真面目に会議やって帰ってみたら、ハメられて共犯者にさせられた話。#57:フラット型組織になれるか!?〜デイサービスの挑戦〜
「あ!ミヤケさん来たー!」
「はい!共犯者ですよ!」
暖かくて、甘かった。
彼女と2年以上一緒にいるのに、
多分これまでで一番暖かく感じた。
僕の隣で、こうして笑ってくれている。
この瞬間のために、僕はチームを大切にしてきたのかもしれない。
*
薄氷をそっと渡る
ミヤケです。
「介護」にはいくつかの出発点があります。
家族目線だと、
「家族が突然、日常生活が送れなくなった」
ケアマネージャー目線だと、
「家族からSOSが出た」
そして、
僕たち「事業者」(デイサービス、ヘルパーさんなど)目線だと、
「ケアマネージャーを通じて、家族からサービス利用の意向を聞いた」
僕たち事業者はここから「介護」が始まります。
*
先日、ある利用者さんの担当者会議に行ってきました。
「担当者会議」というのは、まさしく「介護の始まり」に開催されます。
利用者さんの意向を聞いたケアマネージャーさんによりサービス事業者(デイサービス 、ヘルパーさんなど)が「利用者さん宅に」集められ会議をします。
特に、サービスの利用開始時は慎重になります。
・まだ介護サービスを使ったことがない
・デイサービスに行ったことがない
など、利用者さん自身にも様々な不安や未知があります。
これは僕たち事業者にもあります。
・どんな生活状況なのか
・どんなお人柄なのか
・ご家族の雰囲気は?
など、考慮すべき項目は多岐にわたります。
さらに、介護保険から少しだけ切り出された形で、「利用者と事業者の契約」が存在しています。
これは、ケアマネージャーとの関わりや介護保険との直接的な関わりとは別に「民間での契約」という位置付けになっています。(正確にいうと介護保険上でも規定されているので、”完全に”民間での契約とは少し毛色が異なります)
つまり、
僕が先日参加した会議では、
・担当者会議
と
・契約
の両方が同日にあったことから、少々気を張っていました。
どんな方で、どんなことを求めているのか、ご家族はどう思っているのか。
ゆっくり、ゆっくりと進める必要がありました。
緊張の糸、解けすぎ
契約当日、利用者さん宅まで送迎車で送ってもらいました。
運転手は、入社3年目の女性スタッフ、20代半ばにも関わらず、しっかりしていて、チームの中でも頼れる存在の一人です。
”じゃあ、1時間後にまた迎えに来て〜”
「了解っす!」
そんな会話を交わして別れました。
*
契約はというと、
初めて介護サービスを利用することから、緊張感あふれる時間で、内容をいつも以上に丁寧にご説明しました。
1時間後、会議を終えた僕は利用者さん宅のマンションを出ました。
待ち合わせ場所にはすでに車が停車していました。
”待たせたかな?”
急いで車に行き、乗り込みました。
”お待たせ〜!”
「あ!ミヤケさん来たー!」
「早かったですね〜!」
「はい!共犯者ですよ!」
いつもより笑顔な彼女。
嬉しそうな彼女。
そして、
手渡されたものは、
「焼き芋」!!!!!!
どうやら、少し時間のあった間にコンビニで買ったそうです。
「いやあ、唐揚げ系か焼き芋、どちらなら共犯者にできるかなあって思って!」
「時間帯的にも焼き芋だなあって!」
嬉しそう。
すごく嬉しそう笑
”ありがとう!頂きます!”
車の中で二人で焼き芋を頬張り、車を出してもらいました。
嬉しかったです。
多分、初めて我が子に奢ってもらった感覚に近いのかな。
初めて彼女と会ったのはまだ彼女が22歳の時でした。
冷静沈着に見えて、エモーショナルな彼女はこの2年でとても成長しました。
不満や辛さも感じていたでしょうが、仲間に助けてもらいながら成長してくれました。
焼き芋。
最後の一口まで温かかったし、甘かったです。
平然と運転する彼女を横目でチラッと見ながら、一人、感動していました。
たまには奢ってもらうのも良いもんですね。
次は僕が何か奢ってあげようと思います。
今後も共犯者として頑張ります!
<終わり>
Twitterやってます!
YouTubeチャンネルやってます!
シニア向けスマホのサポートやってます!
共犯者たちを取り上げてます!
チームのあれこれはこちらのアーカイブから!
スマホ教室のノウハウ・日常を全て公開しています!
カバン君のアーカイブがこちらから!
シニアの方々が、主体的に・楽しく生活し続けられるよう、頑張ります!少しでもご協力頂けると幸いです。