”お金を払いたいので料金表を作ってください!”と言ってもらえた件。
情報格差は決して若者同士や中高年同士の話ではなく、【高齢者と社会】という枠組みでも考えられると思います。
高齢者向けのスマホ教室をやっていると、よく遭遇するケースがあります。
それは、『スマホ料金の搾取』です。
具体的には、
・異常に高いスマホ使用料
・不要なオプションのオンパレード
・リテラシーに不釣り合いなハイスペック機種
・謎に設置されたwi-fi
などなど・・・
地域の高齢者にスマホを教えつつも、いつもモヤモヤしていました。
たまに「〇〇(キャリア、サービス内容など)だと月額料金抑えられますよ〜」といったアドバイスをしていました。
ただ、皆さんも生活があり、「お金」はいつも話題の中心に上がりやすいジャンルでした。
「私のスマホ料金ってすごく高いと思う・・・」と言った声がどんどん大きくなり、つい先日しっかりとした講義をしてみました。
やっぱり・・・「理解できずに搾取される高齢者」
講義の内容は、
固定電話・スマホ・パソコン・プロバイダー
本当に基本的なことを20分くらいで話しました。
それぞれの意味や関係性、金額について、多分街中でその辺の若者に聞けば半数以上が同じように説明できそうな内容です。
必要性についても考え直すきっかけになったのではないかと思います。
ここで、再度気づいたのは・・・
”高齢者はカモ”になってしまっている。
ということでした。
「やっぱりか・・・苦笑」
驚いたことに、「家に月額4500円でプロバイダーを設置しないと、スマホは使えない」と思っていた方が20パーセントくらいもいらっしゃったことです。
さらに、スマホを5000円以下で使うためには、「固定電話とプロバイダーとタブレット全てを一つの会社で契約しないといけない」と信じている人までいました。
60代?70代?のご夫婦で、
・スマホ通信量は2人合わせて1GB以下
・固定電話は週に一回使えばいい方
・プロバイダーを設置しているが、パソコンはエクセルしか使わない
なのに・・・
なんと・・・
夫婦で¥25,000円/月額、も支払っていたのです!!!
高齢者の適正金額は・・・?
上記のような高齢者や中高年は皆さんの周りにもいるかもしれません。
「とにかく安く!!!」とまでは、僕も思っていません。
格安スマホやSIMフリーなども出てきていますが、
ITリテラシーの低い方がわざわざそんなものに手を出す必要はないと思います。
また、大手キャリアや固定電話に愛着のある方もいます。それを無理に変更することもないと思います。
その上で、僕が提唱する「中高年〜高齢者のスマホ適正金額」は、
¥5,000円/月未満 です。
これに、固定電話などを乗せてもいいと思います。
具体的な例として、
・夫婦二人暮らし
・2人ともスマホ
・固定電話あり
・プロバイダー設置
など、「フル装備」で、¥15,000円/月未満であれば健全です。
※具体例の比較記事も今後書いていきます!
”三宅さんにお金払う!!!”
「でも、お店に行ってもさ、結局言いくるめられたりするからなあ〜」
そうポツリと呟いた女性の方がいらっしゃいました。
他の方からも、
「仕組みについては理解できそうだけど、どうやって料金を下げていくのかが不安」というお声もありました。
僕がお店について行ってもいいけど、全員となるとなあ〜
仕事もあるし・・・
「三宅さんさあ、例えばね、一緒に行ってもらって、料金が、じゃあ、3000円下がったとするでしょ?そしたら半分あげるとかはダメ??」
???
ああ、僕にくれるってことかw
「例えばさ、3000円なら1年間で36,000円でしょ、その半分なら・・・とかどうかな??」
とういうわけで!!
現在、料金表作成中です!w
「料金表作ってきてよ〜!」
と言われたので、なんか面白そうだし、作ってみます!w
自分的信用>社会的信用
最後に。
今回の話の中で、特に気づきになったことを書きます。
料金の適正化については、政府をはじめ大手のキャリアさんでも行われています。
「社会的信用」のある団体や会社が進めていて、「安心」できるように見えます。
ただ、今回に関しては、講座を聞いてくださった高齢者の方々は、そういった「社会的信用」のある会社や会社のHP、店舗よりも、僕や仲間を信じてくれました。ご高齢の方自身が信じる「自分的信用」を重要視したのです。
これは、昨今、「個の時代」から「コミュニティの時代」に移り変わっていくさまとよく似ています。
みんなが信用するものを信用するのではなく、「私が信用している〇〇さんを信じる」ということです。
ある種、宗教的だったり囲い込みのように聞こえるかもしれませんが、日本や地球を一つのデカイコミュニティだと思えば、ただ「コミュニティの細分化」に向かっているだけだと思います。
今は、スマホ教室や料金表だけですが、今後、高齢者自信が安心して「自分的信用」を使って生活できるような手助けができればいいなと思います。
思いますっていうか、やります。
<終わり>
シニアの方々が、主体的に・楽しく生活し続けられるよう、頑張ります!少しでもご協力頂けると幸いです。