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真面目に会議やって帰ってみたら、ハメられて共犯者にさせられた話。#57:フラット型組織になれるか!?〜デイサービスの挑戦〜

「あ!ミヤケさん来たー!」
「はい!共犯者ですよ!」


暖かくて、甘かった。

彼女と2年以上一緒にいるのに、
多分これまでで一番暖かく感じた。

僕の隣で、こうして笑ってくれている。

この瞬間のために、僕はチームを大切にしてきたのかもしれない。

薄氷をそっと渡る

ミヤケです。

「介護」にはいくつかの出発点があります。

家族目線だと、
「家族が突然、日常生活が送れなくなった」
ケアマネージャー目線だと、
「家族からSOSが出た」

そして、

僕たち「事業者」(デイサービス、ヘルパーさんなど)目線だと、
「ケアマネージャーを通じて、家族からサービス利用の意向を聞いた」

僕たち事業者はここから「介護」が始まります。

先日、ある利用者さんの担当者会議に行ってきました。
「担当者会議」というのは、まさしく「介護の始まり」に開催されます。
利用者さんの意向を聞いたケアマネージャーさんによりサービス事業者(デイサービス 、ヘルパーさんなど)が「利用者さん宅に」集められ会議をします。

特に、サービスの利用開始時は慎重になります。
・まだ介護サービスを使ったことがない
・デイサービスに行ったことがない

など、利用者さん自身にも様々な不安や未知があります。

これは僕たち事業者にもあります。
・どんな生活状況なのか
・どんなお人柄なのか
・ご家族の雰囲気は?

など、考慮すべき項目は多岐にわたります。

さらに、介護保険から少しだけ切り出された形で、「利用者と事業者の契約」が存在しています。
これは、ケアマネージャーとの関わりや介護保険との直接的な関わりとは別に「民間での契約」という位置付けになっています。(正確にいうと介護保険上でも規定されているので、”完全に”民間での契約とは少し毛色が異なります)

つまり、

僕が先日参加した会議では、
・担当者会議

・契約
の両方が同日にあったことから、少々気を張っていました。

どんな方で、どんなことを求めているのか、ご家族はどう思っているのか。

ゆっくり、ゆっくりと進める必要がありました。


緊張の糸、解けすぎ

契約当日、利用者さん宅まで送迎車で送ってもらいました。

運転手は、入社3年目の女性スタッフ、20代半ばにも関わらず、しっかりしていて、チームの中でも頼れる存在の一人です。

”じゃあ、1時間後にまた迎えに来て〜”
「了解っす!」

そんな会話を交わして別れました。

契約はというと、
初めて介護サービスを利用することから、緊張感あふれる時間で、内容をいつも以上に丁寧にご説明しました。

1時間後、会議を終えた僕は利用者さん宅のマンションを出ました。

待ち合わせ場所にはすでに車が停車していました。

”待たせたかな?”

急いで車に行き、乗り込みました。

”お待たせ〜!”
「あ!ミヤケさん来たー!」
「早かったですね〜!」
「はい!共犯者ですよ!」

いつもより笑顔な彼女。
嬉しそうな彼女。

そして、
手渡されたものは、

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「焼き芋」!!!!!!

どうやら、少し時間のあった間にコンビニで買ったそうです。

「いやあ、唐揚げ系か焼き芋、どちらなら共犯者にできるかなあって思って!」
「時間帯的にも焼き芋だなあって!」

嬉しそう。

すごく嬉しそう笑

”ありがとう!頂きます!”

車の中で二人で焼き芋を頬張り、車を出してもらいました。


嬉しかったです。

多分、初めて我が子に奢ってもらった感覚に近いのかな。
初めて彼女と会ったのはまだ彼女が22歳の時でした。
冷静沈着に見えて、エモーショナルな彼女はこの2年でとても成長しました。
不満や辛さも感じていたでしょうが、仲間に助けてもらいながら成長してくれました。


焼き芋。

最後の一口まで温かかったし、甘かったです。

平然と運転する彼女を横目でチラッと見ながら、一人、感動していました。


たまには奢ってもらうのも良いもんですね。


次は僕が何か奢ってあげようと思います。


今後も共犯者として頑張ります!


<終わり>


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