縛りのある限られた状況・空間に身を置いてアタマで戦う【尾頭橋プロレス観戦記】
名古屋市中川区の尾頭橋、金山の洋食店「わしゃんがれ」さんにて開催している『尾頭橋プロレス Vol.22 春日井製菓さんプレゼンツの巻』を観戦&ご飯。満員札止め!
なら万葉プロレス から
KONOHA選手
マホロバ選手
プロレスリング・チームでら から
高井憲吾選手
ジ・インテリジェンス センセーショナル グランド ・パッションマスク 4号選手
の4選手によるイベントでした。
プロレスはイベントホールや体育館だけではなく、商店街や新幹線である種の観客参加型で行われることもあります。
今回は【店内プロレス】。なので、テーブルやイスを隅に移動させて行われます。
フツーの会場で行われるプロレスとは異なり、縛りや条件がある。今回の一例として、、、
・リングとなるマットが小さくて薄い
・ロープやコーナーが無い
・周りで観ている人たちとの距離が近い
・場外で使えるものが限られている
・観客も試合の手助けをする
↓はボクシングやキックボクシング用のリングなのでロープは4本、プロレスは3本。んで店内プロレスはこのロープやコーナーがないんですな。床にマットを敷いただけのリング!
たとえば、こういった固め技でのロープブレイクは、リングにロープがないので、極められている選手の体のどこかに、観客の誰かがタッチをしてくれたら技を解除!手に持っているタイガーマスクでちょんとタッチでもOK!
なので、カンタンに逃げられないように腕も固めると分かりやすく盛り上がる。自然に観客も参加型のプロレスとなるんですな。
という訳で、ブーイングにまみれるヒールレスラーは誰もタッチしてくれないというお約束もあります。この距離でぐるっと一周しても、誰もね…笑
この日の締めは選手全員参加のバトルロイヤル。
プロレス知らない人に説明しとくと、1対1のシングルマッチとか2対2のタッグマッチではなく、誰が仲間とかじゃない全員が対戦相手の試合形式。
↓は「首四の字固め」って技をかけた選手にさらに次の選手が技をかけていって、数珠繋ぎ状態になっているもの。
バトルロイヤルでは定番のムーブでして、余った一人がコレの一番下(写真では一番右の赤Tシャツ)の選手の足をもって、ぐるりんと床を転がすように回して繋がっている全員がひっくり返すもの。もしくは、別パターンではおなかを踏んで歩いたりもある。
今回はひっくり返す方のパターン。
が、全員で数珠繋ぎになってしまったので、「おい!全員でやっちまったら誰がひっくり返すんだよ!」という次のパターンに進む。
観客も参加型のプロレスの場合は、事前にお客さんの中から良いキャラのひっくり返す役を見つけておくんでしょうな。
今回、観客の中にいたのは元プロレスラーのSUWAさん。
数珠繋ぎ中の選手の一人が叫ぶ。病人が出た機内でお医者さんを探すかのように、「お客様の中に元プロレスラーの方はいらっしゃいませんかー!!?」
暗に指名されたSUWAさんは、パッと立ち上がり、みんなを煽りながら、ぐるりんぱ。
あとは、壁際に寄せたイスを使ってマットに飛んだりもするけど、そばのお客さんに必ず、「イスはちゃんと押さえて!押さえろよバカヤロー!」と念押し。
その場、その場で状況をシッカリと読んで臨機応変に対応していく。要所要所でお客さんもイジる。試合をしながらちゃんと周囲も観ておかなければならない。
こういったイレギュラな会場でちゃんと余裕をもって的確な観察をするために、普段のプロレスの練習や試合をしっかりしておく、ってのもあるんでしょうな。
自分との戦いだけではなく、
相手との戦いだけでもなく、
観客との戦いも重要なプロレス。
写真だってそうですよね。
撮った写真は自分だけのモノではなく、
被写体だけのモノでもなく、
写真を観てくれる人たちとの戦いも重要。
色んなモノと戦う必要がある
プロレスも写真も
面白いっすよねぇ。
食わず嫌いでプロレス観戦未経験の方は是非!
学ぶこと、結構あります。
ちなみに数珠繋ぎ首四の字ムーブを手助けしていた元プロレスラーのSUWAさんは、闘龍門(メキシコの日本人プロレスラー養成学校)を経て、DRAGON GATEやプロレスリング・ノアを渡り歩いて、後縦靱帯骨化症という指定難病によりドクターストップがかかり引退。
現在は愛知県内にて、プロレスとは関係のない事業(古物商、リユースや遺品整理などなど)で再スタートを切るようで、ちょっとだけお話をさせてもらった。
まだ詳しくは聞いていないけど、今後の展開はまた別の機会に。事業は事業で進めながら、求められたらきっとイベント企画とか色んな事をやるんじゃないかしら。
この良い笑顔からはあんまり想像できないけど、現役時代は小憎らしいヒール役でした。「優れたヒール役はマジメで優しい人にしかできない」というのは本当でしょうね。
いやはや、どんな道でも「プロ」って凄い。
ちなみにちなみに
その日のご飯も超ボリューミー!
この「わしゃんがれ」さんは、高田純次さん&藤森慎吾さんがMCを務める東海地方の超長寿番組『PS純金(ぴーえすごーるど)』でもピックアップされている洋食&カフェ。
(ちなみに「純金」は『「純」次さんと「金」曜日を楽しみましょう!』の意)。
超長寿番組と言っても番組名や放送枠は変わりつつなのですが、94年スタートの『P.S.愛してる!』から始まり、『PS』、『PS三世』と来て『PS純金』へ、放送枠を渡り歩いて何と30周年!
僕と嫁は現在、『PS純金』月額会員制アプリでお店&店主のインタビューコラム『PSこらむ』を書いてます。宣伝ですはい。会費は月額99円ですはい。何というかズブズブですはい。会員登録よろしくね!
……は置いといて、、、
☆忘却のカツハヤシ 1,500円
カツもソースもびっくりするほど食べやすい代物。ソースにはブランド牛も投入して煮込んでいるので非常に濃厚でありながらスルスル入ってくるという茶色い悪魔が生み出したナニカ。同席した紳士も「これヤバいですね。食べやすすぎて……」とちょっと焦りながらパクパク食べてました。
☆茶色こそ正義セット 1,500円
店主のキヨプーさんが右肩をいわせながらコネコネ捏ねたフワフワのハンバーグ、エビフライ、コロッケの三点盛。もやしとコーンでカロリーゼロを主張するブラウン・ボリューミー・セット!
☆女王のミルク入プリン 〜小倉バター&女王を添えて~
あ、金額メモって来なかった。。。480円だったかな。小倉トーストをイメージしているので、しっかりめのプリンを土台に。僕はなめらか系よりしっかり系の方が好きなのでコレはピッタリ!
こちらのプリンは春日井製菓主催「第1回 おかしな名古屋めしコンテスト 2023」で春日井製菓賞を受賞した逸品!
あー、この日も太った太った!さくっと太りたかったら尾頭橋の「わしゃんがれ」さんへGo!
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