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【改訂版】高齢者に合うのは「Android」「iPhone」「シニア向けスマホ」どれ?

https://twitter.com/kaigo_my_dream以前、「シニアが使いやすいスマホ」について書いたんですが、

投稿から3ヶ月以上経っても、じわじわと閲覧数が伸び続けているので、”みなさん知りたいのかな?”と思い、

「だったら、この3ヶ月での知見も生かしつつ、書き直してみよう!」と思い立ちました。

【3ヶ月で何があったの?】
・スマホ教室が1ヶ所から4ヶ所に増えた
・3ヶ月で延べ100人前後のシニアにスマホを教えた
・他メンバーの経験値も貯まってきた

そんな3ヶ月で得たことを含めて、改めて書いていきたいと思います!


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【”シニア向けスマホ”のトレンド】


いきなり結論を書いてしまいますが、”シニア向けスマホ”は「オワコン」です。

もはや、「誰のために存在しているのか」すら、僕には理解できません。

その理由として、

"シニア向けスマホが提供できること"
と、
"高齢者が、スマホを使ってやりたいこと"

がミスマッチしているということが挙げられます。

スマホ教室の活動の中で感じる、
"スマホのを使う目的"は、
『便利』ではなく、『楽しむ』です。

また、スマホ初心者の方でも、2,3ヶ月も経ってくれば、半数以上がシニア向けスマホに対して「物足りなさ」を感じてきます。

その理由は、

「高齢者が新しいもの・環境に適応しづらい」という幻想
なのではないかと思います。

確かに、スマホに対して恐怖感や不安感を持ってる方は、若者に比べれば多いかもしれません。

でも、よく考えれば、今の70代80代の方は、「歴史上稀に見る環境変化に適応してきた世代」なのです。

戦前戦後に幼年期・青年期を過ごし、戦後復興・高度経済成長・オイルショックの時が30代40代という働き盛り。
50代60代の頃には、バブル経済を皮切りに、パソコン・インターネットの登場もありました。

かなりざっくり捉えても、相当な環境の変化です。

もちろん全てに完璧に適応できる人間なんて存在しませんが、少なくとも、高齢者の方々にとって「環境変化」は身近にあるものです。

高齢になり、体力の低下や周辺環境の変わらなさにより、「一歩踏み出す」ことが負担になっているように思いますが、

逆に言えば、「一歩踏み出してしまえば」、環境に適応することはそんなに大変ではないと思います。

環境適応と、シニア向けスマホの物足りなさはどう関係しているかというと、シニア向けスマホは、”操作がどんどん上手になっていく”ことを想定されて作られていないことが大きな要因だと思います。

つまり、個々それぞれの利用者がどこまで上達するのか、という余白があまり与えられていません。


【Androidは高齢者が使いやすいのか?】

結論から言うと、△ です。: 40点

理由①
スマホを使ったことのない人向けに作られているものが少なく、
購入後にする作業がとても多いです。

理由②
動作の設定や使い方が複雑で、"痒いところに手が届かない"ことが多いです。

理由③
メーカーや機種によって、UIが異なったり、カスタマイズのやり方が複雑です。
これは、情報感度の低い若者にも共通すると思います。
『前のスマホはこうだったのに、今のやつは違う!』みたいなやつです。

次に、

【iPhoneは高齢者が使いやすいのか?】

結論、○ です。: 70点

理由①
購入後の、作業は少ないです。
しかし、特有の専門用語が多いです。
(Apple信者の若者は、逆にこれが好きだったりするんですが笑)

理由②
設定は簡単。慣れてしまえば、ストレスが少なく作業できます。

理由③
UIがシンプルで"見やすい"です。
"戻るボタン"や"メニューのプルダウンボタン"が大きく、押しやすいです。


契約・購入〜慣れるまで


AndroidとiPhoneの比較については、前回のままですが、3ヶ月の間に「初心者の方」や「購入前の方」と接する機会も増え、
さらに、「スマホ購入の支援」もまだボランティアではありますが、実験としてさせて頂いています。

これまでの経験により、

【iPhone>Android】とは一概に言えないのではないかと思いました。

その理由として、

メーカーとアカウント
が挙げられます。

・Androidの場合

キャリアで契約するが、スマホのOSは「グーグル」を使い、メールなど全てのアカウントを「グーグル」に依存させられる。

・iPhoneの場合

キャリアで契約し、AppleIDを作ますが、シニア世代にはAndroidが主流(金額や機種の豊富さなど)であるため、グーグルのアカウントを作ることになります。
僕のスマホ教室でも、グーグル系のアプリを推奨していることもあり、ほとんどの方がグーグルアカウントを保有しています。
特に、スマホ教室などで教える場合、iPhone特有の機能だと、所有者が少ないために、Android・iPhone両方で操作可能なサービスやアプリを紹介・指導することになります。

これ以外にも、シニアの方からよく聞かれるのが、

・iPhoneとそれ以外のやつはどう違うの??
・グーグルではiPhoneがないの??
・iPhoneでグーグルの登録(アカウント作成)ができないの??

我々若者世代からすれば、荒唐無稽な質問にも聞こえなくないですが、まあ至極真っ当なご意見ですね。

操作性だけを見れば、断然、iPhone>Androidだと感じますが、
「スマホの概念」の理解まで及ぶと、Androidの方がシンプルに捉えられるようです。

購入支援を通じては、金額面も含め、「Android」をおすすめしているのが現時点での僕の回答になるのかなと思います。


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初めて【改訂版】を書いてみて


今回の目的は、

・スマホ教室の質の向上
・記事のブラッシュアップ

でしたが、きっかけは単純で、閲覧数が伸び続けているけど、自分自身で100%納得のいく内容ではなかったから、というものでした。

改訂版を書くにあたって、いくつかの学びがありました。

・人は成長する

前回版のnoteは、当時の自分としては頑張って書いたものでしたが、
今読み返してみると、
テクニカル的に読みづらい部分と、
経験不足な内容
を実感しました。

今、現時点での全力を、今後のnoteでも表現していきたいと思いました!

・内省できる

ついつい自分に都合のいいことを書いたり、納得していないまま書いていた部分が、過去のnoteにはあったように感じます。

今回、改訂版を書いていく中で、改めて自分自身の考えと向き合い、読者の皆様の一助になるよう一生懸命に書きました。

自分自身を成長させ、そして、ほんの少しの貢献ができる、いい機会になりました。





終わり。




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