごく良い経験でした。感謝!

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